アメックスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
アメリカ合衆国を本拠地にクレジットカード事業や旅行事業などを展開するアメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド(以下、アメックス)。日本支社は2017年に開業100周年を迎え、「日々、世界最高の顧客体験を提供する」というビジョンのもと、顧客目線のサービスを展開しています。
アメックスブランドのクレジットカードは世界各国で発行され、5大国際ブランドのひとつとも言われています。また、カードホルダーには富裕層が多く、ステイタス性の高さも特徴のひとつです。「世界に広く認知されているブランドを背負って、自信を持って社会に発信できる」という社員の口コミからは、自社ブランドに対する誇りがうかがえます。
やりがいに関する口コミで目立つのは、「拡大志向を持った人材が多いので、常に新しい気づきを得ることができる」「自分の目標により、さまざまな可能性がある」など、成長機会に関するものです。報酬や評価についても、「数字で明確に表示され、それをもとに評価される」「キャリアアップをしたい場合は自ら公募することができる環境」という声が聞かれ、平等に与えられたチャンスを生かした者がきちんと評価される社風であることがわかります。
そのほか、ダイバーシティやワークライフバランスにも積極的なようです。一方で、「成績が芳しくない場合はかなり厳しい環境に置かれる」「人員整理が頻繁にある」など、シビアな側面があることも認識しておく必要があるでしょう。
このように同社では、アメックスブランドに対する自信と誇りを持つと同時に、自分自身をアップデートさせていく強い成長意欲が求められます。そうした点を踏まえた上で、自己分析をおこなってみましょう。
■選考は何次まで?
口コミ情報によると、書類選考後に筆記試験と複数回の面接がおこなわれるのが基本ですが、その内容や流れは職種やポジションによって異なります。
例えば、コールセンター業務の場合には、「電話面接 → 筆記試験・適正テスト・面接 → ロールプレイング」という流れが一般的です。筆記試験は、一般常識のほかに英語に関する問題も出題されます。また、職種によっては「面接回数が3回程度だった」「集団面接をおこなった」という口コミ情報もありました。
現在、同社のキャリアサイトには、「コレクター」「コンプライアンスマネージャー」などの求人が掲載されています。マネージャーの職務概要などについては英語表記となっていることからも、職務上、英語力が必須であることがわかるでしょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、職種に応じた対策が必要となります。
コールセンターや営業の場合には、ロールプレイング対策が必須です。顧客とのやり取りをシミュレーションした上で、事前に練習しておくとよいでしょう。また、電話面接では表情が見えない分、声がクリアに聞こえるような話し方を心がけてください。
旅行事業で接客を担当する場合には、同社のメイン顧客である富裕層を意識した電話応対スキルなどが求められます。「お客様に対してマニュアル以外のサービスをあなた自身で考え行動に出たことは?」といった質問には、できるだけ具体的に答えられるようにしたいものです。面接経験者からは、「VIPサービス情報にかなり詳しくないとついていけない部分がある」という声がありますので参考にしてみてください。
全般的に、「臨機応変さと、ロジカルな思考、自分で調べ自発的に努力し続けられるか」を見られるとのこと。これまでの経験や自分の強みをどう生かしていくのかを論理的に話せるよう、入念に準備をすすめましょう。
アメックスの面接攻略法(面接対策)
■アメックスの基本理念を理解した上で自己分析をする
アメックスの面接を受ける前に、同社の基本理念を理解しておきましょう。
同社では、「日々、世界最高の顧客体験を提供する」というグローバルビジョンのもと、これまでの常識にとらわれない顧客サービスの提供に挑戦しています。常に顧客視点に立つことが求められるため、面接でもそうした点が問われるのです。それは、ブランドと顧客にコミットするために、自らに限界を設けず、常に期待を超える努力を続ける姿勢を意味します。そのためには、社員一人ひとりのリーダーシップも重要になってくるでしょう。なぜなら、マニュアルどおりの行動からは世界最高の顧客体験は生まれないからです。そのため、全10項目からなるリーダーシップ・モデルを整えるなど、社員のリーダーシップ育成にも力を入れています。同社が掲げる以下の7つの基本理念を理解し、それを自分の仕事にどう結びつけるかを意識することが大切です。
■「なぜアメックスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
中途採用面接にあたっては、「なぜアメックスか」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。面接官は回答を通じて、「応募者はどのような仕事をしたいのか」「それはアメックスで実現可能なのか」ということに加え、「アメックスについてどれくらい理解しているのか」を確認しようとしています。同社の事業内容や特徴について知っておくことはもちろん、業界での位置づけも把握しておきたいもの。そのためには、他社研究が不可欠です。
競合となりうる企業と比較しながら各社の事業規模や特徴をつかめば、同社の独自性やポジショニングがより鮮明に見えてくることでしょう。以下を参考に他社研究をすすめてみてください。
- 株式会社ジェーシービー
- 株式会社クレディセゾン
- 三井住友トラストクラブ株式会社
- 楽天カード株式会社
アメックスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
アメックスが目指している方向性や求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。
5大国際ブランドのひとつと言われるアメックスでは、自社ブランドに対して誇りを持つ社員が多く、それが仕事に対するモチベーションにもつながっています。面接では、ブランドに対するコミットを力強く伝えたいところです。同時に、顧客体験を重視するビジョンを理解し、常に顧客視点に立った上で努力し続ける姿勢が求められます。過去の常識にとらわれず、顧客にどんな体験価値を提供できるのかを柔軟に考えられる人材だと伝えられるよう、さまざまなエピソードを用意して臨みましょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策の総仕上げとして、これらの質問する回答をシミュレーションしてみるとよいでしょう。
[30代前半・女性/法人営業] 【結果:入社】
[20代後半・女性/代理店営業] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・女性/商品企画] 【結果:最終面接を辞退】
[30代前半・女性/カスタマーサポート] 【結果:入社】
アメックスの採用面接に向けて
アメックスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- アメックスブランドに対する自信と誇りを持つと同時に、強い成長意欲を持つ人材であることを伝えるために具体的なエピソードを用意して臨む。
- アメックスの基本理念を理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても情報収集をおこない、「なぜアメックスなのか」に対する答えを明確にしておく。
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