【19年3月期】安定業績の豊田通商 中計の柱は「アフリカでのトヨタビジネスの強化」

【19年3月期】安定業績の豊田通商 中計の柱は「アフリカでのトヨタビジネスの強化」

2019年3月期に3期連続最高益を達成した豊田通商。7大商社の一角と言われますが、規模の大きさもさることながら、トヨタグループの一員として、トヨタ自動車の販路拡大などにも貢献しています。財務諸表や中期経営計画の内容を分析して紹介します。


損益計算書(PL):売上収益6.7兆円、粗利率9.4%

2019年3月期の決算短信によると、豊田通商の連結売上収益は6兆7627億円で、前期比4.2%。非常に大規模ですが、売上原価も6兆1242億円と巨額にのぼっています。

その結果、売上総利益は6384億円。粗利率は9.4%と低い値に収まっています。ただし、これは豊田通商が国際会計基準(IFRS)を採用しており、売上収益が売上高よりも低くなることも一因になっています。

販売費及び一般管理費は4232億3000万円で、営業利益は2152億円。営業利益は前期比17.8%増となっているものの、営業利益率は3.2%、前期比0.4ptのアップにとどまっています。

セグメント分析:利益率は自動車が最も高い

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