損益計算書(PL):5年ぶりの減収減益も当初予想上回る
NTTドコモの2020年3月期決算は、5年ぶりの減収減益でした。営業収益は前期比3.9%減の4兆6513億円、営業利益は同15.7%減の8547億円でした。ただし、当初予想の営業収益4兆5800億円、営業利益8300億円を上回る結果になっており、計画どおりといえます。
減益に響いているのは、販売関連収入。端末販売収入の減少に加え、2019年6月より提供を開始した新プラン「ギガホ」「ギガライト」によるお客さま還元の影響が大きくなっています。
端末販売が減少したことにより、端末機器原価、代理店手数料も下がり、営業費用は前期比0.8%減で3兆7966億円と微減していますが、減益分を吸収できるほどではありませんでした。この結果、営業利益率は前期比2.5pt減の18.4%となっています。
親会社株主に帰属する当期純利益も、前期比10.9%減の5915億円となっています。
なお、2021年2月期の通期業績予想は、新型コロナウイルス影響により、業績予想の合理的な算定が困難であることから非開示となっています。
セグメント分析:主軸は通信事業、成長性ではスマートライフ事業
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企業戦略の策定や分析をしています。分かりやすい財務分析を目指します。