サンドラッグの転職研究 2026年3月期中間決算に見るキャリア機会

サンドラッグの転職研究 2026年3月期中間決算に見るキャリア機会

サンドラッグの2026年3月期中間決算は、売上高4,184億円(前年比5.8%増)と好調。開発担当者を20名増員し「売上1兆円」に向けた出店を加速させています。DXによる店舗効率化や調剤・食品部門の強化など、現場変革を牽引する専門人材のニーズが急速に高まっています。転職希望者が担える役割を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

開発人員を大幅増員し出店を加速させる

2026年3月期の売上高1兆円という目標達成に向け、開発担当人員を従来の41名から61名へ計画的に増員しています。店舗純増率80%以上を目指すという明確な基準を維持しており、調剤事業では20店舗の「大屋」取得といったM&Aも実行。店舗開発職や薬剤師にとってのキャリア機会が急速に拡大しています。

DX投資で現場の生産性を劇的に高める

全店導入を進める「賞味期限管理システム」により、作業時間を30%削減する成果が出ています。さらに、フルセルフレジの検討やラベルプリンターの導入によるレジスキャン作業の半減など、ITを駆使したオペレーション効率化を徹底。テクノロジーによって現場の負担を軽減し、接客の質を高める戦略を推進中です。

食品部門を成長ドライバーに利益率を改善

食品部門が好調に推移し、連結の売上総利益率は前期から0.4ポイント改善しました。特にディスカウントストア事業では、食品価格上昇の影響を受けつつも、営業利益・経常利益ともに前年同期比で2桁の伸びを記録。集客力の高い食品と高利益な医薬品・化粧品を組み合わせた独自の収益モデルが強固になっています。

1 連結業績ハイライト

食品部門の躍進と取引条件の改善により、増収増益を達成。中間期の利益水準は計画を上回るペースで推移しています。
2026年3月期 中間期 決算ハイライト

出典:2026年3月期 中間期 決算説明資料 P.4

売上高

4,184億円

+5.8%

営業利益

230億円

+8.7%

経常利益

228億円

+9.9%

2026年3月期中間期は、連結売上高が4,184億円と着実に拡大。利益面でも営業利益が前年同期比8.7%増となるなど、好業績を維持しています。特に売上総利益率が25.6%と前年から0.4ポイント改善しており、これは取引条件の改善や効率的な店舗運営が寄与した結果です。人件費や販管費の上昇を増収効果と生産性向上で吸収し、増益を確保しています。

通期計画の売上高8,500億円に対し、中間期時点での進捗率は49.2%、経常利益については計画22,350百万円に対して実績22,893百万円と対計画比102.4%に達しており、全体として業績は概ね順調に推移しています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

ドラッグストアとディスカウントストアの両輪で成長。各事業部で専門職から開発、IT人材まで幅広いニーズが発生しています。
事業別損益計算書の状況

出典:2026年3月期 中間期 決算説明資料 P.6

ドラッグストア事業

事業内容: 「サンドラッグ」ブランドを中心に展開。医薬品、化粧品、日用品に加え、近年は食品販売を強化。

業績推移: 売上高2,670億円(前年同期比4.5%増)、営業利益132億円(同5.1%増)。安定成長を継続中。

注目ポイント: 既存店改装を105店舗計画するなど、店舗網の質的向上に注力。また、調剤併設率の向上(中間期18.6%)を目指し、調剤部門の規模拡大を急いでいます。DX化による処方箋枚数10.3%増など、IT活用による顧客接点強化が戦略の鍵となっています。

注目職種: 薬剤師(調剤強化)、店長候補、店舗開発(改装・新店)

ディスカウントストア事業

事業内容: 子会社「ダイレックス」を中心に展開。食品構成比が高く、低価格を武器に高い集客力を誇る業態。

業績推移: 売上高1818億円(前年同期比8.0%増)、営業利益97億円(同14.1%増)と大幅な増益を達成。

注目ポイント: 食品価格上昇を追い風に、生鮮・惣菜部門の強化が奏功しています。既存店の傾向として食品売上が好調で、グループ全体の成長を牽引。今後は年間30店舗ペースの出店を計画しており、地方エリアでのドミナント構築を担う人材の重要性が高まっています。

注目職種: MD(食品・生鮮)、エリアマネージャー、物流管理

3 今後の見通しと採用の注目点

売上高1兆円の早期達成に向け、積極的な新店投資とEC・調剤の事業領域拡大を推進。持続的な増配継続も自信の表れです。
中期経営計画 数値目標

出典:2026年3月期 中間期 決算説明資料 P.19

中期経営計画では、2026年3月期に連結売上高1兆円、営業利益600億円という野心的な目標を掲げています。その達成に向けた最大の武器が「出店拡大」です。開発担当者の増員により、年間100店舗(ドラッグ70、ディスカウント30)という高水準な出店を維持する構えです。

また、EC事業では「e-shop本店」の店舗受取構成比を30%まで引き上げるなど、リアルとデジタルの融合を加速。調剤事業でもマイナ保険証利用率を44.2%まで高め、DX加算の算定を増やすことで収益性を向上させています。株主還元についても24期連続増配を予定しており、盤石な財務基盤を背景とした攻めの経営が続く見通しです。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

サンドラッグは今、「売上1兆円」という巨大なマイルストーンに向けて組織を拡大させています。特に店舗開発DX・システム導入に携わる職種では、現場のオペレーションを根本から変える醍醐味を味わえるでしょう。「効率化」と「成長」をキーワードに、自らの専門性がどう企業の拡大に寄与できるかを語ることが有効です。

Q&A 面接での逆質問例
  • 「賞味期限管理システムの導入などオペレーション効率化が進んでいますが、現場の働き方は具体的にどう変わりましたか?」
  • 「開発担当者を20名増員されていますが、新店開発において今後特に注力するエリアや店舗形態は何ですか?」
  • ECの店舗受取率30%を達成する上で、店舗スタッフにはどのような役割やスキルが期待されていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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やりがいや仕事の面白みがわかる

より良い方法はないか考えながら仕事をするとやりがいや仕事の面白みがわかり、結果がついてくると思います。

(30代後半・店長・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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出世はなかなか難しい

上のポジションがつまって入るので出世はなかなか難しいです。 出世できたとしても労働時間は長くなります。 さらに役員は非薬剤師が占めているため、薬剤師の発言力などはあまりないように感じました。

(40代前半・薬剤師・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社サンドラッグ 2026年3月期 中間期 決算説明資料(2025年11月14日発表)

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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