0 編集部が注目した重点ポイント
① アコーディア・ゴルフ連結で事業規模が倍増する
2026年3月期より、新たに取得したアコーディア・ゴルフの業績を連結反映したことで、グループ全体の売上高が前年同期比で約1.7倍へと急拡大しました。ゴルフ事業が収益の柱として強固になり、全国321コース(2025年12月末時点)を運営する圧倒的なシェアを背景としたキャリア機会が広がっています。
② 遊技機事業の苦戦を受け通期計画を下方修正する
市場環境の変化により遊技機事業の販売台数が想定を下回り、当初の通期営業利益計画を26.7%下方修正しました。パチンコホール数の減少や需要の偏りが影響しており、今後は特定のヒット機種に頼らない安定的な開発体制の構築や、オリジナルコンテンツの強化が急務となっています。
③ 沖縄での大型ホテル開業など新領域への投資を加速する
2026年7月に「PGMホテルリゾート沖縄」のグランドオープンを控え、ラグジュアリーホテル事業という新領域への挑戦を本格化させています。ゴルフ場運営に留まらない付加価値サービスの提供や、ITを活用した「ジカドリ(直接予約)」推進など、顧客体験を革新するDXプロジェクトへの参画機会が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 第3四半期決算説明資料 P.4
第3四半期累計の連結実績は、売上高が前年同期の118,782百万円から206,554百万円へと大幅な増収となりました。これは、アコーディア・ゴルフの新規連結が寄与したゴルフ事業が130.3%増と大きく伸長したためです。利益面でも、ゴルフ事業の利益増が遊技機事業の減益を補い、営業利益は42,916百万円を確保しています。
通期計画に対する進捗状況については、修正後の通期営業利益予想42,500百万円に対し、第3四半期時点で42,916百万円に達しており、数値上は順調に推移しています。ただし、第4四半期には遊技機事業における税金関連の資産評価見直し(繰延税金資産の取り崩し)や、販売台数の低迷によるさらなる利益圧縮が予想されており、楽観視できない状況が続いています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 第3四半期決算説明資料 P.8
ゴルフ事業
事業内容:「PGM」および「アコーディア・ゴルフ」ブランドによるゴルフ場の保有・運営、ホテル事業、練習場関連サービス。全国321コースを運営する業界リーダー企業。
業績推移:売上高183,207百万円(+130.3%)、営業利益42,988百万円(+139.6%)。(注:アコーディア・ゴルフ新規連結の影響を含む)
注目ポイント:アコーディア・ゴルフのグループインにより、圧倒的なスケールメリットを活かした統合シナジーの追求が可能になりました。自社アプリ等を通じた「ジカドリ」予約の推進や、若年層・女性向けサービス「Cool Cart」「Night Golf」の拡充など、マーケティングおよびIT活用による収益最大化を担える人材が強く求められています。また、沖縄での新規ホテル開業に伴い、観光・サービス業のプロフェッショナルにとっても活躍の場が拡大しています。
遊技機事業
事業内容:平和およびオリンピアブランドによるパチンコ・パチスロ機の開発・製造・販売。代表作に「戦国乙女」「ルパン三世」など。
業績推移:売上高23,346百万円(-40.5%)、営業利益2,305百万円(-81.9%)。販売台数の減少により大幅な減益。
注目ポイント:市場全体の稼働低迷や部材コスト増などの逆風がある中、ヒット機種の創出が喫緊の課題となっています。「L主役は銭形5」などのスマートパチスロ機は堅調ですが、パチンコ機においてプレイヤーニーズを捉えた魅力的なIP(知的財産)活用が不可欠です。「沖縄アニメーションフェスティバル2026」への協賛など、オリジナルIPの認知拡大やアニメ業界との関係構築を進めており、コンテンツ制作やライセンスビジネスに精通した人材へのニーズが高まっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 第3四半期決算説明資料 P.13
2026年3月期の通期見通しは、ゴルフ事業が当初計画通り推移する一方、遊技機事業の下振れを考慮し、連結売上高257,800百万円、営業利益42,500百万円へと下方修正されました。特に遊技機事業では、パチンコ・パチスロ共に販売台数が期初計画を大幅に下回る見込みであり、税金関連の評価見直し(繰延税金資産の取り崩し)により親会社株主に帰属する当期純利益も大幅に減少する見通しです。
しかし、この「踊り場」の時期こそが、次なる成長への準備期間と位置づけられています。ゴルフ事業では「PGMホテルリゾート沖縄」の開業を通じた高付加価値化や、インバウンド需要の本格取り込みを推進。遊技機事業では、来期以降の機種開発が順調に進捗していることが報告されています。変化の激しいエンターテインメント業界において、安定した収益基盤と果敢な新領域投資を併せ持つ同社は、中長期的な視点でキャリアを築きたい方にとって注目すべき局面にあると言えます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は現在、国内最大のゴルフ場運営企業へと飛躍を遂げています。志望動機では「PGMとアコーディアの統合シナジーをどう最大化するか」や「ITを活用した集客・運営効率化への貢献」といった視点が有効です。また、沖縄での大型プロジェクトに見られるようなラグジュアリー・インバウンド戦略への共感を示すことで、事業の成長意欲にマッチした人材であることをアピールできるでしょう。
面接での逆質問例
・「遊技機市場の成熟化が進む中、戦国乙女のようなオリジナルIPの多角的な活用について、どのような中長期戦略を描いていますか?」
・「アコーディア・ゴルフとの統合により、管理部門やDX推進組織において、どのような組織・システムの統合課題があり、私の経験をどう活かせるとお考えですか?」
・「ホテル事業への本格参入により、既存のゴルフ場スタッフに求められるスキルの基準はどう変化していく予定ですか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
業績が良ければ4月に最大5ヶ月分支給される
賞与については営業系・管理系は夏、冬で4ヶ月分支給される。また業績が良ければ4月に最大5ヶ月分支給される。
(20代後半・購買・資材・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社平和 2026年3月期 第3四半期決算説明資料
- 株式会社平和 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)



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