0 編集部が注目した重点ポイント
①通期売上高が1兆1692億円に達し過去最高を更新する
2025年度通期連結決算は、売上高が前年同期比10.4%増の1兆1,692億89百万円となり、過去最高の更新を達成しました。営業利益も8.4%増の5,957億59百万円と極めて高い収益性を維持しており、国内外における製造業の自動化需要を強力に取り込んでいます。
②現行比約4倍の次期ロジスティクスセンターを建設する
さらなる業績拡大を見据え、2026年11月竣工予定で大阪府高槻市に次期ロジスティクスセンターを建設しています。延床面積が現行施設の約4倍となる大規模な投資であり、出荷体制の劇的な強化が図られます。前年データへの未連結影響はありませんが、物流・SCM部門でのキャリア機会が大きく拡大する可能性があります。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度 決算説明会資料 P.2
売上高
1,169,289百万円
+10.4%
営業利益
595,759百万円
+8.4%
経常利益
635,756百万円
+13.3%
当期純利益
445,185百万円
+11.7%
当連結会計年度における業績は、売上高が1,169,289百万円(前年同期比10.4%増)、営業利益が595,759百万円(同8.4%増)となり、二桁の増収を記録しました。 国内外で自動化や品質向上、省エネルギーへの取り組みに対する需要が拡大しており、これらを的確に捉えたことが要因です。 売上高営業利益率は51.0%と、製造業としては異次元の高水準を維持しています。
同社は通期の業績予想を開示していませんが、国内外ともに概ね堅調な動きが継続していることから、業績の進捗および着地は極めて堅調であると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度 決算説明会資料 P.5
国内市場
事業内容:日本国内の全製造業を対象に、FAセンサーや測定器などのコンサルティング営業を展開しています。
業績推移:通期の売上高は390,066百万円となり、前年同期比で4.6%増と着実に成長しています。
注目ポイント:一部で慎重な動きが見られるものの、製造現場向け3Dプリンタなどの新商品投入や営業体制の充実が奏功しました。自動化や省エネへの底堅い需要に対応するため、顧客の課題を深く見抜く提案力を持つ専門人材が常に求められています。
北中南米市場
事業内容:米国を中心に、自動車、半導体、電機などの基幹産業向けに直販体制による営業を行っています。
業績推移:通期の前年同期比は13.3%増(現地通貨ベース15.1%増)と力強い成長を見せました。
注目ポイント:設備投資が堅調であり、特に下期は半導体・液晶分野が現地通貨ベースで25%増と急成長しています。海外事業の拡大が最優先事項であり、高付加価値ビジネスを現地に浸透させるグローバルリーダーの育成と採用が強化されています。
アジア市場
事業内容:中国、台湾、韓国、東南アジアなどで、電子部品やエレクトロニクス製造業向けに販売を行っています。
業績推移:通期の前年同期比は16.7%増(現地通貨ベース17.0%増)と、全地域で最高の伸びを記録しました。
注目ポイント:下期に電機・精密分野が現地通貨ベースで30%増、半導体・液晶が20%増と爆発的な需要を取り込みました。急激な市場変化に対応するため、現地での人材育成と営業力の強化が急務であり、組織マネジメント経験者の活躍の場が広がっています。
欧州・その他市場
事業内容:ヨーロッパ全域をカバーし、自動車や食品・薬品などの多様な産業へアプローチしています。
業績推移:通期の前年同期比は8.4%増(現地通貨ベース2.9%増)と、慎重さが残る中で持ち直しました。
注目ポイント:欧州では慎重姿勢が続いたものの、4Qには現地通貨ベースで11.5%増と回復が顕著です。不確実な環境下でも金属・工作機械や食品業界向けに高付加価値な直販営業を推進しており、市場を開拓するタフな営業マインドを持つ人材が求められています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度 決算説明会資料 P.14
今後の市場環境は地政学リスク等による景気後退懸念が残るものの、製造業の合理化・自動化は不可欠であり、大きな可能性が広がっています。同社は高い付加価値を生み出す新商品開発、直販営業力の強化、海外事業の拡大に注力し、さらなる成長を目指します。資金活用方針では、新商品開発や戦略的M&A、そして「付加価値創出の基盤は人である」との認識に基づく人的資本への積極的な投資・育成を表明しています。為替感応度については、1円の変動により営業利益(通期)へ米ドルで約9億円、ユーロで約5億円の影響があると示されており、外部環境の変化に対応しつつ強固なビジネスモデルを推進できる専門人材の採用が今後も継続される見通しです。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
キーエンスの強みである「高い付加価値を創出するビジネスモデル」と「直販営業力」に共感することが重要です。同社は「付加価値創出の基盤は人である」と言明しており、人的資本への投資を積極的に進めています。志望動機では、自らが顧客の課題解決に向けてどのように主体的に行動し、付加価値の向上に貢献できるかを具体的にアピールすると効果的です。また、海外売上比率が65.7%に達していることから、海外事業の拡大やグローバルな市場開拓に挑戦したいという意欲も強いアピール要素となります。
面接での逆質問例
- 「次期ロジスティクスセンターの稼働により、出荷体制が現行の約4倍へと大幅に強化されるとのことですが、このインフラ拡充が海外事業の拡大や直販体制のスピード感にどのようなシナジーをもたらすと想定されていますか?」
- 「説明会資料では、半導体や電機精密分野などの成長が顕著ですが、今後特に注力すべき業種や、新商品開発における付加価値創出の方向性について、現場の営業や開発に求められる新たな役割を教えてください。」
- 「『付加価値創出の基盤は人である』という方針のもと、人材採用・育成への投資を継続されていますが、中長期的な成長に向けて、中途採用者に最も期待される専門人材としてのコアスキルやマインドセットは何でしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
オンとオフの切り替えがしやすい
休日はしっかりと休むことができ、オンとオフの切り替えがしやすい環境が整っています。効率的に成果を出せる人にとっては、仕事とプライベートのバランスを取りやすい職場です。
(40代前半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]スケジュール調整が難しいこともあります
コミュニケーションの機会は豊富で、面談も頻繁に行われますが、上司は非常に多忙であるため、スケジュール調整が難しいこともあります。
(40代前半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社キーエンス 2025年度 決算説明会資料(2026年4月24日発表)
- 株式会社キーエンス 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月24日発表)



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