サントリーフーズの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
サントリー食品インターナショナルの子会社として、清涼飲料の販売をおこなう同社。創立以来つちかってきた開発力とマーケティング力を強みに、誰もが一度は目にしたことがある製品を数多く手がけ、清涼飲料市場における国内シェアは日本コカ・コーラに次ぐ2位につけています(サントリー食品インターナショナルの売上)。東京本社をはじめ、北海道から九州まで日本全国に10か所の拠点をもっていることからも、同社の規模の大きさがわかるでしょう。
同社の各商品は、著名なタレントを起用した広告でもおなじみです。商品そのものとのシナジーを生み出す企画展開も、同社の特徴といえるでしょう。また、「ペプシコーラ」や「セブンアップ」などの商品においては、サントリーの名前を前面に出さず、ブランドを重視した戦略を展開しています。
強力な競合が多い清涼飲料業界。そんな中、ライバル企業の存在が同社全体の意識の高さにつながっている面があるようです。同社の口コミには、「日本コカ・コーラにライバル心をもつ社員が多く、『追いつけ追い越せ』と一丸になっている」「ライバル企業の存在がモチベーションになっている」といったものが目立ちました。
そのためかやる気のある社員が多いようですが、「残業はあるがそのぶんの給与はきちんと支払われる」とのことですので、給与面でもモチベーションを保ちながら働くことができるでしょう。
「強力なライバル企業に対抗するため、ブランド力を打ち出す」。採用面接においては、こうした社風になじみ、この会社で働き続けることができそうか見極められます。
■選考は何次まで?
サントリーフーズの中途採用は、親会社であるサントリー食品インターナショナルにおいて募集しています。コーポレートサイトで適宜公開される中途採用募集のほか、採用がおこなわれていないときや希望の職種がないときは「キャリア登録」をおこなうことができます。
キャリア登録をすると、その後1年間、同社のデータベースにキャリア情報が登録されます。そしてスキルや経験にマッチする募集が発生した場合、採用担当者からお知らせが届くという仕組みです。
採用情報を見逃す心配がないだけでなく、特定の職種に限定せず登録できるため、自身では想定していなかったチャレンジの場が見つかるという可能性もあります。ぜひ、コーポレートサイトよりキャリア登録をおこなっておきましょう。選考を受ける際は、3回程度の面接を経て内定となります。
■面接内容の傾向は?
一次面接や二次面接は、人柄や感受性、観察力など、その人のポテンシャルを見る意図が大きいようです。「最近のできごとで印象に残っていることは?」などを聞かれることがありますので、日ごろから話を膨らませることができそうなネタを集めてみましょう。
また、転職理由についてはかなり掘り下げられることがあります。転職理由を語ったにもかかわらず、「本当の転職理由を教えてください」と深掘りされたという経験者も見受けられました。なぜ同社に転職したいのか前向きな理由を言葉にしておき、最後までぶれずに答えられるようにしてください。
最終に近い面接では、「300万円あったとして、この商品を売り込むならどうしますか?」というように、実技をチェックされる傾向があります。落ち着いて実力を発揮できるよう、万全に準備しておきましょう。
サントリーフーズの面接攻略法(面接対策)
■サントリー食品インターナショナルの企業理念を理解した上で自己分析をする
サントリーフーズの面接を受けるにあたっては、親会社であるサントリー食品インターナショナルの企業理念を理解しておくことが必要です。
サントリーグループは、日本はもちろん、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、そしてアメリカにおいて展開する、一大グローバル飲料カンパニーです。その地位を確かなものとするため、同社では「“ナチュラル&ヘルシー”、“ユニーク&プレミアム”な商品開発」により、価値を創出することを掲げています。
そして、同グループは「水と生きる」というコーポレートメッセージを持っています。清涼飲料の製造には、まず水が欠かせません。同社に入社して清涼飲料開発・販売を手がけるにあたっては、根底にこの認識をもっておきましょう。
同社では、新しいことに自ら挑戦していく、大きな志をもつ人材が好まれます。面接の場では、グローバルに展開する同社の特徴を視野に入れ、国内のみならず世界で売れる製品づくりを意識して対応しましょう。
そして、水の源である自然への配慮は大前提となります。面接の前に、環境問題や水不足への理解を深めておくとよいかもしれません。
■「なぜサントリーフーズに転職したいのか」を語るための他社研究も忘れずに
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜサントリーフーズなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「飲料業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということでもあります。
業界や職種の枠を超えてサントリーフーズという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜサントリーフーズなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業、ならびに各社の主力製品をチェックし、サントリーフーズとの違いを調べてみてください。
- 日本コカ・コーラ株式会社
- アサヒグループホールディングス株式会社
- キリンビバレッジ株式会社
サントリーフーズの採用面接で実際に聞かれた質問内容
サントリーフーズの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。サントリーフーズの採用面接を受ける前には、前職までの経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。
そして面接の場では、「強力なライバル企業に対抗するため、ブランド力を打ち出す」という社風を意識し、これに合致した人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことが望ましいです。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に落ち着いて話せるようにしましょう。
[20代後半・女性/広報] 【結果:入社】
[20代前半・女性/企画営業] 【結果:三次面接で不採用】
[30代後半・女性/経理] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/ルートセールス] 【結果:最終面接で不採用】
サントリーフーズの採用面接に向けて
サントリーフーズの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「強力なライバル企業に対抗するため、ブランド力を打ち出す」という社風に合致する人材であることをアピールできるよう、具体的なエピソードを用意する。
- サントリー食品インターナショナルの企業理念を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜサントリーフーズなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、当日は落ち着いて理路整然と話し、清涼飲料をつくりたいという熱意をアピールできるよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。