【平均年収588万円】THECOO 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収588万円】THECOO 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

THECOOは、ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供とデジタルマーケティング事業を展開しています。テクノロジーを活用し、インフルエンサーセールスやファンコミュニティビジネスに挑戦を続けています。直近の業績は売上高が増加し、利益も黒字に転換する増収増益となりました。


目次

※本記事は、THECOO株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


THECOOは、一般ユーザー向けのファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」を提供するファンビジネスプラットフォーム事業と、クライアント企業向けのデジタルマーケティング事業を展開しています。テクノロジーを活用し、インフルエンサーセールスやデジタル広告、ファンコミュニティビジネスにおいて挑戦を続けています。

単体従業員数は115名です。事業セグメントはファンビジネスプラットフォーム事業、デジタルマーケティング事業の2つです。

THECOOは、ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供及び運営管理、並びにインフルエンサーを用いたマーケティング施策支援やデジタル広告コンサルティングを自社で展開しています。音楽配信やミュージックビデオ撮影が可能なスタジオも所有しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


THECOOは「“できっこない”に挑み続ける」という理念を掲げ、IT・Web業界で事業を展開しています。従業員の多様な働き方を支援する環境が整っており、柔軟な勤務制度や育児休業の取得奨励、スキルアップ支援など、従業員一人ひとりの成長と働きやすさを重視する姿勢が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は比較的若い年齢層の従業員が多く、平均勤続年数も短めであることから、活発な組織であることがうかがえます。成長フェーズにある企業で、新しい挑戦を続ける環境が特徴と言えるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 5,879,000円
平均勤続年数 3.5年
平均年齢 34.2歳
単体従業員数 115人


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


THECOOは「“できっこない”に挑み続ける」という創業以来の理念を「THECOO DNA」として掲げ、これを体現する人材の確保と育成に積極的に取り組んでいます。この「THECOO DNA」に基づき、「知的好奇心を持つ」「個性を受け入れる」「楽しみ続ける」という3つの行動指針を従業員が実践すべき原則としています。

前事業年度には「THECOO DNA」を基盤とした新たな人事評価制度を導入し、従業員一人ひとりの行動が理念に基づいているかを評価する仕組みを構築しました。この評価制度を通じて、理念の浸透と従業員の成長を促進し、組織全体の競争力と生産性向上を目指しています。また、「個性を受け入れる」という価値観を軸に、性別や国籍などの属性にとらわれず多様な人材を受け入れ、組織の革新性と競争力を高めることを目指しています。

具体的な取り組みとして、管理職を対象としたリーダーシップ及びマネジメント研修を実施し、組織を牽引する管理職層の教育に力を入れています。社内環境整備においては、フレックスタイム制や時短勤務といった柔軟な働き方を基本とし、リモートワーク時のインターネット環境補助も行っています。育児休業の取得を積極的に奨励しており、男女ともに継続的に100%の取得率を達成しています。さらに、従業員の健康増進のためインフルエンザワクチン接種費用補助制度を継続し、AIツールに関する業務効率化講習を定期実施するなど、最新テクノロジーの活用支援も行っています。社員同士のコミュニケーションと健康促進のため、フットサル大会や外部マラソン大会への参加も継続しており、2025年4月には初めて外国籍の新卒社員を受け入れるなど、多様性に富んだ企業文化の構築に努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


女性管理職比率および男女賃金差異は女性活躍推進法に基づき、男性育児休業取得率は育児介護休業法に基づき算出された、提出会社単体のデータです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 15.4%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 63.5%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 78.1%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 409.6%

多様性・登用


管理職における女性比率は女性活躍推進法上の管理職(課長級以上、役員除く)における女性の割合で、正社員が対象です。障がい者雇用率は障害者雇用促進法に基づく実雇用率です。新規採用におけるジェンダー比率は、当該年度の新規採用者(正社員)のうちエンジニア職を除いた人数における男女別比率です。

指標 数値
管理職における女性比率(2025年度) 15%
障がい者雇用率(2025年度) 2.51%
新規採用におけるジェンダー比率(エンジニア除く)(2025年度)男性 57%
新規採用におけるジェンダー比率(エンジニア除く)(2025年度)女性 43%

育児・介護支援


育児休業比率は、育児休業取得者数を当該年度中に育児休業を取得する権利が生じた従業員数で割ったもので、正社員が対象です。

指標 数値
育児休業比率(2025年度) 100%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


THECOOは、ファンコミュニティプラットフォームの提供とデジタルマーケティング支援を二つの柱とする会社です。インフルエンサーやアーティストとファンをつなぎ、企業の効果的なプロモーションをサポートしています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、一般ユーザー向けのファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」を提供するファンビジネスプラットフォーム事業と、クライアント企業向けにインフルエンサーを用いたマーケティング施策支援やデジタル広告コンサルティングを行うデジタルマーケティング事業を展開しています。テクノロジーを活用し、「“できっこない”に挑み続ける」ことを掲げています。

ファンビジネスプラットフォーム事業

この事業では、ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供と運営管理を行っています。「Fanicon」は、アーティスト、インフルエンサー、タレント等のアイコンとファンが集い、双方向のコミュニケーションを可能にするサービスです。EC機能やチケッティング機能も提供しており、ファンビジネスを多角的に支援しています。
収益は、サブスクリプション型の月額料金と、アプリ内課金で購入されるファニポイントの利用分から得ています。また、EC機能での販売手数料やチケッティングでの管理手数料も収益源となっています。

デジタルマーケティング事業

この事業では、広告主に対し、インフルエンサーを用いたマーケティング施策の実施支援やデジタルマーケティングに関する支援を行っています。YouTube、X(旧Twitter)、TikTok、InstagramといったSNSで影響力を持つインフルエンサーを活用し、広告主の製品やサービスのプロモーションをサポートしています。データを活用した最適な提案が強みです。
収益は、主に広告主および広告代理店から契約に基づき受領する手数料等から得ています。

同社の事業は、ファンビジネスプラットフォーム事業が売上高の大部分を占めており、前期に比べて売上を大きく伸ばしています。一方、デジタルマーケティング事業は前期から売上を減少させていますが、収益性の改善に注力しています。本邦の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えるため、国内市場が主要な収益源となっています。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
ファンビジネスプラットフォーム事業 31.9億円 37.7億円
デジタルマーケティング事業 11.4億円 10.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高が前期から増加し、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも前期の損失から黒字に転換しました。特にファンビジネスプラットフォーム事業の成長が、全体の売上高増加に貢献しています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、財務の安定性において、本業で得た資金を事業活動や投資に充てています。これにより、持続的な成長を目指す経営状況が示されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤については、自己資本比率やROE、手元資金の状況を示す具体的な数値は開示されていません。そのため、これらの指標から直接的な安定性を判断することはできません。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
自己資本 - -
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社は、事業活動を通じて安定的に資金を生み出しており、その資金を将来に向けた投資に充てています。本業で得た資金が投資を上回る状況は、事業の持続的な成長と財務の健全性を示しています。

営業活動によるキャッシュフローは増加しており、ファンビジネスプラットフォーム事業における前受金の増加や売上債権の増加、税引前当期純利益の計上などが主な要因です。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産や無形固定資産の取得による支出が主な要因で、事業拡大のための投資が行われていることがわかります。

財務活動によるキャッシュフローは、リース債務の返済による支出が主な要因です。これらの資金の流れから、同社は本業で安定した資金を確保しつつ、成長のための投資を継続していることがうかがえます。このような資金状況は、雇用や給与の安定性、そして今後の事業成長への期待につながるものとなっています。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 2.3億円 5.5億円
投資CF △1.3億円 △1.0億円
財務CF △21百万円 △4百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 94百万円 4.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

ファンビジネスプラットフォーム事業では、競合の参入増加やアイコンの引退・人気低下、ファンの嗜好変化により収益が減少する可能性があります。デジタルマーケティング事業では、新たな技術革新や新サービスの提供により、同社サービスが陳腐化し、市場の変化に対応できなくなるリスクがあります。

また、競争環境の変化や市場環境の影響により、想定通りに事業展開が進まない場合、再び損失を計上する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、企業規模の拡大に伴い、優秀な人材の確保と育成が重要であると考えています。求める人材が十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合、事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


THECOOは、「“できっこない”に挑み続ける」という価値観を最も重要視し、挑戦を恐れず、可能性を追求する企業文化を築いています。人々が自らの可能性を信じ、第一歩を踏み出すことで道が開けるという想いを広く実現することを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「“できっこない”に挑み続ける」ことを最も重要な価値観と捉え、人々が可能性の芽をつむことなく、第一歩を踏み出すことで道が開けるという想いを実現するために存在しています。テクノロジーを最大限に活用し、インフルエンサーセールスやデジタル広告、ファンコミュニティビジネスに限定されず、挑戦し続ける企業・組織・人を目指しています。

中長期的には、デジタルマーケティング事業に加え、ファンビジネスプラットフォーム事業を成長事業の中心に据える方針です。エンターテインメント市場において、アイコンとファンにとって不可欠なプラットフォーマーとしての地位を国内、そして特に韓国を含む国外で確立することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は創業以来の理念である「“できっこない”に挑み続ける」姿勢を「THECOO DNA」として概念化しています。「THECOO DNA」は、「知的好奇心を持つ:Get Interested!」・「個性を受け入れる:Respect and Accept」・「楽しみ続ける:Keep the Passion and Enjoy Much!」という3つの行動指針を役員および従業員が実践すべき核心原則として定義しています。

これらの行動指針を具現化する人材の確保と育成に積極的に取り組んでおり、人事評価制度も「THECOO DNA」を基盤としています。性別や国籍などの属性に捉われず多様な人材を受け入れ、幅広い視点やスキルを活用することで、組織の革新性と競争力を向上させることを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、持続的な成長を支える基盤として組織体制の整備を不可欠と考えており、「THECOO DNA」を人事制度の指針としています。これに共感し、高い意欲を持つ優秀な人材の確保と、その人材が最大限に活躍できる労働環境の整備を継続的に進めています。

また、情報管理体制の強化も重要な課題と認識しており、個人情報の管理体制を厳格化し、プライバシーマークの遵守や情報セキュリティに関する社内教育・研修を定期的に実施しています。さらに、グローバルな事業展開も重点テーマであり、「Fanicon」の多言語対応や国外アイコンのコミュニティ増加に対応するため、現地法人の設立や採用活動、パートナー企業の選定に取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


THECOOは、取締役会と監査役会を設置する体制を採用しており、社外役員が経営の助言と監督に加わることで、透明性と健全性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、代表取締役CEOである平良真人氏の資産管理会社であるハイアンドドライが筆頭株主となっています。また、平良真人氏個人も上位株主の一人です。さらに、取締役である下川弘樹氏や野澤俊通氏の資産管理会社も上位に名を連ねています。このように、同社の経営陣が主要な株主として会社を支えていることが特徴です。

株主名 持株比率
ハイアンドドライ 19.95%
平良 真人 5.48%
YJ2号投資事業組合 5.42%
NVCC8号投資事業有限責任組合 4.25%
木原 直哉 4.14%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役CEOは平良真人氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
平良 真人 代表取締役CEO 1997年4月伊藤忠商事入社、2007年8月グーグル入社、2014年1月同社代表取締役CEOより現職。
下川 弘樹 取締役 2005年4月東日本電信電話入社、2008年2月グーグル入社、2014年1月同社取締役より現職。
野澤 俊通 取締役 1996年7月リクルート入社、2003年3月グーグル入社、2015年6月同社取締役より現職。
滝島 知樹 取締役 2003年4月エスネットワークス入社、2016年8月ヴィレッジヴァンガードコーポレーション取締役、2025年3月同社取締役より現職。


社外取締役は、会田容弘氏(AiTIA代表取締役)、久保田雅也氏(World Innovation Lab(WiL)パートナー)です。

同社は会社法に基づく機関として、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人を設置する監査役会設置会社です。社外取締役および社外監査役は、経営者や専門家としての豊富な経験と見識に基づき、独立した客観的な視点から経営全般への助言や提言を行うことで、取締役の職務執行に対する監督機能を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬と譲渡制限付株式報酬で構成されており、業績連動報酬は導入していません。取締役の報酬は、職務、実績、会社への貢献度、業績等を総合的に勘案し、取締役会の決議によって決定されます。監査役の報酬は、毎月定額で支給される基本報酬のみです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 61百万円 15.2百万円
社外役員 5名 22百万円 4.4百万円


報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。