損益計算書(PL):調整後営業利益は過去最高
日立製作所の2019年3月期の売上高は9兆4806億円、前期比1.2%増でした。前期に行った日立国際電気の売却による減収があったものの、海外事業での売上拡大や子会社による事業買収により増収となっています。
売上原価は前期比1.4%増で、粗利率は同0.2ptの悪化。販管費は同1.5%減でした。これらのコスト増により、営業利益は前期比11.5%減の5187億円。しかし、調整後営業利益は同5.6%増の7549億円で過去最高となり、同利益率は8.0%となりました。
「調整後営業利益」とは、営業利益からその他の収益、その他の費用(事業再編損益や固定資産損益など)を引いて計算。事業再編等の影響を排除した経営の実態を表示するための指標で、日立グループ統一の利益指標として用いられています。
なお、2019年5月に発表された2021中期経営計画では、2021年度までの売上収益における年平均成長率が3%超、調整後営業利益率で10%超を目指しています。
セグメント分析:情報・通信システムで高利益
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