【平均年収861万円】クボタ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収861万円】クボタ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

クボタは、農業機械や建設機械などの機械事業を主軸に、水・環境事業も展開する企業です。大規模な従業員を擁し、直近期の業績は売上高は横ばいながら、利益は減少となりました。


目次

※本記事は、株式会社クボタ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月16日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。

1. 企業概要:どんな会社?


クボタグループは、機械、水・環境、その他の3つの事業セグメントを通じて、多種多様な製品・サービスを提供する企業です。農業機械や建設機械、エンジンといった機械事業を主軸に、パイプシステムや環境プラントなどの水・環境事業も展開しています。

単体従業員数は15,897名、連結従業員数は52,503名です。事業セグメントは機械、水・環境、その他の3つです。

主な国内グループ会社は、北海道クボタ他農業機械販売会社5社(農業機械等の販売)、クボタ建機ジャパン(建設機械等の販売)、クボタマシナリートレーディング、クボタエンジンジャパンなどです。

クボタグループは2025年1月1日付で機構改革を実施し、事業セグメントの構成を変更しました。これにより、従来「調整」に含めていた費用の一部が各事業セグメントに配賦されています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


クボタグループは、グローバルに展開する事業を通じて、社会インフラを支える重要な役割を担っています。このような事業特性から、安定した環境で長期的なキャリアを築きながら、世界を舞台に活躍できる働き方が期待されます。また、従業員の成長と組織の強化を重視する人材戦略も特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数も比較的長い傾向にあります。これは、長期的な視点でキャリアを形成し、安定して働き続けられる環境が整っていることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 8,609,216円
平均勤続年数 14.3年
平均年齢 39.9歳
単体従業員数 15,897人
連結従業員数 52,503人
単体のグループ内比率 30.3%


同社グループは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両制度を導入しています。親会社および主に国内の大部分の連結子会社では、確定給付制度として確定給付企業年金制度または退職一時金制度が設けられています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

退職給付債務は1,758億円、年金資産も同額の1,758億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


クボタグループは、長期ビジョン「GMB2030」の実現に向け、強くしなやかな組織と多様で自律した人財を成長の原動力と位置づけています。現場主義と「On Your Side」の精神を基盤とし、人財の質の高度化と挑戦を促す組織文化の醸成を進めています。

具体的には、「組織の強化」「個の強化」「健康経営の推進」を人的資本戦略の基本方針として掲げています。組織の強化では『対話』を重視した企業文化を構築し、個々の能力を引き出すことを目指しています。個の強化では、従業員一人ひとりが未知の課題に挑戦し、自身の能力を最大限に発揮することを求めています。健康経営の推進では、従業員の心身の健康を大切にする風土を醸成し、いきいきと働き続けられる職場づくりを通じて人的資本戦略を支えています。

また、役員報酬の一部はESGテーマと連動しており、K-ESG評価として目標達成度に応じて変動する仕組みが導入されています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男女の賃金の差異は、管理職層における男性の比率が高いことや、賃金水準が高く男性比率が高い特定の労働契約の者が含まれていること等が要因となっています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 5.1%
男性労働者の育児休業取得率 92.3%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 81.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 80.5%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者等) 79.5%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱クボタクレジット

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 22.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 68.5%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 63.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者等) 66.0%


▼ ㈱クボタケミックス

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 1.5%
男性労働者の育児休業取得率 85.7%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 76.4%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 74.4%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者等) 86.4%


▼ クボタ環境エンジニアリング㈱

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 2.2%
男性労働者の育児休業取得率 79.5%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 71.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 81.4%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者等) 40.1%

人的資本


人的資本関連KPIは、経営戦略に資するものとして、『エンゲージメントサーベイ(以下、ES)によるエンゲージメントスコア(肯定的回答率)』『女性管理職比率』を設定しております。これら指標と目標は状況に合わせて見直しを行います。ES エンゲージメントスコアは連結、女性管理職比率は単体を対象としています。

指標 2025年実績 2030年目標
ES エンゲージメントスコア 47% 60%
女性管理職比率 5.1% 7%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社クボタは、国内外に多数の関係会社を持つ同社グループ全体で、機械、水・環境、その他の3つの事業セグメントにわたる多種多様な製品とサービスを提供しています。同社グループは、社会の基盤を支える幅広い分野で事業を展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループの事業は、主に機械、水・環境、その他の3つのセグメントで構成されており、それぞれの分野で製品の製造・販売やサービスの提供を行っています。収益の大部分は機械事業が占めており、同社グループの主要な収益源となっています。海外売上高比率が高いことも特徴であり、グローバルな事業展開を進めています。

機械

この事業セグメントでは、主に農業機械や農業関連商品、エンジン、建設機械の製造・販売などを手掛けています。収益は、これらの製品の製造と販売から得ています。国内では農業機械や農業関連商品の増加により売上が伸びていますが、海外では北米のトラクタ市場の落ち込みや建設機械の需要水準の変化、アジアの一部地域での市場縮小などにより売上が減少しています。

水・環境

この事業セグメントは、パイプシステム(ダクタイル鉄管、合成管など)、産業機材(反応管、スパイラル鋼管、空調機器など)、環境(各種環境プラント、ポンプなど)に係る製品の製造・販売などを主に行っています。収益は、これらの製品の製造・販売や関連サービスから得ています。国内では各事業で売上が増加し、海外でも環境事業の売上が伸びることで、全体として増収となっています。

その他事業

この事業セグメントでは、主に各種サービスの提供などを行っています。収益は、これらのサービスの提供から得ています。当年度の売上高は前年度から減少する傾向にあります。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期) セグメント利益(2024年12月期) セグメント利益(2025年12月期) 利益率
機械 2兆6,369億円 2兆6,286億円 3,234億円 2,536億円 9.6%
水・環境 3,626億円 3,744億円 243億円 330億円 8.8%
その他事業 168億円 159億円 9.7億円 8.2億円 5.2%

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で増加傾向にありましたが、当年度は前年度からほぼ横ばいとなりました。一方で、税引前利益と親会社の所有者に帰属する当期利益は、直近2年間で減少傾向を示しています。当年度の営業利益は、米国関税の影響によるコスト増加や機械部門での減販損などが主な要因となり、前年度から減少しました。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 2兆1,968億円 2兆6,770億円 3兆207億円 3兆163億円 3兆189億円
税引前利益 2,509億円 2,312億円 3,423億円 3,353億円 2,821億円
税引前利益率 11.4% 8.6% 11.3% 11.1% 9.3%
親会社の所有者に帰属する当期利益 1,748億円 1,565億円 2,385億円 2,304億円 1,867億円
1株当たり当期純利益(円) 144.80 131.06 201.74 197.61 163.44

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は57.5百万円、従業員1人あたり営業利益は5.1百万円となっています。これらの数値は、同社グループの生産性を示す指標となります。前期の連結従業員数が開示されていないため、前期との比較はできませんが、当期の数値は同社グループの事業規模と従業員数に対する収益創出力を示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) - 57.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) - 5.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


クボタグループは、本業で安定した資金を創出しながら、将来に向けた投資も継続しています。財務基盤は堅実な状態を維持していることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は42.3%となっており、プライム市場に上場する製造業の平均と比較するとやや低い水準です。ROE(自己資本利益率)は7.3%で、こちらもプライム市場平均を下回る傾向を示しています。

一方で、現金及び現金同等物は2,770億円を確保しており、手元資金は厚い状態です。これらの財務状況は、同社グループが安定した事業運営を継続できる基盤を持っていることを示しています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
自己資本 2兆4,773億円 2兆6,230億円
自己資本比率 41.2% 42.3%
ROE(自己資本利益率) 9.9% 7.3%
現金及び現金同等物 2,951億円 2,770億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュ・フローは、当期に3,279億円の収入となりました。当期利益は減少したものの、主にインセンティブ削減による金融債権の増加抑制や運転資本の減少により、前年度より収入が増加しています。

投資活動によるキャッシュ・フローは、当期に△1,637億円の支出となりました。有形固定資産の取得が減少したことなどにより、前年度より支出が減少しています。

財務活動によるキャッシュ・フローは、当期に△1,845億円の支出となりました。主に長期借入金の返済の増加や資金調達の減少が要因となり、前年度より支出が増加しています。

これらの結果、フリーキャッシュ・フローは当期に1,642億円のプラスとなっています。本業で安定して資金を稼ぎ出し、将来に向けた投資も継続しつつ、財務活動では借入金の返済を進めていることが示されています。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 2,821億円 3,279億円
投資CF △2,089億円 △1,637億円
財務CF △263億円 △1,845億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 732億円 1,642億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、民間設備投資、建設投資、国内公共投資等の低迷による製品需要の減退や、農業政策が農業関連製品の売上に影響を与える可能性をリスクとして認識しています。また、各事業において競合他社との厳しい競争にさらされており、競争優位性を維持できない場合には売上の減少等により経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

国際的な事業展開に伴うリスクとして、人的資源確保の困難性を挙げています。これは、海外事業において必要な人材を確保・維持することが難しい状況が発生する可能性を示しています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


クボタグループは、「For Earth, For Life」というブランドステートメントのもと、地球環境と人々の豊かな暮らしを支えることを約束しています。社会と自然の循環にコミットする「命を支えるプラットフォーマー」として、持続可能な社会の実現を目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


クボタグループは、企業理念「クボタグローバルアイデンティティ(KGI)」を掲げ、「グローバル・メジャー・ブランド(GMB)」となることを将来の目指す姿としています。これは「最も多くのお客様から信頼されることによって、最も多くの社会貢献をなしうる企業(ブランド)」を意味します。

2030年を見据えた長期ビジョン「GMB2030」では、「豊かな社会と自然の循環にコミットする“命を支えるプラットフォーマー”」をあるべき姿としています。また、「K-ESG経営」を推進し、事業を通じた社会課題の解決により、社会価値と経済価値を合わせた企業価値を創出することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


クボタグループは、「On Your Side」の精神を基盤とし、現場主義を大切にしています。多様な人財が力を発揮して挑戦できる、風通しの良い企業風土の変革を積極的に推進しています。

人的資本の基本方針として「組織の強化」「個の強化」「健康経営の推進」を掲げています。組織の強化では「対話」を重視した企業文化を構築し、個々の能力を引き出すことを鍵としています。個の強化では、未知の領域の課題解決にチャレンジし、強い想いを持って力を発揮することが求められています。

健康経営の推進では、従業員の心身の健康を大切にする風土を醸成し、いきいきと働き続けられる職場づくりを通じて人的資本戦略を下支えしています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


クボタグループは、前中期経営計画期間中に売上高は増加したものの、営業利益率の低下やフリーキャッシュフローの低水準といった課題を認識しています。これらを打破するため、従来の物量重視から収益性や資本効率を重視した経営への質的改善を進めています。

今後の取り組みとして、全社の経営体制改革を推進しており、機械事業では大幅な機構改革を実施し、水・環境事業ではカンパニー化による権限移譲を進めています。また、2026年1月にはチーフオフィサー制を導入し、全社経営の視点から各事業を横断的に支援し、意思決定のスピードアップを図っています。

さらに、「既存事業の深化」と「新規事業の探索」を両立させる「両利きの経営」を重視し、研修強化やM&A、農業ソリューション本部を通じた新規事業開拓に取り組んでいます。AI活用やDXによる業務の大幅見直しも重点テーマとしており、会社全体での業務刷新と提案能力の向上を目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


クボタは監査役会設置会社であり、任意の指名諮問委員会と報酬諮問委員会を設置しています。これにより、経営の健全性、効率性、透明性の向上を図るガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


クボタの株主構成を見ると、筆頭株主は信託銀行であり、複数の機関投資家や生命保険会社が大株主として名を連ねています。特定の創業家や事業会社が経営に強い影響力を持つような資本構成ではなく、幅広い投資家によって支えられている状況です。

株主名 持株比率
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 15.11%
日本カストディ銀行(信託口) 6.26%
日本生命保険相互会社 5.49%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は17名(男性14名・女性3名)で構成され、女性役員比率は18.0%です。代表取締役社長CEOは花田晋吾氏が務めています。社外取締役比率は45.5%です。

氏名 役職 主な経歴
北 尾 裕 一 代表取締役会長 1979年4月同社に入社。2009年4月同社執行役員、トラクタ事業部長。2014年6月同社取締役常務執行役員。2020年1月同社代表取締役社長。2026年1月同社代表取締役会長より現職。
花 田 晋 吾 代表取締役社長 CEO 1989年4月同社に入社。2019年1月同社執行役員、トラクタ第三事業部長。2022年1月同社常務執行役員、クボタノースアメリカ Corp.社長。2026年1月同社代表取締役社長 CEOより現職。
吉 川 正 人 取締役 社長特命 1981年4月同社に入社。2012年4月同社執行役員。2017年3月同社取締役常務執行役員。2022年1月同社代表取締役副社長執行役員。2025年1月同社取締役、社長特命より現職。
渡 邉 大 取締役 社長特命 1984年4月同社に入社。2013年4月同社執行役員。2017年1月同社常務執行役員、欧米インプルメント事業部長。2019年3月同社取締役専務執行役員。2025年1月同社取締役、社長特命より現職。
吉 岡 榮 司 取締役 社長特命 1981年4月同社に入社。2016年1月同社執行役員、素形材事業部長。2022年1月同社専務執行役員、水環境事業本部長。2023年3月同社取締役専務執行役員。2025年1月同社取締役、社長特命より現職。
木 村 浩 人 取締役 1984年4月同社に入社。2017年1月同社執行役員、サイアムクボタコーポレーション Co.,Ltd.社長。2022年3月同社取締役常務執行役員。2023年1月同社取締役専務執行役員。2026年1月同社取締役より現職。


社外取締役は、新宅祐太郎氏(元テルモ代表取締役社長・指名諮問委員長・報酬諮問委員長)、荒金久美氏(元コーセー取締役・指名諮問委員・報酬諮問委員)、川名浩一氏(元日揮ホールディングス代表取締役社長・指名諮問委員・報酬諮問委員)、古澤ゆり氏(元国土交通省大臣官房審議官・指名諮問委員・報酬諮問委員)、山下良則氏(リコー代表取締役会長・指名諮問委員・報酬諮問委員)です。

同社は監査役会設置会社であり、任意の指名諮問委員会と報酬諮問委員会を設置しています。独立した立場の社外取締役は、実践的かつ客観的な視点と高い見識をもって経営の監督を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


クボタの役員報酬は、社内取締役と社外取締役で異なる体系が採用されています。社内取締役の報酬は、固定報酬である基本報酬と、年次賞与および株式報酬からなる変動報酬で構成されています。株式報酬は譲渡制限付株式ユニットとパフォーマンス・シェア・ユニットで構成され、株主価値との連動を強く意識した設計です。社外取締役の報酬は、業務執行から独立した監督機能を果たすため、固定報酬である基本報酬と、業績に連動しない譲渡制限付株式ユニットで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 6名 7.4億円 1.23億円
監査役(社外除く) 3名 1.4億円 45.7百万円
社外取締役 6名 98百万円 16.3百万円
社外監査役 4名 55百万円 13.8百万円


同社役員全体の報酬総額は10.29億円です。なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

個人別報酬が開示されている役員は、北尾裕一氏(2.93億円)、花田晋吾氏(1.54億円)、木村浩人氏(1.00億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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