オービックの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

オービックの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

オービックの2026年3月期2Q決算は、上期として25期連続の営業増益を達成。営業利益率も66.4%と過去最高の収益性を記録し、主力のクラウド関連事業が成長を牽引しています。「なぜ今オービックなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

上期営業利益が25期連続の増益を達成する

2026年3月期の中間決算において、営業利益は前年同期比13.0%増の436億55百万円を記録しました。これにより、上期ベースでは25期連続の増益という驚異的な成長を継続しており、強固なビジネスモデルが改めて証明されています。安定した環境で長期的なキャリアを築きたいエンジニアにとって、非常に魅力的な指標です。

営業利益率66.4%という圧倒的な収益性を記録する

売上高の成長を上回る利益成長を実現しており、営業利益率は前年同期の65.3%からさらに向上し66.4%に達しました。自社開発・直接販売にこだわり、効率的な経営を徹底していることが、この業界最高水準の利益率の源泉です。高い利益率は、先端技術への投資や社員への還元、安定した開発環境の維持に直結しています。

クラウド関連事業が好調で受注高も2桁成長する

主力のSS事業(システムサポート)において、クラウドソリューションが牽引し、受注高は前年同期比11.4%増の707億6百万円と堅調に推移しています。企業のデジタル変革(DX)需要を確実に捉え、特に統合業務ソフト「OBIC7シリーズ」への引き合いが大手・中堅企業で強まっており、今後もクラウド領域での活躍機会が拡大していく見通しです。

1 連結業績ハイライト

主力事業のクラウド化進展により、増収増益を継続。全ての利益項目で過去最高を更新する勢いを見せています。
連結業績推移グラフ

出典:2026年3月期 第2四半期 決算説明会 P.8

売上高
65,784百万円
+11.2%
営業利益
43,655百万円
+13.0%
経常利益
52,228百万円
+17.3%

2026年3月期第2四半期の連結実績は、売上高が前年同期比11.2%増となり、営業利益から中間純利益まで全ての段階利益で2桁増益を達成しました。特に営業外収益において受取配当金などが大きく寄与し、経常利益は522億28百万円と大幅に伸長しています。約12億円の研究開発(R&D)コストを吸収した上での利益成長であり、将来への投資と現在の収益化が極めて高いレベルで両立されています。

通期予想に対する進捗状況について、売上高は49.3%、営業利益は50.6%となっており、第2四半期時点で半分を上回る成果を出していることから、業績は順調に推移していると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

ERPシステムの構築からクラウド運用支援まで、一気通貫のサービス体制が全セグメントでの増収を支えています。
セグメント別業績

出典:2026年3月期 第2四半期 決算説明会 P.10

SI事業(システムインテグレーション)

【事業内容】 統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」を中心に、企業の経営基盤となるERPシステムの構築・導入を行う基幹事業です。

【業績推移】 売上高273億30百万円(+10.2%)、営業利益166億86百万円(+10.3%)と堅調に成長。

【注目ポイント】 大手・中堅企業への新規顧客開拓が進み、付加価値の高いシステム構築が業績を押し上げました。企業のDX投資需要は依然として高く、顧客の経営課題に深く踏み込むコンサルティング要素の強いエンジニアが求められています。

注目職種: ERP導入コンサルタント、システムエンジニア(基幹系開発)

SS事業(システムサポート)

【事業内容】 クラウドソリューションやソフトウェア・ハードウェアの運用支援、保守サービスを提供し、顧客の安定稼働を支えます。

【業績推移】 売上高344億99百万円(+12.9%)、営業利益256億21百万円(+15.2%)と高い伸びを記録。

【注目ポイント】 自社運営クラウドセンターによるクラウド関連サービスが好調です。受注高も113.6%と全事業で最も高い伸びを示しており、クラウドインフラの構築や運用、SaaS連携などの専門知識を持つ人材の重要性が増しています。

注目職種: クラウドエンジニア、カスタマーサクセス、インフラエンジニア

OA事業(オフィスオートメーション)

【事業内容】 パソコンやオフィス機器、サプライ品の販売および関連するIT周辺サービスの提供を行っています。

【業績推移】 売上高39億55百万円(+4.0%)、営業利益13億47百万円(+6.0%)となりました。

【注目ポイント】 他セグメントに比べ規模は小さいものの、増収増益を維持しています。顧客企業のITインフラをトータルでサポートする上で欠かせない役割を担っており、幅広いITソリューションの提案力が活きるフィールドです。

注目職種: ITソリューション営業、カスタマーエンジニア

3 今後の見通しと採用の注目点

持続的な成長に向けた先行投資を継続。クラウド関連施設や知的財産への投資が将来のキャリア機会を広げます。
通期連結業績予想

出典:2026年3月期 第2四半期 決算説明会 P.16

2026年3月期の通期計画については、売上高1,334億円、営業利益862億円といずれも前期比10.0%増を見込む当初予想を据え置いています。中長期的に安定した発展を重視する経営方針に基づき、業績は概ね順調に推移しています。特筆すべきは、安定的な事業継続のためにクラウド関連施設の設備増強やビジネスモデル特許の登録・出願といった先行投資を継続している点です。

また、株主還元も強化しており、年間配当は前期の70円(分割後換算)から74円へ増配する予定です。このような強固な財務基盤と成長への積極投資は、社員が安心して挑戦できる環境を提供しており、DX推進の最前線でスキルを磨きたい求職者にとって、非常に魅力的なフェーズにあります。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

上期ベースで25期連続増益という圧倒的な実績と、営業利益率66.4%という高収益体質に注目しましょう。単なるシステム開発ではなく、自社開発・直接販売を通じて「顧客企業の経営効果を実現する」という顧客第一主義の姿勢に共感を示すことが有効です。特にクラウド領域の成長が著しいため、自身の技術で企業のDXを加速させたいという意欲が響きます。

Q&A 面接での逆質問例

・「クラウド関連施設の設備増強を進められていますが、今後どのような新サービスの展開を想定されていますか?」
・「大手・中堅企業への新規顧客開拓が好調とのことですが、現場のエンジニアにはどのような提案力が求められていますか?」
・「研究開発コスト12億円を投じて取り組んでいる、次世代の技術テーマについて教えていただけますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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産休取得者時短勤務者は数多くいた

実績として、産休取得者、時短勤務者は数多くいた。また、今では、時短勤務の可能期間がかなり延長されていた。

(20代後半・システムコンサルタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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マッチしない部署に配属されると苦しくなる

自分が配属される部署によって得意な業界があり、本人の希望を受けて配属先が決まるスキームでは無いように見えた為、自分の興味とマッチしない部署に配属されると苦しくなる。

(20代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社オービック 2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料(2025年10月29日発表)
  • 株式会社オービック 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(2025年10月28日発表)

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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