0編集部が注目した重点ポイント
①売上高2,704億円と過去最高を更新
大人向け市場である「Kidults(キダルト)」層への戦略的なアプローチやトレーディングカードゲームの人気拡大が奏功し、売上高は過去最高を更新しました。「トミカプレミアム」等のハイターゲット向け商品が国内外で広く支持され、事業の年齢軸拡大が確実な成果を上げています。
②北米子会社の減損を実施し成長投資を拡大
当第3四半期において米国子会社TOMY International, Inc.ののれん減損損失4,862百万円を計上しました。一方でグローバル展開に向けた組織運営やAI・DX、人材への投資を積極的に進めており、一時的な特殊要因による減益を経つつも次なる成長基盤の構築を急いでいます。
1連結業績ハイライト
出典:株式会社タカラトミー 2026年3月期 決算説明会資料 P.2
売上高
270,455百万円
前年同期比 +8.1%
営業利益
24,246百万円
前年同期比 -2.5%
純利益
11,679百万円
前年同期比 -28.6%
2026年3月期の連結業績は、売上高270,455百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益24,246百万円(同2.5%減)となりました。日本発のコンテンツとキデイランドの出店拡大などが好調に推移し、トップラインは過去最高の更新を果たしています。
利益面については、売上増に伴う増益効果があったものの、映像やグローバル人材への戦略的投資、海外展開に向けた体制構築の費用増が先行したため微減益で着地しました。純利益は、米国子会社ののれん減損損失という一時的要因により11,679百万円(同28.6%減)となりましたが、国内を中心とした本業の稼ぐ力は概ね順調を維持しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:株式会社タカラトミー 2026年3月期 決算説明会資料 P.5
日本
事業内容:玩具等の企画・製造・販売、アミューズメント事業など。
業績推移:売上高226,228百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益28,308百万円(同2.3%増)。
注目ポイント:「トミカプレミアム」などのKidults向け商品やトレーディングカードゲーム、さらにガチャやアミューズメントマシンが好調に推移し、想定以上の成果を生んでいます。インバウンド需要を取り込むキデイランドの出店も業績を牽引しています。
💡 注目職種:商品企画職、リテールマーケティング担当、IPアライアンス担当など
アメリカズ
事業内容:玩具およびベビー用品等の販売。
業績推移:売上高30,446百万円(前年同期比2.1%減)、営業利益576百万円(黒字転換)。
注目ポイント:ベビー用品の減収やインフレ下の価格重視志向による影響を受けたものの、米国子会社Fat Brain Holdingsの高価格帯知育玩具「Air Toobz」やプロダクトミックスの変化が利益改善を牽引し、黒字転換を果たしました。
💡 注目職種:海外営業担当、グローバルサプライチェーン管理職など
欧州
事業内容:玩具および農耕車両玩具等の販売。
業績推移:売上高7,797百万円(前年同期比9.0%増)、営業損失319百万円(赤字縮小)。
注目ポイント:ガチャのフォーマットを用いた「TWINCHEES」や「黒ひげ危機一発」の海外展開が好評を博し、日本発のIP・フォーマットが独自の需要を獲得しています。
💡 注目職種:ローカライズ担当、海外マーケティング職など
オセアニア
事業内容:トイ&ホビー、ベビー用品等の販売。
業績推移:売上高2,862百万円(前年同期比3.9%増)、営業利益182百万円(同38.0%増)。
注目ポイント:農耕車両玩具やベビー用品といった主力商品が堅調に推移し、安定した事業基盤を維持しながらグループ全体の利益貢献を拡大しています。
💡 注目職種:現地セールスマネージャー、チャネル開発担当など
アジア
事業内容:玩具の販売およびグループ製品の製造。
業績推移:売上高67,519百万円(前年同期比1.1%減)、営業利益2,133百万円(同20.1%減)。
注目ポイント:生産子会社の北米向け出荷減少により減収減益となったものの、「トミカ」のブランドストア出店や「BEYBLADE X」の体験会など、重点地域でのマーケティング強化によりブランド浸透を加速しています。
💡 注目職種:越境ECスペシャリスト、イベントプロモーション企画職など
3今後の見通しと採用の注目点
出典:株式会社タカラトミー 2026年3月期 決算説明会資料 P.11
2027年3月期は、売上高285,000百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益26,000百万円(同7.2%増)と全ての指標で増収増益を見込んでいます。中長期的な成長に向けて、キデイランドの大型店出店や、Kidults層向けコンテンツ開発に400〜500億円規模のアロケーション(資金配分)を予定しています。さらに、事業プロセスの高度化を狙うAI・DX投資も掲げられており、既存の玩具枠にとらわれないデジタルテクノロジー領域やグローバルマーケティングの専門人材の採用需要が一段と高まることが予想されます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「子ども向けの玩具」という既存の枠を超え、Kidults(大人)市場の開拓やグローバルでの日本発IPの展開にどれだけ共感・貢献できるかが重要なポイントです。異業種からでも、デジタルマーケティングやグローバルサプライチェーンなど、ビジネス変革を推進できる知見があれば、大きなアピール材料となります。
面接での逆質問例
- 北米やアジアでの地域特性に応じたブランド展開において、現在最も注力しているデジタル施策は何でしょうか?
- 全社的にAI・DXインフラ構築への投資が進んでいますが、配属予定の部署ではどのような業務プロセスの高度化を目指していますか?
- ONE TAKARATOMYの実現に向けて、部門間のシナジー創出のために現場レベルで推奨されている取り組みはありますか?
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
男性でも育児休業が取りやすい風土
女性だけでなく男性でも育児休業が取りやすい風土。育児や介護、その他家の事情で休職扱いとなっている方は毎年一定数いる。女性の管理職登用にも力を入れており、実際に管理職として活躍している方を目にする機会も多い。
(40代前半・その他・女性) [キャリコネの口コミを読む]何の部署かわからなくなるときがある
そして部署の合併や分離がそこそこあり、頻繁に部署名が変わる。そのため、前部署名や現部署名がごちゃごちゃになって、何の部署かわからなくなるときがある。
(40代前半・その他・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社タカラトミー 2026年3月期 決算説明会資料
- 株式会社タカラトミー 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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