0編集部が注目した重点ポイント
① M&A完了による新規連結効果で業績を牽引
当期より、ユーヤンサン社やモノ社などの業績を連結損益に含めたことで、アジアおよび欧州での売上が大きく拡大しています。新規連結に伴う事業基盤の強化により、グローバル展開を担うキャリア機会がさらに広がると見込まれます。(注:前年は未連結のため単純比較不可)
② メディカル事業を新たな報告区分として追加
「中長期成長戦略 2025~2035」に基づき、製品・サービス別の区分を見直し、当期より新たに「メディカル」区分を追加しています。再生医療やCDMO(医薬品受託製造)など、10年先の成長を牽引する中核領域への投資が本格化しており、高い専門性を持つ人材への期待が高まっています。
③ 全地域での増収達成と過去最高業績の更新
日本国内のインバウンド需要増や新製品の好調、さらに海外(特にアジア・欧州)の堅調な推移により、売上高および各段階利益において過去最高を更新しています。市場環境の不確実性の中でも、着実に成長を続ける安定した経営基盤が確認できます。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.4
売上高
3,437億円
前期比 +11.4%
営業利益
411億円
前期比 +7.5%
経常利益
479億円
前期比 +20.8%
当期純利益
342億円
前期比 +11.0%
当期の業績は、国内でのインバウンド需要の増加やサプリメント「ロートV5」などの新製品の好調に加え、アジアやヨーロッパでの新規連結効果(ユーヤンサン社・モノ社)が大きく寄与し、通期予想を上回る着地となりました。
原価率の上昇や販管費の増加は見られたものの、大幅な増収効果によって営業利益は増益を確保しています。さらに、受取配当金の計上など営業外収益の増加により、経常利益・当期純利益ともに2桁の大幅増益を達成しており、通期における進捗状況は非常に順調と評価できます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.8
日本
事業内容:アイケア、スキンケア、内服・食品、メディカル製品の製造・販売を展開しています。
業績推移:売上高1,693億円(2.6%増)、営業利益221億円(1.5%減)。インバウンド需要が過去最高を更新し増収となりました。
注目ポイント:子会社のロートニッテンや天藤製薬が増収に貢献しました。原価率上昇の影響で減益となったものの、コア事業が手堅く推移しており、強固な国内シェア基盤を活用した新製品開発の推進を担う中核人材が求められています。
アメリカ
事業内容:ハイドロックス社(医療機関向け消毒剤)やブラジル現法等を通じた製品展開を行っています。
業績推移:売上高215億円(3.8%増)、営業利益17億円(10.6%増)。原価率改善により大幅な増益を達成しました。
注目ポイント:ハイドロックス社の好調継続やブラジルでのオンラインストア開設など、デジタルメディアを活用した高成長が続いており、デジタルマーケティングや海外戦略をリードする知見が活かせるフィールドです。
ヨーロッパ
事業内容:DAX社等のスキンケア製品や、英国での目薬、モノ社の事業を展開しています。
業績推移:売上高238億円(24.7%増)、営業利益10億円(28.8%減)。モノ社の連結効果等で大幅増収となりました。
注目ポイント:DAX社が順調に推移し増収に貢献しました。一方で、英国での消炎鎮痛剤の原価率上昇と販管費増という課題もあり、欧州サプライチェーンの最適化やコストコントロールを推進できる専門性の高い人材が求められています。(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)
アジア
事業内容:ベトナム、インドネシアでのスキンケア、ユーヤンサン社(EYS)での内服・食品事業等を展開しています。
業績推移:売上高1,253億円(24.9%増)、営業利益150億円(29.8%増)。東南アジアが牽引し大幅増益です。
注目ポイント:ミャンマーでの生産再開や、新規連結されたユーヤンサン社の寄与が大きく、アジア地域全体での事業成長をさらに加速させるフェーズに入っており、グローバル事業開発のポジションで幅広い活躍が可能です。(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.22
2027年3月期の通期予想として、売上高3,695億円、営業利益438億円を見込み、過去最高の更新予想を打ち出しています。インフレによるコスト増や地政学リスクなどの不透明感は残るものの、東南アジアを中心とした海外市場の成長が引き続き業績を力強く牽引する見通しです。
さらに、「中長期成長戦略 2025~2035」のもと、セルフケア事業の収益最大化とともに、プロフェッショナルケア(メディカル領域)への基盤構築を本格化しています。次世代の柱となる新規事業開拓や、グローバル展開を自ら推進していく変革志向の強い人材にとって、今は非常に挑戦のしがいがある魅力的なフェーズにあります。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ロート製薬は「Well-being」を掲げ、アイケア・スキンケアといったコア事業のグローバル展開だけでなく、再生医療や医療用機器などのメディカル領域への投資を加速しています。「人々の健康寿命を延ばす」というパーパスへの深い共感とともに、グローバル市場の変化に柔軟に対応し、新規事業の成長を自ら切り拓いていく意欲を具体的にアピールすることが効果的です。
面接での逆質問例
- 「新たに区分されたメディカル領域において、これまでのセルフケア事業の知見をどのように活かし、シナジーを生み出していく計画でしょうか?」
- 「新規連結されたユーヤンサン社やモノ社との事業連携において、現場レベルで想定される課題と、中途採用者に期待される役割について教えてください。」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
ラッグストアでの販売がスムーズに行える
直販体制を活かし、ドラッグストアでの販売がスムーズに行える点は魅力的です。特に目薬やスキンケア商品は、店側の利益率が高く設定できるため、積極的に販売してもらえます。
(40代後半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]全体を把握するのは容易ではありません
案件が多岐にわたるため、全体を把握するのは容易ではありません。再生医療事業への投資も行っており、社会的意義は感じられますが、採算性についてはまだ不透明な部分があります。
(30代前半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明会資料



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