0 編集部が注目した重点ポイント
① 第2四半期累計で全ての利益が過去最高を更新する
2026年3月期の中間決算において、売上収益および全ての利益指標で中間期としての過去最高を達成しました。国内のボイラ販売やメンテナンス事業が堅調に推移したことに加え、海外での大規模なM&A効果が利益を押し上げています。強固な収益基盤を背景に、積極的な事業拡大を推進できるフェーズにあります。
② 報告セグメントを地域別区分へ刷新し管理体制を強化する
当第1四半期より、従来の事業別区分から「日本国内」「米州」「アジアその他」の地域別セグメントへ変更しました。機器販売とメンテナンスを一体で評価する体制へ移行し、各地域の市場特性に合わせた戦略立案を加速させています。グローバル展開が加速する中で、地域横断的な経営管理や事業推進を担う人材の重要性が増しています。
③ 排水処理分野の会社をグループ化し事業領域を拡大する
2025年10月1日付で、水処理関連のエンジニアリングを手掛けるミウラ環境エンジニアリングをグループ化しました。これにより、工場における「熱」だけでなく「水(排水)」のトータルソリューション提案が可能となります。食品工場やリネンサプライ業界でのシナジー創出が見込まれており、エンジニアリング領域でのキャリア機会が大きく拡大しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第2四半期決算 決算説明会資料 P.5
売上収益
1,239億円
+11.3%
営業利益
139億円
+53.5%
中間利益
122億円
+66.1%
2026年3月期第2四半期の売上収益は1,239億円となり、前年同期比で11.3%の増収を達成しました。営業利益は139億円と前年同期の90億円から大幅に増加しています。これは、前年に発生した大型M&A関連費用の剥落に加え、国内およびアジア地域での堅調なボイラ販売とメンテナンス収益の積み上げが寄与したものです。
通期予想に対する進捗率は、売上収益で45.6%、営業利益で42.7%となっており、例年の季節性を考慮すると概ね順調な推移と言えます。特に米州におけるCleaver-Brooks社の業績がフルに反映される期間が増えたことで、グループ全体の成長スピードが加速しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第2四半期決算 決算説明会資料 P.6
日本国内事業
事業内容:ボイラ及び関連機器、舶用機器の製造販売、メンテナンス。水処理や食品機械の提供。
業績推移:売上収益619億円(前年比+8.0%)、セグメント利益92億円(同+10.5%)。
注目ポイント:有償保守契約の増加や省エネ提案が好調で、ストックビジネスの強みが発揮されています。新たにグループ化した会社との連携により、排水処理まで含めたトータルソリューションが深化。顧客の環境課題を解決するエンジニアリング営業の需要が高まっています。
米州事業
事業内容:Cleaver-Brooks社を中心とした大型ボイラ、水管ボイラの販売・サービス。
業績推移:売上収益433億円(前年比+15.4%)、セグメント利益50億円(同+1.9%)。
注目ポイント:Cleaver-Brooks社の業績寄与が本格化し、売上が大幅に増加。一方で人件費増や大型案件の端境期の影響により、利益率は一時的に低下しています。現在は直販・サービス体制の再構築を進めており、グローバルな組織変革を担える管理部門人材にとって挑戦しがいのある環境です。
アジアその他事業
事業内容:中国、韓国、東南アジア、欧州(CERTUSS社)でのボイラ販売・サービス。
業績推移:売上収益186億円(前年比+13.2%)、セグメント利益18億円(同+20.6%)。
注目ポイント:独・CERTUSS社の連結効果や、韓国・中国でのボイラ販売が堅調です。特に韓国では半導体や二次電池などの国家先端産業向け需要を捉えています。2026年にはインド新会社の営業開始も予定されており、新市場の立ち上げに携わる機会も豊富です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第2四半期決算 決算説明会資料 P.22
中期経営計画「MIURA GLOBAL STRATEGY」では、単なるボイラメーカーから「熱のプロバイダー」への進化を目指しています。2025年12月期の通期予想は据え置かれていますが、売上収益2,715億円、営業利益326億円と、高水準の成長を見込んでいます。
採用の観点で注目すべきは、グローバル拠点間での連携強化です。ミウラ、Cleaver-Brooks、CERTUSSの3社による技術研究や製品開発の情報共有が始まっており、新エネルギー対応の次世代ボイラ開発が急務となっています。また、質疑応答で言及された通り、米国の関税政策などの外部環境変化に対しても、コストダウンや販売価格の見直しによって柔軟に対応できる組織作りを進めており、環境適応能力の高い専門人材にとって非常に魅力的なフェーズにあります。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
三浦工業は今、ボイラという単体製品から「熱・水・環境」のトータルソリューションへと事業を広げています。志望動機では、カーボンニュートラルへの貢献や、ミウラ環境エンジニアリングの統合による新領域への挑戦に触れるのが効果的です。また、海外事業が急拡大しているため、「日本発の高品質なメンテナンス体制をグローバルに展開したい」という意欲も高く評価されるでしょう。
面接での逆質問例
「米州事業において直販体制(CBSS)の再構築を進めているとのことですが、現場レベルで統合プロセスの最大の課題は何だとお考えですか?」
「ミウラ環境エンジニアリングのグループ化により、国内の既存顧客に対してどのような新しい付加価値提案を計画されていますか?」
「インド市場への本格参入にあたり、現地の法規や商慣習に対して、ミウラのメンテナンスの強みをどうアジャストしていく戦略ですか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
家庭と仕事の両立がしやすい環境
有給休暇の取得が非常に柔軟で、理由を問われることなくスムーズに申請できます。急な休暇でも、業務に支障がなければ問題ありません。フレックスタイム制度も活用しやすく、働き方の自由度が高いです。男性社員が育児休暇を数ヶ月取得することも珍しくなく、家庭と仕事の両立がしやすい環境です。勤務時間については、基本的に定時で退社できることが多いです。残業代はきちんと支給されるため、安心して働けます。全体として、ワークライフバランスを重視した職場で、働きやすさを実感しています。
(20代後半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]昇給のベースアップは控えめ
ただし、昇給のベースアップは控えめで、主任クラスでも年収600万円から700万円程度が一般的です。年功序列の要素も一部残っているため、長期的なキャリアプランを考える際には注意が必要です。
(20代後半・男性・技術関連職) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 三浦工業株式会社 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信
- 三浦工業株式会社 2026年3月期 第2四半期決算 決算説明会資料
- 三浦工業株式会社 2026年3月期 第2四半期決算 参考資料



2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。