※本記事は、アステナホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
アステナホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は96名、グループ連結従業員数は1,543名です。
同社グループは、ファインケミカル、HBC・食品、医薬、化学品など多岐にわたる事業を展開しています。連結子会社27社を中心に、医薬品の研究開発・製造受託から、化粧品・健康食品の製造販売、電子工業用薬品の製造販売、さらには地方創生に関する事業まで、幅広い分野で事業を展開しています。
主な国内グループ会社は、スペラファーマ(ファインケミカル事業)、イワキ(HBC・食品・事業)、岩城製薬.5(医薬事業)、メルテックス(化学品事業)、アステナハートフル(全社(共通))などです。
当連結会計年度では、HBC・食品事業において池田物産、池田産業、イノベイション、Ikeda Corporation of AmericaのM&Aに係る費用が発生しました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
アステナホールディングスは持株会社として、グループ全体の人材戦略と環境整備に注力しています。従業員一人ひとりの成長を支援し、多様な働き方を推進することで、持続的な企業価値向上を目指す方針です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は、平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高めであることから、安定して長く働く従業員が多い傾向にあると考えられます。多様な人材がそれぞれの経験を活かし、キャリアを築いている様子がうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,000,000円 |
| 平均勤続年数 | 14.9年 |
| 平均年齢 | 46.2歳 |
| 単体従業員数 | 96人 |
| 連結従業員数 | 1,543人 |
| 単体のグループ内比率 | 6.2% |
同社および連結子会社8社は、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を設けています。この制度は国内のグループ会社に適用されています。
退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
退職給付債務は25.2億円、年金資産は17.5億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、今後の持続的成長に向けて「人」を最大の資本と捉え、「人づくり」への投資強化を経営の重要課題の一つとしています。短期的な利益追求ではなく、中長期的な企業価値向上を目指す「付加価値適正分配経営」を推進し、人的資本への戦略的投資を通じて企業とステークホルダーがともに成長する社会の実現に貢献する方針です。
人材育成においては、「戦略を立案しリーダーとなる経営人材」「課題解決に挑戦する事業人材」「高度な専門知識のプロフェッショナル人材」の3つのタイプを重視しています。具体的には、「アステナトップマネジメント育成プログラム」による経営者候補の育成や、グループ共通の階層別人材育成体系を構築し、役割に応じたスキル強化を図っています。また、薬機法改正に対応した責任役員研修や、AI活用を推進するための専門研修・資格取得支援も行っています。
社内環境整備では、従業員が能力を最大限発揮できる職場環境の整備を重視しています。「オープントークキャラバン」による経営者と従業員の直接対話や、VOE制度、デジタル目安箱を通じた意見収集でコミュニケーションを促進しています。また、フレックスタイム制度や介護のための在宅勤務制度、男性育児休業の積極的な支援など、柔軟な働き方を推進しています。健康経営優良法人認定の取得や、女性活躍推進プログラム「Astena Empowerment in Action」の展開、障がい者雇用の推進など、多様な人材が活躍できる環境づくりにも取り組んでいます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性労働者の割合は2025年11月末日時点、男性労働者の育児休業取得率は2024年12月1日から2025年11月30日までを対象期間として算出されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 15.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 80.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 84.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 41.4% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ スペラファーマ株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 11.8% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 79.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 82.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 68.1% |
▼ イワキ株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 17.2% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 33.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 79.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 84.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 52.8% |
▼ 岩城製薬株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 5.3% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 33.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 68.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 74.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 64.4% |
グループ全体(連結)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 11.7% |
| 女性従業員比率 | 38.0% |
| 障がい者雇用率 | 1.43% |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
アステナホールディングスは、持株会社として同社グループ全体の経営戦略を統括しています。同社グループは、ファインケミカル、HBC・食品、医薬、化学品など多岐にわたる事業を展開しており、顧客や取引先の多様なニーズに応える「策揃え」を強みとしています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、主に4つの報告セグメントとその他の事業を通じて収益を上げています。各セグメントは専門性の高い製品やサービスを提供し、それぞれの市場で事業を展開しています。国内の外部顧客への売上高が連結売上高の90%を超えており、特定の主要顧客への売上集中は見られません。
ファインケミカル事業
医薬品開発エコシステム部門では、新薬メーカーやベンチャー企業、後発医薬品メーカーへの営業活動を通じて新規案件の獲得に注力しています。医薬品原料プラットフォーム部門では、付加価値の高い輸入原薬や新薬向け医薬中間体の販売に力を入れています。医薬品CDMO部門では、製剤製造分野での生産能力向上や、高付加価値受託品目の取り扱いを拡大しています。
収益は、医薬品の開発支援、原料供給、受託製造などから得ています。当連結会計年度では、医薬品CDMO部門を中心に各部門が好調に推移し、事業全体の売上高は増加しました。
HBC・食品事業
食品原料部門では、機能性食品原料の既存納入品の需要が増加し、高利益品の需要拡大も寄与しています。化粧品原料部門では、仕入先協働製品群の新規獲得が伸長し、付加価値の高い自社品の需要増加により利益率が改善しています。化粧品製販部門では、既存化粧品の販売増加に加え、韓国コスメの輸入化粧品「Torriden(トリデン)」シリーズの新製品発売効果により売上が大幅に増加しました。
収益は、食品原料、化粧品原料、ライフサイエンス製品、化粧品の製造販売などから得ています。当連結会計年度では、化粧品製販部門の輸入化粧品販売が好調であったことなどにより、事業全体の売上高は大きく増加しました。
医薬事業
医薬品部門では、後発医薬品の販売が引き続き伸長し、一部の先発医薬品販売中止に伴い代替品の販売が増加しました。美容医療部門では、市場の拡大と認知度向上により、医療機関専売化粧品や新シリーズの販売が増加しています。
収益は、医薬品の販売や美容医療関連製品の提供から得ています。当連結会計年度では、売上高は堅調に推移しましたが、原料不足や原材料費の高騰、販管費の増加により利益は低調に推移しました。
化学品事業
表面処理薬品部門では、高付加価値製品の販売促進に注力していますが、プリント基板市場や半導体市場向け薬品の需要回復が遅れています。一方、電子部品向け薬品分野では需要が拡大し、販売は堅調に推移しています。表面処理設備部門では、修理やメンテナンス案件、部品販売に注力し、設備以外の販売は過去最高を記録しました。
収益は、表面処理薬品の販売や表面処理設備の修理・メンテナンスなどから得ています。当連結会計年度では、事業全体の売上高は減少しました。
その他の事業セグメント
石川県奥能登地域における社会課題解決を目的としたソーシャルインパクト事業を企画・運営しています。ヘルスケア部門では、化粧品ブランド「NAIA(ナイア)」の新製品投入により売上が増加しました。地方創生部門では、ふるさと納税向けサービスにおいて現地決済型サービスの導入件数が増加し、安定的な売上を確保しています。
収益は、ヘルスケア製品の販売や地方創生関連サービスから得ています。当連結会計年度では、事業全体の売上高は増加しましたが、ヘルスケア部門での投資先行により営業損失を計上しました。
| セグメント | 売上高(2024年11月期) | 売上高(2025年11月期) |
|---|---|---|
| ファインケミカル | 211億円 | 223億円 |
| HBC・食品 | 152億円 | 182億円 |
| 医薬 | 115億円 | 124億円 |
| 化学品 | 102億円 | 97.3億円 |
| その他の事業セグメント | 38百万円 | 57百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの直近5期間の業績は、売上高が変動しながらも当連結会計年度には増加傾向を示しています。経常利益も同様に推移し、当連結会計年度は増加となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に損失を計上しましたが、当連結会計年度は増益に転じています。前連結会計年度の純損失は、主に減損損失などの特別損失が影響したものであり、営業活動によるキャッシュ・フローは継続してプラスを維持しています。
| 項目 | 2021年11月期 | 2022年11月期 | 2023年11月期 | 2024年11月期 | 2025年11月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 723億円 | 496億円 | 520億円 | 580億円 | 627億円 |
| 経常利益 | 24.2億円 | 8.9億円 | 13.6億円 | 28.0億円 | 29.1億円 |
| 経常利益率 | 3.3% | 1.8% | 2.6% | 4.8% | 4.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 17.4億円 | 5.8億円 | 11.6億円 | △25.2億円 | 21.9億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 46.86 | 14.56 | 29.47 | △63.18 | 54.23 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期からほぼ横ばいで推移しています。従業員1人あたりの営業利益も前期と同水準を維持しており、組織全体の生産性が安定していることを示しています。これらの指標は、同社グループが従業員一人ひとりの貢献を通じて堅実な収益基盤を維持している状況を表しています。
| 指標 | 2024年11月期 | 2025年11月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 40.8百万円 | 40.7百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 2.0百万円 | 2.0百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループは、本業で得た資金を成長のための投資に充てている状況です。手元資金は増加傾向にあり、財務基盤の安定性を示しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率は、前期から当期にかけてやや減少しています。しかし、プライム市場の非製造業平均と比較すると高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)は当期に改善し、プライム市場平均に近い水準となっています。手元資金である現金及び預金は増加しており、資金の厚みがある状況です。
| 指標 | 2024年11月期(前期) | 2025年11月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 253億円 | 274億円 |
| 自己資本比率 | 39.0% | 35.9% |
| ROE(自己資本利益率) | △9.4% | 8.4% |
| 現金及び預金 | 61.0億円 | 102億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっています。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上、売上債権及び契約資産の減少などによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産や無形固定資産の取得、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出などによりマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増加や長期借入れによる収入などによりプラスに転じています。
本業で得た資金を成長のための投資に充てている状況であり、資金調達も活用しながら事業拡大を進めていることがうかがえます。
| 項目 | 2024年11月期(前期) | 2025年11月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 48.5億円 | 33.9億円 |
| 投資CF | △29.4億円 | △55.6億円 |
| 財務CF | △26.5億円 | 62.0億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 19.1億円 | △21.6億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
主要取引先の再編リスクがあります。主要取引先において合併・統合といった再編が加速した場合、その動向によっては同社グループの販売額に影響を及ぼす可能性があります。
また、海外事業活動におけるリスクも挙げられています。海外市場での事業拡大を戦略の一つとしていますが、為替リスクに加え、政情不安、経済動向の不確実性、法規制、商慣習等の障害により、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
アステナホールディングスは、「誠実」「信用」「貢献」を基本的理念とし、すべてのステークホルダーとの共存共栄を目指す企業です。創業以来培ってきた価値観を大切にしながら、持続可能な社会の実現に貢献する事業活動を展開しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは「誠実」「信用」「貢献」を基本的理念として、「お取引先様を最優先に思う心を常に忘れない会社」を目指しています。提供する商品・サービスを通じてお取引先様と共存共栄することで、株主の利益拡大に寄与するとともに、社会その他すべてのステークホルダーへの責任を果たし続けることを経営の基本方針としています。
また、2030年11月期を最終年度とした新たな中長期ビジョン「Astena 2030“Diversify for Tomorrow.”」を推進しています。このビジョンを通じて、未来に向けた多様な価値創造を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
アステナホールディングスグループは、創業以来「誠実」「信用」「貢献」を基本的理念としています。お客様が不便を感じることなく安心して取引できる体制を整える「策揃え」を重視し、ニッチな独自の技術を磨き上げ、信頼性の高い価値を提供してきました。
社名には「明日(未来)とサステナブル(持続可能)」という想いが込められており、関わるすべてのステークホルダーと共存共栄していくことを目指しています。同社グループは「人」を最大の資本と考え、「人づくり」への投資強化を経営の重要課題の一つと位置づけています。
短期的な利益最大化に偏らず、持続的な企業価値の増加に向けた「付加価値適正分配経営」を推進しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、中期的な経営戦略の実行と実現に向け、長きにわたって培われてきた企業文化を維持しつつ、成熟企業的な行動慣習を改め、経営品質を改革・向上させることが重要な課題であると認識しています。この課題に対処するため、2021年6月に持株会社体制へ移行し、主要な4事業をビジネスの主軸としました。
経営体制刷新による事業戦略の再構築を行い、「産業」「技術」「社会」のサステナビリティを高めることを目的とした3つのサステナビリティ戦略を推進しています。具体的には、ファインケミカル事業とHBC・食品事業における「プラットフォーム戦略」、医薬事業と化学品事業における「ニッチトップ戦略」、そして新規事業子会社アステナミネルヴァ株式会社による「ソーシャルインパクト戦略」を展開しています。
これらの戦略を通じて、環境配慮型・社会課題解決型の事業創出や、多様なプレーヤーとの連携による社会課題の解決に取り組んでいます。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
アステナホールディングスは、誠実・信用・貢献を理念とし、株主をはじめとするステークホルダーとの信頼関係を基盤とした経営を実践しています。取締役会を中心とした意思決定と監督機能の実効性向上、経営の透明性・公正性確保に継続的に取り組む体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
アステナホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主は信託銀行ですが、上位には同社グループの従業員持株会や、同社の役員である岩城慶太郎氏、また岩城修氏、公益財団法人岩城留学生奨学会など、同社に関連する個人や団体が複数名を連ねています。これにより、同社グループの経営には、創業家や関連会社が一定の影響力を持つ資本構成となっていることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 8.10% |
| ケーアイ社 | 5.00% |
| CNV社 | 4.19% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は11名(男性10名・女性1名)で構成され、女性役員比率は9.1%です。代表取締役社長は瀬戸口智氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 瀬戸口 智 | 代表取締役社長 | 1995年4月同社入社、2019年2月同社取締役経営管理部長、2024年2月同社代表取締役社長、2025年2月同社代表取締役社長経営全般、経営企画、財務企画担当より現職。 |
| 岩城 慶太郎 | 取締役 | 2005年4月同社入社、2017年2月同社代表取締役社長食品事業部長、2022年10月スペラファーマ代表取締役社長、2025年2月同社取締役FC・医薬事業構造改革、新規事業担当より現職。 |
| 川野 毅 | 取締役 | 1976年4月株式会社日本興業銀行入行、2008年6月株式会社ニュー・オータニ代表取締役経営管理室長、2016年2月同社社外取締役、2025年2月同社取締役法務統括、品質統括担当より現職。 |
社外取締役は、二之宮義泰氏(Dynamic Consulting代表・指名報酬諮問委員会委員)、永井恒男氏(アイディール・リーダーズ代表取締役CEO・指名報酬諮問委員会委員)、永井三岐子氏(公益財団法人ほくりくみらい基金代表理事・指名報酬諮問委員会委員)、佐藤桂氏(佐藤桂事務所代表・指名報酬諮問委員会委員)です。
同社は監査役会設置会社であり、社外取締役4名を含む7名の取締役と、社外監査役2名を含む4名の監査役で構成されています。社外役員は、経営の意思決定の妥当性・適正性を確保し、企業経営の健全性と透明性の確保に努める役割を担っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
アステナホールディングスの役員報酬は、金銭報酬と株式報酬で構成されています。金銭報酬には固定報酬と業績連動報酬があり、株式報酬には固定の譲渡制限付株式報酬と業績連動の信託型株式報酬があります。社外取締役には業績に連動しない固定の金銭報酬のみが支給される仕組みです。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 社外取締役 | 4名 | 28百万円 | 7.0百万円 |
| 社外監査役 | 2名 | 10百万円 | 5.0百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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