0 編集部が注目した重点ポイント
① インフォコムの完全子会社化により事業基盤を大幅に拡大
2025年7月1日付でインフォコムの全株式を取得し、連結子会社化(M&A完了)を実施しました。プロセス系製造業領域におけるSI事業のさらなる拡大や、中堅企業向けERP「GRANDIT」を軸としたアセット活用ビジネスの成長が見込まれており、両社の強みを掛け合わせた新たなキャリア機会が広がっています。
② 全指標で過去最高を更新し、売上収益は3,813億円へ躍進
旺盛なDX(デジタルトランスフォーメーション)需要を背景に、売上収益から当期利益にいたる全ての主要指標で過去最高を更新しました。特に産業・鉄鋼分野や流通分野向けが好調に推移しており、インフォコムの新規連結効果も加わって、力強い成長軌道を描いています。
③ 新たなオファリングブランド「COREPEAK」の立ち上げでビジネスモデルを変革
顧客の経営課題から実装までを一気通貫で支援する新ブランド「COREPEAK(コアピーク)」を立ち上げました。従来の受託開発中心から、自社の実践知をアセット(資産)化して提供する「TAM型」の収益モデルへの転換を強力に推進しており、より上流工程から顧客の変革をリードする人材が求められています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度実績および2025-2027中期経営計画の進捗 P.4
売上収益
381,340 百万円
+12.7% (前年同期比)
営業利益
44,242 百万円
+14.9% (前年同期比)
税引前利益
45,286 百万円
+15.9% (前年同期比)
当期利益
30,832 百万円
+14.0% (前年同期比)
日鉄ソリューションズの2026年3月期(通期)の連結業績は、企業の根強いIT投資ニーズを確実に取り込み、売上収益が前年比+12.7%、営業利益が同+14.9%と大幅な増収増益を達成しました。中期経営計画の諸施策を前倒しで実行したことによる投資費用が増加したものの、増収効果と売上総利益率の改善がそれを吸収しています。
当期の業績は、期初に掲げた通期見通しを超過して着地しており、中期経営計画の初年度として非常に順調なスタートを切ったと評価できます。インフォコムの新規連結による上乗せ効果に加え、既存事業における高付加価値案件の増加など、事業構造の変革が具体的な成果として表れています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度実績および2025-2027中期経営計画の進捗 P.16
ビジネスソリューション
事業内容:産業・鉄鋼、流通・プラットフォーマー、金融分野向けのシステム構築および高度な業務ソリューションの提供を担います。
業績推移:売上収益は286,506百万円となり、前年同期比で+17.7%の大幅な増収を記録しました。
注目ポイント:日本製鉄向けの新設備対応や、インバウンド需要で活況な小売・旅行分野が成長を牽引しています。また、当期からインフォコムが新規連結(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)されたことで、プロセス製造業や中堅企業向けERPの提供基盤が飛躍的に強化されました。製造業向け新生産管理パッケージ「PPMP」など、顧客の業務を深く理解したうえで価値を提供するアセット活用型ビジネスが加速しており、特定の業界知識を持つITコンサルタントやエンジニアが活躍できる環境です。
💡 注目職種:インダストリーコンサルタント、ERP導入エンジニア、プロジェクトマネージャー
コンサルティング&デジタルサービス
事業内容:官公庁・教育機関向けのシステム基盤整備や、全社横断的なITインフラ、クラウド、サイバーセキュリティサービスの提供を行います。
業績推移:売上収益は94,833百万円となり、前年と同水準を維持して安定的に推移しています。
注目ポイント:企業のレガシーシステム刷新やクラウドリフトへのニーズが高まる中、クラウドソリューション「CloudHarbor」やサイバーセキュリティサービス「NSSIRIUS」の展開が進んでいます。さらに、2027年度までに開発生産性を20%向上させる目標を掲げ、AI駆動型開発プラットフォーム「NS Devia」の活用などを全社的に推進しています。生成AIや先進的なインフラ技術を駆使し、社会課題の解決や大規模システムの安全性向上に取り組みたい技術者にとって非常に魅力的なフィールドです。
💡 注目職種:クラウドアーキテクト、セキュリティエンジニア、AIスペシャリスト
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度実績および2025-2027中期経営計画の進捗 P.19
次期(2027年3月期)の通期業績見通しとして、売上収益4,170億円(前年比+9.4%)、営業利益475億円(同+7.4%)と、さらなる増収増益を見込んでいます。特に注目すべきは、従来の労働集約的な受託開発から、自社の強みをプラットフォームやサービスとして提供する「TAM(アセット活用・PF提供・次世代SI)型」モデルへの移行です。2026年度には全売上の約50%をこのTAM型で創出する計画を掲げています。さらに、インド活用推進班の設置や国内外企業との資本業務提携を通じて外部リソース・技術を積極的に取り込んでおり、グローバルな視点や新しいビジネスモデルの構築を牽引できる人材の採用ニーズが一段と高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
日鉄ソリューションズは現在、「事業収益モデルの変革」を最重要テーマに掲げています。面接では単なるシステム開発のスキルだけでなく、顧客の経営課題を深掘りし、自社アセットを活用して解決策(オファリング)を自ら構想・提案できる力をアピールすることが有効です。また、インフォコムのグループ入りによって強化されたプロセス製造業やERP領域において、自身の専門知識をどう活かしてシナジーを生み出せるかを語ることで、強力な志望動機となります。
面接での逆質問例
- 新たに立ち上がったブランド「COREPEAK」の推進において、現場のエンジニアやコンサルタントにはどのようなマインドセットの変化が求められていますか?
- 2027年度に向けた開発生産性20%向上の目標に対して、「NS Devia」などのAIツールは現場でどのように浸透し、働き方にどのような変化をもたらしていますか?
- インフォコムとの連携が進む中で、今後チーム間やグループ間の人材交流・知見共有はどのように行われていく予定でしょうか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
自分に合った部署を見つけやすい
会社の規模が大きいため、多様な人材が集まっており、自分に合った部署を見つけやすいのは良い点です。
(20代後半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]全く技術に触れる機会がなかった
私は希望して、ITインフラソリューション事業本部配属となったが、入社前に聞いていた話と違い全く技術に触れる機会がなかった。
(20代前半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- 2025年度実績および2025-2027中期経営計画の進捗



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