※本記事は、株式会社ニチリン の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ニチリンは、自動車用ホース類を主とするゴム製品の製造販売を手掛けています。同社グループは、連結子会社16社およびその他の関係会社1社で構成されています。
単体従業員数は354名、連結従業員数は2,440名です。セグメントは日本、北米、中国、アジア、欧州の5つです。
主な国内グループ会社は、当社、(その他の関係会社)などです。
同社グループは、当連結会計年度より米国ATCO PRODUCTS LLC.の全持分を取得し、NICHIRIN ATCO TEXAS, INC.として連結範囲に含めました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
ニチリンは、フローエンジニアリングを通じて社会に価値を提供する事業を展開しており、従業員の働きがいや成長を重視する環境がうかがえます。同社グループは、長期的な視点での人材育成と多様な働き方を支援する取り組みを進めています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は、平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高めであることから、従業員が長期にわたってキャリアを築きやすい環境にあると考えられます。安定した人材基盤のもとで事業を継続している傾向が見られます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,990,530円 |
| 平均勤続年数 | 17年11ヶ月 |
| 平均年齢 | 42歳11ヶ月 |
| 単体従業員数 | 354人 |
| 連結従業員数 | 2,440人 |
| 単体のグループ内比率 | 14.5% |
同社グループは、従業員の退職給付として確定給付制度と確定拠出制度の両方を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は、同社、国内連結子会社および一部の在外連結子会社に適用されています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。確定給付制度における退職給付債務は25.4億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
ニチリンは、"価値を創り、形にし、社会へ届けるフローエンジニアリングで、人々の歓びと世界の豊かな明日(あす)を育む"という経営理念のもと、人的資源を「最大の経営資源」と位置付けています。性別や国籍にとらわれず、従業員の多様性・人格・個性・自主性を尊重しながら人材育成を進めています。
行動指針として「世界情勢の変化に速く気付き、戦略的に誠実に乗り越えることができる人材、そして皆様に満足と光り輝く笑顔を与え、サステナブルに、且つ、時代を超えて継承する」ことを掲げています。リーダーシップ発揮やグローバル対応力強化を目的とした各種研修やセミナーを実施しています。
また、社内環境整備方針として、人権尊重と健康で安心して働ける職場環境の実現を目指しています。具体的には、ハラスメント防止、多様な価値観の尊重、心身の健康増進、過重労働防止、働き方の多様化実現に向けた取り組みを進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性労働者の割合の計算基準日は2025年12月31日、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金差異の対象期間は2025年1月1日から2025年12月31日までです。出向者は集計対象外です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 4.9% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 87.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 58.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 78.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち非正規雇用労働者) | 66.1% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。各社の数値は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく算出方法によっており、出向者は含まれていません。
▼ ニチリン・サービス株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 58.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 78.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち非正規雇用労働者) | 67.1% |
▼ 日輪機工株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性労働者の育児休業取得率 | 50.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 66.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 81.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち非正規雇用労働者) | 75.8% |
▼ 株式会社ニチリン白山
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 8.3% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 98.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 84.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち非正規雇用労働者) | 77.4% |
人材育成・エンゲージメント
提出会社単体のデータです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 一人当たりの教育費(正社員) | 93,039円 |
多様な価値観、人権の尊重、働き方の多様化
提出会社単体のデータです。外国人雇用比率は同社が指定する主要部門における比率、在宅勤務実施人数は定期的に在宅勤務を実施している1か月あたりの人数です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性雇用比率 | 19.2% |
| 外国人雇用比率 | 15.0% |
| フレックス勤務実施人数 | 157名 |
| 在宅勤務実施人数 | 23名 |
心と身体の健康増進
提出会社単体のデータです。喫煙率は定期健康診断時における正社員の全年齢での数値、総合健康リスクは全国平均を100とした指標です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 健康経営優良法人 | 認定 |
| ストレスチェック受検率 | 100% |
| 定期健康診断受診率 | 100% |
| 喫煙率 | 23.4% |
| ストレスチェック集団分析における総合健康リスク | 96 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ニチリンは、自動車用ホース類を主とするゴム製品の製造販売をグローバルに展開している会社です。同社グループは、世界各地に拠点を持ち、自動車産業の多様なニーズに応える製品を提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、自動車用ホース類を中心としたゴム製品の製造販売を主力事業としています。事業は自動車産業への依存度が高く、その動向が経営成績に大きな影響を与えています。収益は、主にこれらの製品の製造と販売から得られています。
同社グループの事業は「日本」「北米」「中国」「アジア」「欧州」の5つの報告セグメントに分かれています。各地域で現地法人や地域総括が戦略を立案し、事業活動を展開しています。
日本
国内向け販売は堅調に推移しましたが、輸出においては中国市場での需要鈍化や顧客の在庫調整により減少しました。
北米
新規トラック事業が売上に寄与した一方で、一部顧客の販売低迷や半導体不足による生産停止の影響を受けました。関税措置の影響も受けています。同社グループは米国においてATCO PRODUCTS LLC.を連結子会社化し、NICHIRIN ATCO TEXAS, INC.に商号変更しています。
中国
日系メーカーの販売が低迷する中、現地メーカー向けの管体販売が堅調に推移しました。また、日本向け製品輸出の拡大も進んでいます。
アジア
アジア市場は内需を中心に概ね堅調に推移しました。
欧州
欧州メーカー向け販売が増加し、BMWへの二輪車向け製品の納入も開始されました。
同社グループは、顧客の所在地を基準とした地域別の売上高を見ると、日本、北米、中国、アジア、欧州など多岐にわたる地域で収益を上げており、海外比率が高いことがうかがえます。特定の主要な顧客に売上が集中している状況は見られません。
| セグメント | 売上高(2024年12月期) | 売上高(2025年12月期) |
|---|---|---|
| アジア | 218億円 | 227億円 |
| 日本 | 186億円 | 194億円 |
| 北米 | 144億円 | 146億円 |
| 中国 | 99.1億円 | 90.6億円 |
| 欧州 | 65.8億円 | 78.7億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの過去5期の業績を見ると、売上高は継続して増加傾向にあります。一方で、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の期において前期から減少しています。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 583億円 | 642億円 | 706億円 | 714億円 | 737億円 |
| 経常利益 | 75.3億円 | 84.5億円 | 105億円 | 104億円 | 92.3億円 |
| 経常利益率 | 12.9% | 13.2% | 14.9% | 14.5% | 12.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 47.8億円 | 45.8億円 | 59.1億円 | 61.7億円 | 55.1億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 336.04 | 324.48 | 433.84 | 461.82 | 418.27 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの連結従業員数は2,440人です。従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。一方、従業員1人あたりの営業利益は前期から減少しています。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 30.0百万円 | 30.2百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 3.9百万円 | 3.7百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
ニチリンの経営の安定性を、財務基盤とキャッシュフローの観点から見ていきます。同社グループは、本業で安定した資金を生み出し、将来に向けた投資も行っています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
ニチリンの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な現金及び預金によって安定している状況です。自己資本比率はプライム市場の製造業平均と比較して高い水準にあり、財務の健全性を示しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均と同水準であり、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も厚く、事業環境の変化に対する耐性があると考えられます。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 639億円 | 681億円 |
| 自己資本比率 | 68.4% | 68.5% |
| ROE(自己資本利益率) | 11.4% | 9.4% |
| 現金及び預金 | 212億円 | 236億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
ニチリンのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、将来への投資も行いつつ、財務的な健全性を保っている状況を示しています。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは83.5億円の増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費の増加によるものです。
投資活動によるキャッシュフローは37.5億円の減少となっており、有形固定資産の取得や子会社株式の取得など、事業拡大に向けた投資が行われていることがうかがえます。その結果、フリーキャッシュフローは46.1億円のプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄えている状況です。財務活動によるキャッシュフローは37.9億円の減少であり、長期借入金の返済や配当金の支払いが行われています。これらの資金の流れから、同社グループは安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた基盤を強化していることが読み取れます。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 86.7億円 | 83.5億円 |
| 投資CF | △62.1億円 | △37.5億円 |
| 財務CF | △57.7億円 | △37.9億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 24.6億円 | 46.1億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの事業は自動車産業への依存度が90%以上であり、自動車業界の動向や顧客企業の業績、調達方針の変更、自動車技術の革新などが経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、日本以外に海外9か国で生産および販売活動を行っており、予期しない法律や規制の変更、政治的・経済的要因、社会的混乱などが海外事業展開のリスクとして挙げられています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、将来的な成長のために事業遂行に必要な人材の採用と確保を継続する必要があります。優秀な人材の確保・育成が計画通りに進まない場合、同社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ニチリンは、独自の「フローエンジニアリング」技術を核に、社会に新たな価値を創造し続けることを目指しています。人々の歓びと豊かな社会の実現に貢献するため、持続的な成長と変化への対応を重視する企業文化が特徴です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
ニチリンは「価値を創り、形にし、社会に届けるフローエンジニアリングで、人々の歓びと世界の豊かな明日(あす)を育む」ことを経営理念として掲げています。同社グループのコア技術であるフローエンジニアリングを軸に、すべてのステークホルダーにとって歓びと豊かな社会づくりに貢献する会社であり続けることを目指しています。
新中期経営計画(NICHIRIN Flow Engineering Challenge 2030)の骨子であるビジョンでは、「あらゆる配管の開発・製造・販売をメインに、全ての人・モノ・ことを楽しく幸せにするパイプ役として発展していく」ことを定めています。高分子設計技術と社会と共創する開発姿勢を核に、多様な人材の力を結集し、グローバル全体最適と現地対応を両立した生産体制を展開していく方針です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
ニチリンは、経営理念に基づき、同社グループのコア技術である「フローエンジニアリング」を軸に行動を実践しています。具体的には、部品提供にとどまらず顧客製品の性能向上とユーザーの安全・快適性を追求する姿勢を大切にしています。また、企業活動に関わるあらゆる流れを最適に設計・管理し、変化へ柔軟に対応できる事業基盤を築き、持続的な成長と豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
人材育成においては、ニチリングループ企業行動憲章に示した行動を実践できる人材の育成を重視しています。性別や国籍などの違いにとらわれず、従業員の多様性・人格・個性および自主性を尊重しながら育成を進める方針です。世界情勢の変化に速く気付き、戦略的に誠実に乗り越え、持続的な価値創造に貢献する人材を行動指針としています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、中期経営計画(NICHIRIN Flow Engineering Challenge 2030)において、「7つの全体戦略」を掲げ、収益構造の強化と環境変動に左右されにくい経営体質の構築に取り組んでいます。組織・文化・人材・社会的責任に関わる基盤戦略として、DX戦略、人材戦略、サステナビリティの推進を重点テーマとしています。
DX戦略では、デジタルとAIの活用により最適なモノ造りと新たな価値創出を実現し、グローバル経営のデータ・ルール統一や定型業務の自動化を推進しています。人材戦略では、人材の獲得
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ニチリンは監査役制度を採用しており、社外取締役の選任や執行役員制度の導入を通じて、経営の透明性と迅速な意思決定を確保する体制を構築しています。
取締役会による監視・監督機能の強化も図られています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
ニチリンの株主構成を見ると、筆頭株主は太陽鉱工であり、双日も上位に名を連ねています。
複数の事業会社が主要な株主として名を連ねており、安定した資本基盤を形成していることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 太陽鉱工 | 22.11% |
| 双日 | 8.67% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 3.11% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は12名(男性11名・女性1名)で構成され、女性役員比率は8.0%です。
代表取締役社長 社長執行役員は曽我浩之氏が務めています。
社外取締役比率は37.5%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 曽我 浩之 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 1988年同社入社。HUTCHINSON NICHIRIN BRAKE HOSES, S.L.(現NICHIRIN SPAIN S.L.U.)CEO、同社執行役員、取締役、常務執行役員を経て、2023年3月より現職。 |
| 前田 龍一 | 取締役会長 | 1981年同社入社。生産本部長、取締役、海外本部長、常務取締役、代表取締役社長を経て、2025年3月より現職。 |
| 難波 宏成 | 取締役 専務執行役員 管理本部長 兼 コーポレート戦略室担当 兼 欧州地域統括 | 1991年同社入社。経理部次長、経理部長、財務経理部長、執行役員、上席執行役員、取締役、常務執行役員を経て、2024年3月より現職。 |
| 菊元 秀樹 | 取締役 常務執行役員 経営企画本部長 | 1988年同社入社。神戸営業部次長、上海日輪汽車配件有限公司総経理、執行役員、神戸営業部長を経て、2019年3月より同社取締役、2021年3月より現職。 |
| 遠藤 真一郎 | 取締役 執行役員 技術本部長 兼 アセアン地域統括 | 1989年同社入社。技術部主幹、技術部長、NICHIRIN (THAILAND) CO., LTD.取締役社長、PT. NICHIRIN INDONESIA取締役社長を経て、2024年3月より現職。 |
社外取締役は、矢野進氏(元日本精化代表取締役執行役員社長・指名報酬委員会委員)、鈴木一史氏(太陽鉱工代表取締役社長)、木村美樹氏(弁護士・指名報酬委員会委員)です。
同社は監査役制度を採用しています。
社外取締役は、豊富な知識と経験に基づき、議案の審議や取締役の業務執行の監視・監督を通じて、経営の透明性確保に重要な役割を果たしています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
ニチリンの取締役報酬は、基本報酬、業績連動報酬、株式報酬(譲渡制限付株式の割当てのための報酬)で構成されています。
各KPI目標100%達成時の報酬構成比率は、基本報酬60%、業績連動報酬25%、株式報酬15%を目安としています。
業績連動報酬および株式報酬の算定には、連結純利益や株主総利回りなどの重要業績評価指標(KPI)が反映されています。
社外取締役には固定報酬が支給される仕組みです。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 5名 | 2.4億円 | 48.2百万円 |
| 監査役(社外除く) | 2名 | 31百万円 | 15.5百万円 |
| 社外取締役 | 3名 | 19百万円 | 6.3百万円 |
| 社外監査役 | 2名 | 10百万円 | 5.0百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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