※本記事は、京王電鉄株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
京王電鉄グループは、鉄道・バス・タクシーなどの交通事業を基盤とし、不動産、ホテル、建設設備、生活サービスといった多岐にわたる事業を展開しています。沿線地域の活性化と持続可能な社会の実現を目指し、幅広いサービスを提供しています。
単体従業員数は2,429名、連結従業員数は13,079名です。セグメントは交通業、不動産業、ホテル業、建設設備業、生活サービス業の5つです。
主な国内グループ会社は、当社、京王電鉄バスグループ、(京王電鉄バス、京王バス)、西東京バス、京王自動車グループ (京王自動車、京王自動車バスサービス)などです。
同社グループは当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しており、また2026年2月には80億円規模のCVCファンド「京王れーるファンド」を設立しました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
京王電鉄は、公共交通を基盤としつつ、不動産や生活サービスなど多岐にわたる事業を展開しています。同社グループでは、長期的な視点でのまちづくりと、従業員の働きがいを重視した人材戦略を通じて、安定した事業運営と従業員の成長を両立させる環境が整えられています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は、従業員の長期的なキャリア形成を支援する傾向が見られます。平均勤続年数や平均年齢から、従業員が安定して長く働き続ける環境があることがうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,583,834円 |
| 平均勤続年数 | 17.7年 |
| 平均年齢 | 40.5歳 |
| 単体従業員数 | 2,429人 |
| 連結従業員数 | 13,079人 |
| 単体のグループ内比率 | 18.6% |
同社および連結子会社は、従業員の退職給付として、確定給付制度と確定拠出制度を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。
退職一時金制度(非積立型制度)があり、退職給付として主にポイント制に基づいた一時金が支給されます。なお、退職給付債務は278億円、年金資産は285億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、「京王グループ サステナビリティ基本方針」のもと、「活躍する人財」を主要課題の一つとして掲げ、「人財戦略」を推進しています。この戦略では、「安全・安心」を基本とし、個の強みを磨き、変革や挑戦の気概を持つ自律的な人財の創出を目指しています。
人財確保においては、採用、処遇面、働き方、制度を柔軟に見直し、優秀な人財を確保する方針です。人財育成では、「安全・安心」を最優先する価値観を醸成し、経営戦略に必要な専門人財の育成と自律的なキャリア形成を支援しています。エンゲージメントの向上にも注力し、社員と会社が信頼でつながり、働きがいを感じながら成長できる環境を整備しています。
給与・報酬は、従業員を管理職、非管理職(総合職、エキスパート職)に区分し、それぞれに期待する役割、能力、業績を踏まえて決定されます。エキスパート職は熟練した技能や安定した業務遂行を重視し、基本給に業績反映賞与を加えた構成です。総合職は将来のグループ経営を担う人財として、専門性の獲得と挑戦を評価し、基本給と成績給、または基本年俸に業績反映賞与を加えた構成です。管理職は、組織能力の最大化と価値創出をリードする役割を担い、基本年俸、役割年俸、個人業績年俸に業績反映賞与を加えた構成となっています。給与・報酬水準は、事業環境や労働市場の状況などを総合的に勘案し、経営会議で決定されています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 10.0% |
| 男性育児休業取得率 | 108.7% |
| 男女賃金差異(全労働者) | 68.9% |
| 男女賃金差異(正規雇用) | 83.1% |
| 男女賃金差異(非正規雇用) | 63.6% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ 子会社1
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 12.5% |
| 男性育児休業取得率 | 90.9% |
▼ 子会社2
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 5.3% |
| 男性育児休業取得率 | 100.0% |
▼ 子会社3
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 0.0% |
| 男性育児休業取得率 | 50.0% |
グループ全体(連結)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率(連結) | 12.2% |
| 男女の管理職比率の差異(連結) | 52.1% |
| 男女別育児休業取得率(女性)(連結) | 103.8% |
| 男女別育児休業取得率(男性)(連結) | 94.7% |
| 年次有給休暇取得率(連結) | 77.7% |
| エンゲージメント調査実施率(連結) | 100% |
人材育成・エンゲージメント
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| トータルエンゲージメント(当社) | 3.65 |
| 職場の心理的安全性(当社) | 3.59 |
| キャリアアップ制度への参画や新規事業創出等の挑戦を自発的に行う社員割合(当社) | 9.3% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
京王電鉄グループは、沿線地域を中心に、その活性化につながる多様なサービスを多角的に運営・展開しています。鉄道事業を基盤としつつ、不動産、ホテル、建設設備、生活サービスといった幅広い事業を通じて、地域社会の発展に貢献するビジネスモデルを構築しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、多岐にわたる事業を展開しており、主に5つのセグメントで構成されています。各セグメントは、沿線地域の特性を活かしたサービスを提供し、それぞれ異なる収益源を持っています。
交通業
鉄道、バス、タクシー等の旅客輸送サービスを提供しています。収益は、主に旅客運輸収入から得ています。運営は、京王電鉄が行っています。前期と比較して営業収益は増加しましたが、営業利益は減少しました。
不動産業
不動産物件の賃貸および販売を行っています。収益は、主に分譲マンションの売上増や不動産ファンドへの物件売却、不動産賃貸業から得ています。運営は、京王電鉄、リビタ、サンウッド、京王重機整備が行っています。前期と比較して営業収益は大幅に増加しましたが、営業利益は減少しました。
ホテル業
ホテルのサービスを提供しています。収益は、活況な宿泊マーケットを背景とした客室単価の上昇から得ています。運営は、京王電鉄、リビタが行っています。前期と比較して営業収益は増加しましたが、営業利益は減少しました。
建設設備業
ビル総合管理業や建築・土木業等の事業を展開しています。収益は、主に建築・土木業における完成工事高の増加から得ています。運営は、京王重機整備が行っています。前期と比較して営業収益、営業利益ともに増加しました。
生活サービス業
生活関連を中心とした各種の小売業等を運営しています。収益は、ストア業における来店客数および客単価の増加、コンビニ事業やドラッグストア事業の好調な推移から得ています。前期と比較して営業収益、営業利益ともに増加しました。
同社グループの事業は、本邦の外部顧客への営業収益が連結損益計算書の営業収益の90%を超えるため、国内事業が中心となっています。
| セグメント | 営業収益(2025年3月期) | 営業収益(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 生活サービス業 | 1,351億円 | 1,364億円 |
| 交通業 | 1,292億円 | 1,323億円 |
| 不動産業 | 854億円 | 1,148億円 |
| ホテル業 | 562億円 | 597億円 |
| 建設設備業 | 470億円 | 538億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの連結営業収益は、すべてのセグメントで対前期比増収となり、過去最高を更新しました。しかし、連結営業利益は、鉄道安全投資をはじめとした投資の増加などにより、前期から減少しています。
一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は、政策保有株式の売却などにより過去最高を更新し、前期から増加しました。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 2,999億円 | 3,471億円 | 4,087億円 | 4,529億円 | 4,969億円 |
| 経常利益 | 53.7億円 | 218億円 | 435億円 | 533億円 | 512億円 |
| 経常利益率 | 1.8% | 6.3% | 10.6% | 11.8% | 10.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 55.9億円 | 131億円 | 292億円 | 429億円 | 429億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 9.15 | 21.48 | 47.90 | 70.75 | 73.00 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり営業収益(連結)は、前期から増加する傾向を示しています。これは、連結営業収益が過去最高を更新したことと連動しています。
一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は、前期から減少しています。これは、連結営業利益が減少したことによるものです。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり営業収益(連結) | 34.8百万円 | 38.0百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 4.2百万円 | 4.0百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
京王電鉄グループは、堅実な財務基盤を維持しながら、将来に向けた大規模投資を推進している状況です。本業で安定した資金を生み出しつつ、成長戦略を着実に実行しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、安定した自己資本比率とROEを示しています。自己資本比率は37.0%と、非製造業のプライム市場平均と比較して高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)も10.0%と、プライム市場平均を上回る水準です。
手元資金として478億円の現金及び預金を確保しており、事業運営の安定性につながる状況です。これらの財務指標は、同社グループが安定した経営を継続し、従業員の雇用や給与の基盤を支える上で重要な要素となります。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 4,148億円 | 4,442億円 |
| 自己資本比率 | 36.9% | 37.0% |
| ROE(自己資本利益率) | 10.6% | 10.0% |
| 現金及び預金 | 483億円 | 478億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出しつつ、将来への投資を継続している状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは、棚卸資産の増加額の縮小などにより前期から増加し、370.8億円のプラスとなりました。これは本業が堅調に資金を創出していることを示しています。
投資活動によるキャッシュフローは、有形及び無形固定資産の売却による収入の増加などにより、流出額が前期から減少して△356.4億円となりました。フリーキャッシュフローは14.3億円のプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄えている状態です。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済による支出などにより、流出額が前期から大幅に減少して△19.0億円となっています。
これらの資金の流れは、同社グループが事業の成長と財務の健全性を両立させながら、安定した事業運営を継続していることを示しており、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 286.1億円 | 370.8億円 |
| 投資CF | △381.1億円 | △356.4億円 |
| 財務CF | △153.6億円 | △19.0億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △95.0億円 | 14.3億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、価値観の多様化や人口減少・少子高齢化等の経営環境の変化により、提供する商品・サービスの需要が減退するリスクを認識しています。また、国内外の経済情勢、特にインフレの進行による労務費や建設コストの上昇、中東情勢悪化による動力費・燃料費等の増加も業績に影響を与える可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、雇用の流動化等により、専門的知見と経験を積んだ人財の確保・育成が困難になるリスクを認識しています。これは、事業の発展に不可欠な要素であるとされています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
京王電鉄は、公共交通事業者としての使命を軸に、幅広い事業を通じて地域社会の発展と幸せな暮らしの実現を目指しています。同社グループは「信頼のトップブランド」となることを掲げ、持続可能な社会の実現と長期的な企業価値向上に取り組んでいます。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
京王電鉄は「京王グループ理念」として、「つながりあうすべての人に誠実であり、環境にやさしく、『信頼のトップブランド』になること」を目指しています。また、幸せな暮らしの実現に向け、生活に溶け込むサービスの充実に日々チャレンジしています。
同社グループは、2030年度をターゲットとした中期経営計画『HIRAKU 2030』を推進しています。この計画では、人口減少下でも活気ある沿線エリアを実現するため、大規模なまちづくり事業を完遂させることを掲げています。
長期的に目指す沿線の姿として、「国内で最も活気とポテンシャルがあるエリア」、「日本一安全でサービスの良い持続可能な交通」の実現を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
京王電鉄グループは、京王グループ理念において「つながりあうすべての人に誠実であり、環境にやさしく」あることを大切にしています。また、生活に溶け込むサービスの充実に日々チャレンジする姿勢を重視しています。
サステナビリティ基本方針では、交通サービスを中心とした「安全・安心」の提供を継続し、時代の変化にきめ細やかに対応しながら多様なライフスタイルを牽引することを掲げています。
人財戦略においては、「安全・安心」を基本とし、個の強みを磨き、失敗を恐れずに変革や挑戦の気概を持って自律的に業務を遂行する人財の創出を目指しています。挑戦を認め、失敗を許容する組織風土を形成し、スピード感をもって改革・実行を推進する組織づくりに取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
京王電鉄グループは、人口減少下においても将来にわたって活気ある沿線エリアを実現することを重要な経営課題としています。この課題に対し、中期経営計画『HIRAKU 2030』を通じて大規模なまちづくり事業の完遂を目指しています。
基本方針として、「ハード/ソフト一体での「まちづくり」の推進」や「新たな時代に向けた交通の創造」を掲げています。また、「サステナビリティ経営の推進」も重点テーマの一つです。
具体的には、「安全・安心」の実現、「まち」との共生・発展、幸せな暮らしの提供、デジタル社会への対応、活躍する人財の育成、環境にやさしい事業活動、そして経営基盤の強化に取り組んでいます。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
京王電鉄は監査等委員会設置会社であり、取締役会が業務執行の監督機能を高める体制を採用しています。執行役員制度も導入し、機動的な意思決定と業務執行を図っています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
京王電鉄の筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)です。上位株主には、日本生命保険相互会社や株式会社日本カストディ銀行(信託口)といった機関投資家が名を連ねています。これらの株主が同社の安定的な資本構成を支えていることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 12.99% |
| 日本生命保険相互会社 | 5.19% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 4.52% |
| 太陽生命保険 | 3.88% |
| 日本カストディ銀行(三井住友信託銀行退職給付信託口) | 1.73% |
なお、三井住友信託銀行は2025年9月15日現在で所有株式数4,000千株となっています。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は15名(男性12名・女性3名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長社長執行役員は都村智史氏が務めています。社外取締役比率は53.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 都村 智史 | 代表取締役社長社長執行役員 | 1988年4月同社入社、2015年6月株式会社リビタ代表取締役社長、2022年6月同社代表取締役社長社長執行役員より現職。 |
| 紅村 康 | 代表取締役会長 | 1980年4月同社入社、2016年6月同社代表取締役社長、2022年6月同社代表取締役会長より現職。 |
| 山岸 真也 | 取締役常務執行役員 経営統括本部長 | 1987年4月同社入社、2019年6月株式会社京王ストア代表取締役社長、2024年6月同社取締役常務執行役員経営統括本部長より現職。 |
| 井上 晋一 | 取締役常務執行役員 鉄道事業本部長 | 1989年4月同社入社、2019年6月西東京バス株式会社代表取締役社長、2022年6月同社取締役常務執行役員鉄道事業本部長より現職。 |
| 番 睦 | 取締役常務執行役員 | 1990年4月同社入社、2021年6月同社執行役員鉄道事業本部工務部長、2024年6月同社取締役常務執行役員より現職。 |
| 中瀨 正春 | 取締役常務執行役員開発事業本部長 | 1991年4月同社入社、2022年6月同社執行役員新宿再開発推進室長、2024年6月同社取締役常務執行役員開発事業本部長より現職。 |
社外取締役は、常陰均氏(元三井住友信託銀行取締役会長・ガバナンス委員会メンバー・指名・報酬委員会メンバー)、松永陽介氏(元日本生命保険相互会社代表取締役副社長執行役員・ガバナンス委員会メンバー・指名・報酬委員会メンバー)、瀬木達明氏(元セイコーエプソン代表取締役専務執行役員)、山口裕美氏(有限会社アスアクリエーション取締役)、原田喜美枝氏(中央大学商学部教授)、竹川浩史氏(元株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ執行役員・ガバナンス委員会メンバー・指名・報酬委員会メンバー)、金子正志氏(弁護士)、山内暁氏(早稲田大学商学部教授)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会での議決権を持ち、監査機能を担っています。社外取締役を8名選任し、経営に対する監督機能を強化しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
京王電鉄の役員報酬は、取締役(監査等委員である取締役および社外取締役を除く)に対しては基本報酬、年次業績連動報酬、株式報酬の3つの要素で構成されています。一方、社外取締役および監査等委員である取締役の報酬は、職務内容を考慮し基本報酬のみが支払われる仕組みです。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 9名 | 3.6億円 | 40.6百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 37百万円 | 37.0百万円 |
| 社外取締役 | 9名 | 1.0億円 | 11.6百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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