0 編集部が注目した重点ポイント
① 3Q累計で売上高1兆円を突破し3年連続で過去最高を更新する
2025年12月期第3四半期累計の売上高は、前年同期比22.3%増となる1兆57億19百万円を記録しました。営業利益も27.5%増と大幅な伸長を見せており、3年連続で過去最高を更新しています。企業のIT投資需要を確実に捉える強力な営業体制が、転職者にとっての安定した事業基盤を証明しています。
② AIを活用した営業プロセス変革により1人当たり生産性を向上させる
AIが営業プロセスをサポートすることで、社員1人当たりの売上高・営業利益ともに過去最高の水準へ到達しています。商談件数も大幅に増加しており、テクノロジーを駆使して「オフィスまるごと」提案を行う先進的な営業スタイルが確立されています。DXとAIを軸に、自身の営業スキルを磨き上げたい人材には最適な環境です。
③ 人的資本への積極投資を継続し組織全体の対応力を強化する
当第3四半期累計では、給与のベースアップや人員増など人的資本への投資を強化しながらも、増収による利益貢献が上回る高収益体質を実現しています。2025年4月には新卒104名を採用するなど、次世代を担う人材育成にも注力。従業員エンゲージメントの向上を成長の源泉とする同社の姿勢は、中途採用者にとっても魅力的な条件です。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 第3四半期(1~9月) 決算概要 P.2
当第3四半期累計期間は、景気の緩やかな回復基調を背景に、企業のデジタル化や省人化に向けたIT投資需要が底堅く推移しました。特にWindows 10のサポート終了に伴うパソコンの更新需要が大きく寄与し、ハードウェア・ソフトウエアの両面で高い伸びを記録。増収に伴う売上総利益の増加が販管費の増加を吸収し、大幅な増益を達成しています。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高が79.7%、営業利益が77.1%、経常利益が78.6%となっており、いずれも基準となる75%を上回る順調なペースで推移しています。年間計画の達成、および更なる過去最高更新に向けて盤石な状況です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 第3四半期(1~9月) 決算概要 P.3
システムインテグレーション(SI)事業
【事業内容】 コンサルティングから設計・開発、ネットワーク構築、搬入設置工事までを網羅する最適なシステム提供。パソコンやパッケージソフトの販売を含みます。
【業績推移】 売上高 6,978億89百万円(前年同期比 +28.8%)。
【注目ポイント】 Windows 10サポート終了に伴うパソコン販売台数が51.4%増と驚異的な伸びを記録しました。またパッケージソフトも高伸長しており、企業の基幹システム刷新のニーズを的確に捉えています。幅広い商材を組み合わせるソリューション提案力が求められる領域です。
サービス&サポート(S&S)事業
【事業内容】 「たのめーる」によるサプライ供給、「たよれーる」による保守・運用支援、アウトソーシングサービス等のトータルサポート。
【業績推移】 売上高 3,078億29百万円(前年同期比 +9.8%)。
【注目ポイント】 同社の安定成長を支えるストックビジネスの中核です。セキュリティ管理サービス(OSM)が27.7%増と好調で、導入後のお客様との長期的な関係性を構築する役割を担います。IT人材不足を補完する高度なサポートサービスの開発が、今後の成長ドライバーとなります。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 第3四半期(1~9月) 決算概要 P.24
大塚商会は今後、Windows 10サポート終了に伴うパソコンの更新需要が継続するIT市場において、情報システムの見直しやセキュリティ対策への関心の高まりを追い風に、さらなる成長を見込んでいます。特に注目すべきは、AI等の技術を活用した営業プロセスの効率化です。「AIアシスタント」の1人当たり月間利用回数が280回に達するなど、社内でのAI活用が商談件数の増加(前年同期比大幅増)に直結しています。
また、ESG課題の解決やSDGsへの貢献を事業戦略に組み込み、ITを活用した持続可能なソリューション提供を行っています。従業員エンゲージメントの向上にも引き続き注力しており、ベースアップを含む処遇改善が生産性向上という形で結実しています。安定した財務基盤を背景に、変化を恐れずテクノロジーを自ら使いこなし、お客様に価値を提供する意欲のある人材にとって、非常にエキサイティングなフェーズと言えます。
4 求職者へのアドバイス
「3年連続の過去最高更新」という圧倒的な実績と、それを支える「オフィスまるごと」提案とAI活用に注目しましょう。単なる機器販売ではなく、AIを駆使して顧客のDXを支援するビジネスモデルに自身の経験をどう活かせるかが鍵です。また、人的資本への積極投資を掲げる姿勢から、自身の成長を会社が支援してくれる文化に魅力を感じていることを伝えると効果的です。
・「AIによる営業支援が進んでいますが、現場の営業担当者には今後、どのような『人間にしかできない付加価値』が求められていくとお考えでしょうか?」
・「『オフィスまるごと』戦略において、特に注力されている新規領域やサービス分野について教えてください。」
・「人的資本投資を強化されていますが、中途採用者が早期に活躍し、キャリアを築くための教育やサポート体制にどのようなアップデートがありますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
多様なメーカーの製品を取り扱える
多様なメーカーの製品を取り扱える点は、業界内での競争力を高める大きな要素です。特に、CAD事業部の存在は他社にはないユニークな強みとして評価されています。
(30代前半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]依然として複合機に依存するビジネスモデル
依然として複合機に依存するビジネスモデルが残っており、市場の縮小が進む中でのリスクが懸念されます。新しい技術や市場への適応が求められる時期に差し掛かっていると感じます。全体として、変化に対応する力が試される企業です。
(20代後半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社大塚商会 2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社大塚商会 2025年12月期 第3四半期(1~9月) 決算概要



2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。