【19年3月期】株価好調の東京エレクトロン IoT、AI、5Gを追い風に成長予想

【19年3月期】株価好調の東京エレクトロン IoT、AI、5Gを追い風に成長予想

売上高で国内トップ、世界3位の規模を誇る半導体およびフラットパネルディスプレーの製造装置メーカー、東京エレクトロン。IoT、AI、5Gの普及を追い風にさらなる業績の成長が見込まれており、株価も好調です。財務諸表と決算報告書資料などを基に、会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):増収増益、利益は過去最高

2019年3月期決算は増収増益。売上高は1兆2782億円で前期比13.0%増、営業利益は3106億円で同10.5%増でした。

ただし営業利益率は24.3%で同0.6pt減の微減。売上原価が7,521億円で前期比14.7%増え、粗利率は41.2%で0.8pt減っています。販売費及び一般管理費は2,156億円で同11.2%増となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は2,482億円で、前期比21.5%増と大きく伸びました。

売上総利益・営業利益・親会社株主に帰属する当期純利益は、いずれも過去最高を更新していますが、売上高の伸びも大きかったので利益率は微減となっています。

なお、2019年10月31日には2020年3月期の通期予想が上方修正されています。

  • 売上高:1兆1000億円→1兆1100億円
  • 営業利益:2200億円→2250億円
  • 営業利益率:20.0%→20.3%
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:1640億円→1700億円

いずれも前期比では減収減益ですが、主力の半導体装置が好調のため期首予想を上回っています。

なお、東京エレクトロンは世界の半導体製造装置の4大メーカーのひとつで、売上高では米アプライド・マテリアルズや蘭ASMLに次いで3位。2018年に米ラム・リサーチを上回りました。

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