【平均年収696万円】ジャパンM&Aソリューション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

【平均年収696万円】ジャパンM&Aソリューション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

ジャパンM&Aソリューションは、経営者の後継者不足や事業発展のためのM&Aアドバイザリーサービスを提供する企業です。売上高は増加傾向ですが、利益は損失が継続しています。


目次

※本記事は、ジャパンM&Aソリューション株式会社 の有価証券報告書(2025年10月期、2024年11月1日 ~ 2025年10月31日、2026年1月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ジャパンM&Aソリューションは、日本における経営者の後継者不足や事業発展のためのM&Aアドバイザリーサービスを提供する企業です。同社はM&Aアドバイザリー事業の単一セグメントであり、「安心して相談できるM&A会社であり続ける」ことを経営方針としています。

単体従業員数は41名です。同社はM&Aアドバイザリー事業の単一セグメントで事業を展開しています。

ジャパンM&Aソリューションは、金融機関や税理士・会計事務所などの提携先からの紹介を通じてM&Aアドバイザリーサービスを提供しています。ご依頼者の意向を重視し、譲渡後のシナジー効果や従業員の雇用維持なども考慮した提案を行っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ジャパンM&Aソリューションは、M&Aアドバイザリー事業を専門とする企業です。少数精鋭の体制で、高度な専門性を活かしながら成果を追求する働き方が特徴です。個人のパフォーマンスが評価される報酬制度が整備されており、キャリアアップを目指す方にとって魅力的な環境と言えるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、比較的若い年齢層の従業員が中心となっており、平均勤続年数も短めであることから、活発な組織であることがうかがえます。これは、M&Aアドバイザリーという専門性の高い分野において、新しい人材が継続的に加わり、組織が成長している傾向を示していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 6,960,000円
平均勤続年数 2.1年
平均年齢 35.9歳
単体従業員数 41人


同社は確定拠出年金制度を採用しています(会社が拠出した資金を従業員が運用する制度)。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、中小企業のM&Aマーケットを創造し、事業承継支援を通じて廃業危機を回避し、地域経済の活性化と社会的価値の創出を目指すことを人材戦略の基本方針としています。この方針のもと、「相談されたら断らない」という姿勢で、小規模案件や地方案件にも積極的に取り組み、人的資本の蓄積と活用を重視しています。

具体的には、高度な専門性と倫理観を持つアドバイザーの育成に力を入れています。OJTに加え、外部専門機関の活用や会社内外の勉強会を通じて、税務・法務・ファイナンスに精通したプロフェッショナルを育成する体制です。報酬制度としては、成果に応じたインセンティブ制度やストック・オプション制度を導入しており、多様な人材が長期的に活躍できる環境整備も進められています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ジャパンM&Aソリューションは、日本における経営者の後継者不足の解決や中長期的な事業発展を目的としたM&Aアドバイザリーサービスを提供しています。同社は、安心して相談できるM&A会社であり続けることを経営方針とし、会社規模や利益にとらわれず、多くのM&A案件を成約させることを目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社はM&Aアドバイザリー事業の単一セグメントで事業を展開しています。後継者不在や事業の先行きに不安を感じる企業に対し、M&Aアドバイザリーサービスを提供し、譲渡希望企業と譲受希望企業のマッチングを支援しています。単に企業を取り次ぐだけでなく、譲渡後のシナジー効果や従業員の雇用維持など、ご依頼者の意向に合わせた検討を行っています。

収益モデルは、譲渡成立時に受領する成約報酬と、アドバイザリー契約に基づき譲渡希望企業から受領する月額報酬から構成されています。一般的に多いとされる着手金ではなく月額報酬とすることで、ご依頼者の金銭的負担を軽減し、同社は毎月の成果を求められることで案件にしっかり取り組む報酬体系を構築しています。

M&Aニーズの発掘は、金融機関や税理士・会計事務所などの提携先からの紹介が中心です。提携先との関係を深めるため、セミナーの実施や案件の進捗報告を定期的に行い、安定的に案件を獲得しています。譲受希望企業の探索においては、M&Aプラットフォームの活用や提携先からの紹介を通じて、幅広く効率的に候補企業を探しています。

同社は本邦以外の外部顧客への売上高がないため、海外比率に関する言及はありません。また、特定の相手先への販売実績が総販売実績の100分の10以上に該当しないため、特定の顧客への収益集中は見られません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高が増加傾向にあります。しかしながら、営業損失、経常損失、当期純損失が継続している状況です。

一方で、営業活動によるキャッシュ・フローは増加に転じています。これは、税引前当期純損失が計上されたものの、減損損失や株式報酬費用などの非現金項目、および流動資産・負債の変動、法人税等の還付が影響しています。

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の従業員の状況を見ると、単体従業員数は41名となっています。平均年齢は35.9歳、平均勤続年数は2.1年であり、平均年間給与は6,960千円です。

これらの数値は、同社の組織構成や報酬水準の一端を示しています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性は、企業が持続的に事業を運営し、従業員への安定した雇用や給与を提供するための重要な基盤となります。ここでは、同社の財務基盤と資金の流れ、事業運営上のリスクについて確認します。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、自己資本や手元資金の状況からその安定性を測ることができます。これらの指標は、事業の継続性や予期せぬ経済変動への耐性を示すものです。安定した財務基盤は、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる重要な要素となります。

指標 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


キャッシュフローは、同社が事業活動、投資活動、財務活動を通じてどのように資金を調達し、使用しているかを示すものです。営業活動によるキャッシュフローは本業で生み出す資金の流れを、投資活動によるキャッシュフローは将来の成長に向けた投資の状況を、財務活動によるキャッシュフローは資金調達や返済の状況を表します。これらの資金の流れは、同社の事業の持続可能性や成長戦略、そして従業員の雇用や給与の安定性に影響を与える重要な情報となります。

項目 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社が展開するM&Aアドバイザリー事業は、行政からの許認可等が不要なため、参入障壁が比較的低い事業となっています。そのため、大手事業者だけでなく多数の小規模事業者や個人事業者との競争が激化する可能性があります。

また、同社はM&Aアドバイザリー事業を営む単一事業会社です。経済情勢や事業環境の大きな変化によりM&A需要が急激に縮小した場合、譲渡希望会社の減少や譲受希望会社の買収意欲の低下により、アドバイザリー契約の獲得件数や成約組数が減少し、同社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社が事業拡大を進めるためには、企業経営や財務に関する専門知識、またはM&A業務経験を有する人材の確保・育成が重要な課題となっています。人材を適時確保できない場合や、採用後の教育研修の遅延、社外への人材流出が生じた場合、十分なサービス提供ができなくなり、同社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ジャパンM&Aソリューションは、中小企業の事業承継をM&Aで支援し、地域経済の活性化と持続可能な社会の実現を目指している会社です。創業以来の「相談されたら断らない」という方針を大切にし、社会貢献と企業価値向上を両立させることを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は2024年10月に新たな経営方針として「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を制定しました。ミッションとして「安心して相談できるM&A会社であり続ける」ことを掲げています。後継者不在や事業の先行きに不安を感じる全ての方が安心して相談できるよう、手数料体系や業界ガイドラインの遵守、アドバイザーの質の向上を目指しています。

ビジョンは「日本で一番支持されるM&A会社を目指す」ことです。M&Aアドバイザーの姿勢、契約から成約までの迅速な行動、成約率の向上を通じて、ご依頼者や提携者から満足を得られるM&Aアドバイザリーサービスの提供を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は「相談されたら断らない」「お客様のために」という創業以来の方針をバリューとして継承しています。規模が小さい企業や赤字企業であっても、M&Aの依頼を断ることはありません。新たに「リーズナブルな手数料」という方針も加え、M&Aを必要とする全ての事業者が依頼しやすい環境を整えています。

これにより、中小企業が抱える事業承継などの経営課題に取り組むことを重視しています。M&Aアドバイザーは原則2人1組のチーム制で、案件の発掘からクロージングまでを一気通貫で担当する体制です。M&A経験の有無に関わらず人材採用を行い、未経験者でも半年から1年程度で成約実績を積めるよう、人材の育成と教育に力を入れています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、事業を持続的に成長させるためにいくつかの経営課題に取り組んでいます。ご依頼者から選ばれるために、内部管理体制やコンプライアンス体制の整備・充実を通じて信用力の向上を図っています。また、M&Aアドバイザリー事業の最も重要な経営資源は人的資源であると考え、多様な人材の継続的な採用と育成を強化しています。

案件の進捗管理においては、担当者による属人的な管理ではなく、週次の案件検討会や経営企画室によるサポートを通じた組織的な管理を徹底しています。積極的な人員採用による組織拡大に伴い、情報漏洩や書類紛失を防ぐための体制整備、提供業務の品質標準化といった社内管理体制の強化も進めています。さらに、提携先との良好な関係を築き、安定的に譲渡希望候補者の紹介を受けるため、提携先向けセミナーの実施や定期的な進捗報告を行うことで、提携先の獲得と深耕に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ジャパンM&Aソリューションは、監査等委員会設置会社として、取締役会、監査等委員会、会計監査人を設置しています。これにより、迅速で合理的な意思決定と業務執行の効率化を図り、企業統治体制の強化を進めています。取締役会の監督機能強化と経営の意思決定迅速化を目的としています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ジャパンM&Aソリューションの筆頭株主は代表取締役社長である三橋透氏です。同社の資本構成は、創業者が筆頭株主であることに加え、複数の投資事業有限責任組合や事業会社が上位株主として名を連ねている特徴があります。これにより、安定した経営基盤を形成していることがうかがえます。

株主名 持株比率
三橋 透 37.87%
UH Partners2 投資事業有限責任組合 7.88%
ディア・ライフ 7.85%
光通信KK投資事業有限責任組合 6.66%
中島 秀浩 3.30%


なお、ゴーディアン・キャピタル・シンガポール・プライベート・リミテッドは2023年12月5日現在で70,400株(4.90%)を、日興アセットマネジメントは2024年9月13日現在で74,700株(4.97%)をそれぞれ所有している旨が大量保有報告書に記載されています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性4名・女性1名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長は三橋透氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
三橋 透 代表取締役社長 1987年三和銀行入行。フィンテックグローバル、フィンテックアセットマネジメント等で要職を歴任。複数の企業の代表取締役を務め、2019年11月より同社代表取締役社長に就任し現職。


社外取締役は、今﨑恭生氏(元オークラヤ不動産顧問)、大山亨氏(セイレーン代表取締役・監査等委員)、阿部慎史氏(ブレイクスルーパートナー税理士法人代表社員・監査等委員)、酒井奈緒氏(サン綜合法律事務所弁護士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役が取締役会の監督機能強化に貢献しています。社外取締役は、経営経験者、株式上場コンサルタント、公認会計士・税理士、弁護士といった多様な専門知識と経験を有しており、客観的かつ中立的な立場から経営を監督しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、基本報酬と非金銭報酬(株式報酬型ストックオプション)で構成されています。これは、中長期的な企業価値向上への動機付けと優秀な人材確保を目的としたものです。個別の報酬額は、株主総会で決議された総額の範囲内で、代表取締役社長が会社の業績や各取締役の貢献度を考慮して決定しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 37百万円 18.7百万円
社外役員 5名 18百万円 3.6百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。