※本記事は、横浜ゴム株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。
1. 企業概要:どんな会社?
横浜ゴムは、タイヤ、MB(マルチプル・ビジネス)、その他の3つの事業を展開しています。同社グループは、乗用車用から産業車両用まで幅広いタイヤ製品の製造・販売を国内外で行っています。また、コンベヤベルトや各種ホース、航空部品などの工業資材、スポーツ用品や情報処理サービスも手掛けています。
単体従業員数は5,559名、連結従業員数は34,471名です。セグメントはタイヤ、MB、その他の3つです。
主な国内グループ会社は、ヨコハマタイヤジャパン(タイヤ)、ワイエフシー(〃)、横浜ゴムMBジャパン(MB)、ハマゴムエイコム(その他)などです。
2025年2月にはGoodyear社のOTR(Off-The-Road)事業を買収し、オフハイウェイタイヤ事業の強化を図っています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
横浜ゴムは、グローバルに事業を展開する大手企業として、従業員の長期的なキャリア形成を支援する環境が整っていると言えるでしょう。多様な働き方を尊重し、個々の成長を後押しする制度を通じて、持続的な企業価値向上を目指しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員が長く働き続けられる環境が整備されており、平均勤続年数から安定した雇用状況がうかがえます。平均年齢も日本の製造業としては標準的な水準であり、幅広い世代の従業員が活躍していることが示されています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,928,000円 |
| 平均勤続年数 | 17.4年 |
| 平均年齢 | 41.1歳 |
| 単体従業員数 | 5,559人 |
| 連結従業員数 | 34,471人 |
| 単体のグループ内比率 | 16.1% |
退職給付制度については、確定給付型の制度を導入しています。これは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額があらかじめ決まる制度です。適用範囲は国内グループ会社および海外子会社を含む広範囲にわたります。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
横浜ゴムグループは、「心と技術をこめたモノづくりにより幸せと豊かさに貢献します」という基本理念のもと、持続的な企業価値向上を実現する人材力の強化を重視しています。世代・性別・国籍に関わらず、結果にコミットし、自らの成長をもって会社の成長に貢献できる「プロ人材」の育成と「適所」適材の人員配置を推進しています。
人材育成においては、グローバルな事業環境の変化に対応するため、実体験から学ぶ「三現教育」や、将来の経営人材育成を目的とした国内MBA派遣、DXリーダー育成教育など、重層的なプログラムを提供しています。人事制度では、次世代経営者サクセッションプランを導入し、インプットと実践の両面から育成を行っています。管理職層にはポスト(ジョブ)と成果の連動性を高めた報酬制度を導入し、2025年度からは業績達成率と直結した賞与制度を開始しています。一般層に対しては、最速30歳から管理職への配置を可能とする早期登用制度を導入し、DX教育を推進することで次世代管理職の育成に注力しています。
また、多様な働き方を認める組織風土の醸成にも力を入れています。本社機能の移転・統合に伴い、自宅を基本的な就業場所とする「ホームオフィス制度」や、配偶者の転勤に同行する従業員も利用できる制度を導入し、場所にとらわれない働き方を推進しています。在宅勤務制度やフレックスタイム制度も拡充し、業務効率の向上とワークライフバランスの両立を支援しています。労働安全衛生マネジメントシステムの認証取得や健康保険組合と連携した「コラボヘルス」による健康経営にも取り組み、従業員が安全かつ健康に長期的に活躍できる職場づくりを目指しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。男女賃金差異が生じておりますが、人事・処遇制度は男女平等に設計・運用しており、当該差異は労務構成から生じている賃金差です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 3.5% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 75.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 78.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 66.8% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。男女賃金差異が生じておりますが、人事・処遇制度は男女平等に設計・運用しており、当該差異は労務構成から生じている賃金差です。
▼ 株式会社ヨコハマタイヤジャパン
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 0.2% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 18.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 75.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 73.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 85.8% |
▼ 横浜ゴムMBジャパン株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 5.5% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 66.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 68.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 71.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 57.9% |
▼ 愛知タイヤ工業株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 0.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 0.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 74.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 72.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 83.2% |
グループ全体(連結)
提出会社および国内連結子会社グループの合計を記載しております。男女賃金差異が生じておりますが、人事・処遇制度は男女平等に設計・運用しており、当該差異は労務構成から生じている賃金差です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 2.6% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 95.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 71.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 73.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 68.8% |
人的資本
| 指標 | 2023年度実績 | 2024年度実績 | 2025年度実績 | 2026年度目標 | 2030年度目標 |
|---|---|---|---|---|---|
| 女性管理職(課長以上)比率(単体) | 2.0% | 3.2% | 3.5% | 5% | 10% |
| 係長クラス女性比率(単体) | 14.2% | 15.7% | 18.9% | - | - |
| 主任クラス女性比率(単体) | 42.8% | 45.2% | 43.3% | - | - |
| 男性育児休業取得率(単体) | 86.2% | 83.7% | 100.7% | 100% | 100%(取得期間の拡充) |
| 従業員の65歳到達後継続雇用率(単体) | 64.1% | 73.3% | 78.5% | 65%以上 | 70%以上 |
| MBA等経営教育受講率(単体) | 6.0% | 8.3% | 8.1% | 部門長の15%(累計) | - |
| DXリーダー育成教育受講率(単体) | - | 0.6% | 5.6% | 事務・技術系従業員の10%(累計) | - |
| 従業員エンゲージメントスコア | - | 68.8 | 69.0 | 70 | - |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
横浜ゴムは、タイヤ事業を主軸に、MB(マルチプル・ビジネス)事業、その他の事業を展開する企業です。同社グループは、既存事業の強みをさらに深め、新しい価値の探索を推し進めることで、全事業領域で好調な実績を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、タイヤ、MB(マルチプル・ビジネス)、その他の3つの事業セグメントを通じて収益を上げています。主力であるタイヤ事業は、乗用車から産業車両まで幅広い用途に対応する製品を提供しており、同社グループの連結売上収益の大部分を占めています。MB事業では、コンベヤベルトや各種ホース、航空部品などを手掛けており、多様な産業分野に貢献しています。
タイヤ
乗用車用、トラック・バス用、小型トラック用、農業機械用、鉱山・建設車両用、産業車両用、林業機械用などの各種タイヤ、チューブ、アルミホイール、自動車関連用品を提供しています。収益は、新車用タイヤの新規納入車種拡大やプレミアムカーへの装着、市販用タイヤの高付加価値商品販売の伸長、オフハイウェイタイヤ(OHT)事業の拡大などから得ています。同社グループの連結売上収益に占める割合が最も大きく、前期から大きく増加しています。
MB
コンベヤベルト、各種ホース、防舷材、オイルフェンス、マリンホース、航空部品などを主要製品としています。収益は、ホース配管事業における北米自動車メーカーの需要増、工業資材事業におけるコンベヤベルトの安定的な受注や海洋商品、防衛装備品の受注増などから得ています。同社グループの連結売上収益の一定割合を占めており、前期からわずかに増加しています。
その他の事業セグメント
スポーツ事業などを展開しています。同社グループの連結売上収益に占める割合は小さく、前期から減少しています。
| セグメント | 売上収益(2024年12月期) | 売上収益(2025年12月期) |
|---|---|---|
| タイヤ | 9,821億円 | 1兆1,225億円 |
| MB | 1,054億円 | 1,057億円 |
| その他の事業セグメント | 277億円 | 299億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの連結業績は、過去5期にわたり売上収益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益のいずれも増加傾向にあります。特に直近の当期においては、売上収益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益が前期から大きく伸び、過去最高の業績を更新しています。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 6,708億円 | 8,605億円 | 9,853億円 | 1兆947億円 | 1兆2,350億円 |
| 税引前利益 | 852億円 | 716億円 | 1,060億円 | 1,154億円 | 1,572億円 |
| 税引前利益率 | 12.7% | 8.3% | 10.8% | 10.5% | 12.7% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 655億円 | 459億円 | 672億円 | 749億円 | 1,054億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 408.47 | 286.38 | 419.32 | 467.81 | 668.55 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの生産性を見ると、従業員1人あたりの売上収益および営業利益は、直近の当期において具体的な数値が示されています。これらの指標は、同社グループが従業員一人あたりでどの程度の収益と利益を生み出しているかを示しており、事業活動の効率性を測る上で参考となります。
| 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上収益(連結) | - | 35.8百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | - | 4.4百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
横浜ゴムグループは、本業で安定した資金を生み出しつつ、将来に向けた積極的な投資を行っている状況です。これにより、持続的な成長を目指す経営姿勢がうかがえます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
横浜ゴムの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の製造業平均を上回っており、安定した状態を示しています。ROEも平均を上回る水準で推移しており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も潤沢に確保されており、事業運営における安定性が高い傾向にあります。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本 | 8,940億円 | 1兆309億円 |
| 自己資本比率 | 51.5% | 51.6% |
| ROE(自己資本利益率) | 9.2% | 11.0% |
| 現金及び現金同等物 | 1,362億円 | 1,074億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
横浜ゴムのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、税引前利益の計上などにより増加しています。これは、事業活動が順調に資金を生み出していることを示しています。
一方、投資活動によるキャッシュフローは、子会社の取得を含む事業譲受や有形固定資産の取得による支出が増加したため、大きく減少しています。この結果、営業活動で得た資金を上回る投資が行われたため、フリーキャッシュフローはマイナスとなっています。
財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入が増加したことで、前期の支出から当期は増加に転じています。同社グループは、本業で得た資金を積極的に成長投資に回し、必要に応じて資金調達も行いながら事業拡大を進めている状況です。この積極的な投資姿勢は、将来の成長性につながる可能性があります。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 945億円 | 1,356億円 |
| 投資CF | △13.9億円 | △2,413億円 |
| 財務CF | △632億円 | 683億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 931億円 | △1,057億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、自動車用タイヤの需要が販売地域の経済状況に影響を受けるリスクを認識しています。競業他社との販売競争激化や価格競争の熾烈化も、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、事業のグローバル化に伴い、外国為替の変動が業績や財務状況に影響を与える度合いが大きくなる傾向にあります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、サプライチェーンにおける人権侵害や潜在的な負の影響の防止・軽減を適切に行うことができなかった場合、レピュテーションの毀損などにより事業活動に影響を及ぼす可能性があるとしています。これは、組織の倫理観や労働環境への配慮が事業継続に重要であることを示しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
横浜ゴムは、「心と技術をこめたモノづくりにより幸せと豊かさに貢献します」という基本理念を掲げ、持続的な成長と社会貢献を目指す企業です。技術革新と人材育成を重視し、社会との調和を大切にする企業文化を築いています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
横浜ゴムは、「心と技術をこめたモノづくりにより幸せと豊かさに貢献します」を基本理念としています。同社グループは、この理念の実現を目指し、技術の先端に挑戦して新しい価値を創造すること、独自の領域を切り拓き事業の広がりを追求すること、人を大切にし、磨き、活躍する場をつくること、そして社会に対する公正さと環境との調和を大切にすることを経営方針としています。
また、2024年度からは中期経営計画「Yokohama Transformation 2026 (YX2026)」を開始し、既存事業の強みを「深化」させ、新しい価値を「探索」することで変革の「総仕上げ」を行う方針です。これにより、「Hockey Stick Growth」(「うなぎ昇り」の成長)を果たすことを目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
横浜ゴムグループは、「心と技術をこめたモノづくりにより幸せと豊かさに貢献します」という基本理念のもと、「未来への思いやり」をサステナビリティ・スローガンとして掲げています。同社グループは、事業活動を通じて社会課題への貢献と持続的な企業価値向上を目指しています。
また、2014年には国連グローバル・コンパクトの4分野10原則等の国際規範に基づき「横浜ゴムグループ行動指針」を制定し、行動の規範としています。同社グループが求める人材像は、「世代・性別・国籍に関わらず、厳しくとも結果にコミットし、自らの成長をもって会社の成長に貢献できる人材」です。
多様な人材が能力を最大限に発揮できるよう、従来の慣行にとらわれない柔軟な働き方を導入し、ワークライフバランスを尊重する組織風土の醸成に取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
横浜ゴムグループは、中期経営計画「Yokohama Transformation 2026 (YX2026)」において、既存事業の強みを「深化」させ、新しい価値を「探索」することで変革の「総仕上げ」を行うことを課題としています。同社グループ全体の基盤強化として、「よいものを、安く、スピーディーに」をモットーに取り組んでいます。
また、AI・シミュレーション技術の活用によるタイヤ開発のスピードアップを図る方針です。サステナビリティの取り組みを企業の成長と企業価値向上に資するものと位置づけ、温室効果ガス排出量の削減や再生可能・リサイクル原料の利用拡大によるサーキュラーエコノミーへの貢献を重点テーマとしています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
横浜ゴムは、健全で透明性と公平性のあるコーポレート・ガバナンス体制の充実・強化に努めています。同社は監査等委員会設置会社へ移行し、社外取締役による監督体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
横浜ゴムの株主構成を見ると、上位には信託銀行や生命保険会社といった機関投資家が名を連ねています。これは、同社が幅広い投資家層に支えられている資本構成であることを示しています。特定の株主グループが経営に強い影響力を持つような構造は見られません。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 19.01% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 15.86% |
| 朝日生命保険相互会社 | 6.91% |
なお、大量保有報告書(変更報告書)において、三菱UFJフィナンシャル・グループ他が6,404千株、三井住友信託銀行他が10,026千株、野村證券他が18,253千株をそれぞれ保有している旨が記載されています。また、みずほ銀行他が7,859千株、アセットマネジメントOne株式会社他が12,570千株、アセットマネジメントOneインターナショナルが1,214千株をそれぞれ保有している旨も記載されています。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は12名(男性10名・女性2名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役会長兼CEOは山石昌孝氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 山 石 昌 孝 | 代表取締役会長兼CEO(経営全般/地域事業/企画・管理/MB/経営企画本部長) | 1986年同社入社。MD推進室長、GD100推進室長、秘書室長、ヨコハマ ヨーロッパ GmbH 代表取締役社長などを歴任。2014年執行役員、2015年取締役、2017年代表取締役社長に就任。2024年より現職。 |
| 清 宮 眞 二 | 代表取締役社長兼COO(技術/生産/品質保証/IT/TBR事業/プロギア/タイヤ生産本部長) | 1989年同社入社。タイヤ技術管理部長、タイヤ第一設計部長、タイヤ消費財開発本部長代理などを歴任。2019年執行役員、2022年取締役、2023年常務執行役員に就任。2024年より現職。 |
| Nitin Mantri | 取締役兼Co-COO(OHT事業/インド事業) | 2001年The Boston Consulting Group入社。2017年ATC Tires Private Limited入社、取締役CEO就任。2018年同社執行役員、2020年取締役就任。2021年OHT事業部長、ヨコハマ・オフハイウェイタイヤ代表取締役就任。2024年より現職。 |
| 宮 本 知 昭 | 取締役タイヤ国内リプレイス営業本部長兼 経営管理本部担当兼 CSR本部担当兼 平塚製造所長 | 1990年同社入社。ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナル専務取締役、タイヤ国内REP営業企画部長などを歴任。2019年執行役員、2022年常務執行役員、2023年取締役就任。2025年よりCSR本部担当、平塚製造所長を兼務し現職。 |
| 結 城 正 博 | 取締役経理部・IR室担当兼 タイヤ企画本部長 | 1991年同社入社。秘書室長、Yokohama Tire Philippines, Inc.取締役副社長などを歴任。2019年執行役員、2023年取締役就任。2024年より経理部・IR室担当、2025年よりタイヤ企画本部長を兼務し現職。 |
社外取締役は、清水恵氏(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士)、古河潤一氏(古河林業代表取締役社長)、高田寿子氏(アドバンテスト経営執行役員CFO)、佐々木伸彦氏(一般財団法人日中経済協会理事長)、河野宏和氏(慶應義塾大学名誉教授・特任教授・監査等委員)、木村博紀氏(朝日生命保険相互会社取締役会長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、取締役の職務執行の監査等を担う監査等委員を取締役会における議決権を持つ構成員とすることで、監督機能の強化を図っています。社外取締役は経営陣から独立した中立的な立場から、経営判断のチェック機能を担うことが期待されています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の取締役(監査等委員及び社外取締役を除く)の報酬は、固定報酬である基本報酬、短期業績連動報酬としての賞与、そして中長期の業績連動報酬としての譲渡制限付株式報酬で構成されています。監査等委員である取締役の報酬は、固定報酬と賞与(社外取締役を除く)で構成されています。報酬等の額の決定は、役員人事・報酬委員会での審議を経て取締役会で決定される方針です。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 6名 | 5.4億円 | 89.5百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 2名 | 46百万円 | 23.0百万円 |
| 社外役員 | 8名 | 81百万円 | 10.1百万円 |
個人別報酬が開示されている役員は、山石昌孝氏(1.69億円)、清宮眞二氏(1.68億円)、Nitin Mantri氏(5.18億円)です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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