※本記事は、株式会社キッツ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
キッツは、バルブ事業を中核とし、伸銅品事業やその他事業をグループ各社とともに展開しています。流体制御機器の製造・販売を通じて、国内外の幅広い産業に貢献しています。
単体従業員数は1,510名、連結従業員数は5,469名です。セグメントはバルブ事業、伸銅品事業、その他の3つです。
主な国内グループ会社は、キッツエスジーエス(バルブ事業)、キッツメタルワークス(伸銅品事業)、ホテル紅や(その他)などです。
2025年1月1日付で東洋バルヴを吸収合併しました。また、2026年1月1日より伸銅品事業のセグメント名称をメタルソリューション事業に変更しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
キッツはバルブを中心とした流体制御機器の製造・販売を手掛ける企業です。安定した事業基盤を持ちながら、サステナビリティ経営を経営戦略の中核に据え、人的資本を重視する姿勢が見られます。従業員の定着を促すような働き方や、多様な人材が活躍できる環境づくりに注力していることがうかがえます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
平均勤続年数が長く、平均年齢も40代前半であることから、従業員が長く働き続ける傾向にあることがうかがえます。多様な人材の活躍を推進する中で、安定したキャリア形成が期待できる環境と言えるでしょう。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,534,525円 |
| 平均勤続年数 | 14.0年 |
| 平均年齢 | 40.1歳 |
| 単体従業員数 | 1,510人 |
| 連結従業員数 | 5,469人 |
| 単体のグループ内比率 | 27.6% |
同社グループは、確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)と確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)の両方の退職給付制度を採用しています。これらの制度は国内グループ会社を対象としています。
確定給付型の退職一時金制度も採用されています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。退職給付債務は56.4億円、年金資産は54.4億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは人的資本を重要な経営資源と位置付け、長期経営ビジョン達成に向けた人財戦略を推進しています。サステナビリティ経営の中核に据え、持続的な企業価値向上を目指す方針です。
「未来をひらく人財力の強化」をマテリアリティとし、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)や社員エンゲージメントの向上を重点課題としています。環境変化に適応できる変革人財、自律型社員を育てる基盤づくりとして「Takumi(高度専門職)」制度を導入しています。
社員エンゲージメント向上のためエンゲージメント調査やフィードバック文化の醸成に取り組んでいます。DE&I方針を策定し、ジェンダー平等、LGBTQへの理解促進、障がい者雇用促進を進めています。人権尊重への取り組み強化や労働安全衛生レベルの向上にも注力し、ワーク・ライフ・バランスの推進や健康経営にも取り組んでいます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 8.4% |
| 男性育児休業取得率 | 88.2% |
| 男女賃金差異(全労働者) | 83.0% |
| 男女賃金差異(正規雇用) | 83.3% |
| 男女賃金差異(非正規雇用) | 62.5% |
社員エンゲージメント
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| フィードバック指標 | 3.36 |
DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の推進
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性社員全体比率 | 24.6% |
| 女性管理職比率 | 8.4% |
| 男性育児休業取得率 | 88.2% |
| PRIDE指標の取得 | Gold取得 |
| 障がい者雇用率 | 2.1% |
ワーク・ライフ・バランスの推進・健康経営
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 総実労働時間の短縮 | 1,929時間 |
| 健康経営優良法人認定 | 2026年認定済 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
キッツグループは、バルブ事業、伸銅品事業、その他の事業を展開しています。同社グループの中核をなすのはバルブ事業であり、これに伸銅品事業が続きます。各事業は製品・サービス別に包括的な戦略を立案し、事業活動を行っています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、主に産業用バルブや伸銅品の製造・販売を通じて収益を上げています。バルブ事業は国内外の幅広い顧客に製品を提供し、伸銅品事業は素材供給を担っています。また、ホテル事業なども手掛けており、多角的な事業構造となっています。
バルブ事業
バルブ事業は、青銅バルブ、鉄鋼バルブ、その他バルブ関連製品、濾過関連製品及びその付属品の製造販売を行っています。収益は、これらの製品の販売から得ています。前期と比較して、海外市場における販売量の増加や価格改定効果により収益を伸ばしていますが、半導体製造装置向けの販売は減少傾向にあります。
伸銅品事業
伸銅品事業は、伸銅品及び伸銅加工品の製造販売を行っています。収益は、これらの製品の販売から得ています。販売量が増加したことにより、前期から収益を伸ばしています。なお、この事業は2026年1月1日より「メタルソリューション事業」に名称が変更されています。
その他の事業セグメント
その他の事業セグメントは、ホテル及びレストラン事業等を含んでいます。収益は、これらのサービス提供から得ています。ホテル事業が堅調に推移したことにより、前期から収益を伸ばしています。
| セグメント | 売上高(2024年12月期) | 売上高(2025年12月期) |
|---|---|---|
| バルブ事業 | 1,396億円 | 1,414億円 |
| 伸銅品事業 | 298億円 | 325億円 |
| その他の事業セグメント | 26.5億円 | 27.5億円 |
同社グループの売上高は日本が最大の割合を占めていますが、米州、欧州、中国、アセアン、インドなど、海外の多様な地域からも収益を得ており、グローバルに事業を展開しています。特定の顧客への収益集中は見られません。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は過去5期にわたり増加傾向を示しており、直近の期においても増加を継続しています。経常利益も同様に増加傾向で推移しており、本業での収益力を高めています。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の期で減少に転じています。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,358億円 | 1,599億円 | 1,669億円 | 1,720億円 | 1,767億円 |
| 経常利益 | 89.8億円 | 120億円 | 145億円 | 153億円 | 161億円 |
| 経常利益率 | 6.6% | 7.5% | 8.7% | 8.9% | 9.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 49.5億円 | 85.5億円 | 106億円 | 118億円 | 115億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 55.26 | 95.35 | 118.07 | 132.64 | 131.85 |
前期と比較すると、売上高は増加し、営業利益も増加しています。しかし、親会社株主に帰属する当期純利益は減少となりました。
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、従業員1人あたりの営業利益も同様に増加傾向を示しています。これらの指標は、同社グループ全体の生産性が向上していることを示唆しています。組織の効率化が進んでいる状況がうかがえます。
| 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 31.8百万円 | 32.3百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 2.6百万円 | 2.8百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
キッツグループは、安定した財務基盤を維持しながら、将来に向けた投資を継続しています。キャッシュフローの状況からは、本業で着実に資金を生み出しつつ、事業拡大のための投資を行っていることがうかがえます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
キッツグループの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)の両面で安定した水準を示しています。当期の自己資本比率は64.1%であり、プライム市場上場製造業の平均と比較して高い水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は10.1%となっており、プライム市場上場企業の平均を上回る水準です。
手元資金である現金及び預金は、当期末で282億円となっています。これらの指標は、同社グループが堅実な経営を行っており、事業の継続性や将来の成長に向けた投資余力があることを示しています。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 1,098億円 | 1,198億円 |
| 自己資本比率 | 62.9% | 64.1% |
| ROE(自己資本利益率) | 11.3% | 10.1% |
| 現金及び預金 | 307億円 | 282億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
キッツグループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは136億円の増加となりました。これは、税金等調整前当期純利益や減価償却費などによる資金増加があった一方で、法人税等の支払いや棚卸資産の増加による資金減少があったためです。
投資活動によるキャッシュフローは、バルブ事業を中心に有形固定資産の取得による支出などにより、103億円の減少となりました。フリーキャッシュフローは33億円のプラスとなっています。財務活動によるキャッシュフローは、社債の償還や配当金の支払い、長期借入金の返済による支出があったものの、長期借入れによる収入もあり、61億円の減少となりました。
同社グループは本業で安定的に資金を生み出し、その資金を将来の成長に向けた投資に充てている状況です。この資金の流れは、事業の持続的な成長と雇用・給与の安定性につながる基盤を示しています。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 186億円 | 136億円 |
| 投資CF | △78億円 | △103億円 |
| 財務CF | △99億円 | △61億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 107億円 | 33億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、市場構造の変化及び競合他社との競争リスクを認識しています。バルブ事業では非金属製バルブへの置き換えや国内建築設備市場の縮小、半導体市況の影響、伸銅品事業では代替製品の出現により、需要が減少する可能性があります。
また、海外事業活動・カントリーリスクも重要なリスクです。海外生産比率が約45%、海外売上高比率が約42%であるため、各地域の経済、政治、法・税制の変更、自然災害、感染症の蔓延、国家間の外交情勢などにより、事業活動や経営成績が影響を受ける可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、コンプライアンス上のリスクを認識し、対策に取り組んでいます。当社及び国内グループ会社の全従業員を対象としたコンプライアンス・アンケート結果を踏まえ、各グループ会社や各部門固有の課題の解決・改善を進めています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
キッツグループは、「ゆたかな地球環境と持続可能な未来を創造すること」を社会に対する使命と捉え、流体制御技術と材料開発を磨き上げ、社会インフラを支え続けることを目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、企業理念として「キッツ宣言」を掲げています。これは、ゆたかな地球環境と持続可能な未来を創造することが社会に対して果たすべき使命であるという考えに基づいています。
また、長期経営ビジョン『Beyond New Heights 2030 「流れ」を変える』では、2030年に向けたありたい姿として、テクノロジー/ソリューション、コアビジネス/成長ビジネス、事業を通じた環境保全、多様な人財の活躍の4つを掲げています。具体的には、「流す」「止める」「絞る」のあらゆるニーズに応える技術と提案力で挑戦し続けること、情報化社会やサステナブル社会に向けてコアビジネスを強化しつつ成長ビジネスへ参入すること、環境にやさしい商品開発や製造プロセスを通じて社会から信頼されること、そして性別・年齢・国籍・文化等を超えて社員一人ひとりがプロフェッショナルとして活躍することを目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループの行動指針は「Do it KITZ Way」であり、「Do it True(誠実・真実)」「Do it Now(スピード・タイムリー)」「Do it New(創造力・チャレンジ)」の3つを掲げています。これらの指針に基づき、社員一人ひとりが行動することが求められています。
サステナビリティ基本方針では、事業を通じた社会課題の解決、効率的で公正かつ透明性の高い企業経営、あらゆるステークホルダーとの対話を通じて信頼関係を構築することを重視しています。また、サステナビリティスローガン「つくる未来 のこす未来 Create the Future / Preserve the Future」のもと、誠実に行動し、変革を恐れずチャレンジすることで、地球と人にやさしい循環型社会の実現を目指しています。
DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)を経営上重要な戦略の一つと位置付け、社員の多様な価値観を尊重し、個々の創造性を高めて組織力の最大化を図ることを目指しています。人財育成方針としては、多様な社員全員が「個」の力を最大限に発揮できるよう、環境変化に適応できる変革人財、自律型社員を育てる基盤づくりを進めています。社内環境整備方針では、社員一人ひとりが肉体的、精神的、社会的に満たされるWell-Beingの実現に向けた環境整備を推進しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、働き方の多様化や地球環境への意識の高まり、情報技術の進展など、社会の急速な変化に適応する自己変革と、持続可能な社会の実現へ向けた取り組みを優先的に対処すべき課題としています。
長期経営ビジョン『Beyond New Heights 2030 「流れ」を変える』の実現に向けて、第2期中期経営計画「SHIN Global 2027」を掲げ、成長分野および成長エリアへのさらなる投資により、真のグローバル企業を目指しています。2025年度には、ターゲット市場別のビジネスユニット制(BU制)に組織を再編し、顧客ニーズへの迅速な対応体制を整備しました。
また、国内グループ会社の拠点を集約し、“Global One KITZ”としてグループシナジーを強化しています。2026年度は、成長市場へのさらなる投資を進めるとともに、マテリアリティの実現に向けた「キッツグループStrong Will Sheet」への取り組みを通じて、サステナビリティ経営のさらなる推進を図る方針です。社員一人ひとりがこれらのマテリアリティを意識して事業活動に取り組むことで、持続可能な未来の創造に貢献することを目指しています。
メタルソリューション事業では、新材質への挑戦や加工事業の強化、材料リサイクルなどの取り組みを通じた事業ポートフォリオの変革を進めています。さらに、ESG経営、IR戦略・投資家との対話、株主構成の改革といった非財務ファクターへの取り組み強化も重点テーマとしています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社は、コーポレート・ガバナンスの強化と経営のスピード向上を図るため、機関設計として指名委員会等設置会社を採用しています。経営の監督機能と執行機能を明確に分離し、迅速な意思決定を実現する体制です。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社グループの株主構成を見ると、筆頭株主は信託銀行であり、安定的な機関投資家が上位に名を連ねています。また、北沢会持株会や公益財団法人北澤育英会といった関連団体も上位株主として存在しており、安定した資本基盤を形成していることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行 | 11.11% |
| 北沢会持株会 | 6.31% |
| 日本生命保険相互会社 | 4.93% |
| 日本カストディ銀行 | 4.71% |
| 公益財団法人北澤育英会 | 3.93% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は15名(男性13名・女性2名)で構成され、女性役員比率は13.3%です。代表執行役社長は河野誠氏が務めています。社外取締役比率は70.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 河野 誠 | 取締役 代表執行役社長 | 1988年同社入社。バルブ事業部海外営業本部プロジェクト営業部長、経営企画本部長、常務執行役員などを歴任。2021年3月代表取締役社長、社長執行役員に就任。2024年3月より取締役代表執行役社長として現職。 |
| 堀田 康之 | 取締役会長 | 1978年同社入社。営業本部中部支社長、長坂工場長、常務執行役員などを経て、2008年6月代表取締役社長に就任。2021年3月代表取締役会長、取締役会議長。2024年3月より取締役会長として現職。 |
| 村澤 俊之 | 取締役 | 1981年同社入社。経営企画部長、執行役員、管理本部長などを歴任。2016年6月取締役、執行役員に就任。2024年3月より取締役、監査委員会委員(常勤)、リスク委員会委員として現職。 |
社外取締役は、天羽稔氏(デュポン株式会社代表取締役社長・指名委員会委員長)、藤原裕氏(元オムロン執行役員常務・報酬委員会委員長)、菊間千乃氏(弁護士法人松尾綜合法律事務所代表弁護士・リスク委員会委員長)、作野周平氏(元横河電機常務執行役員・監査委員会委員長)、小林彩子氏(弁護士法人片山総合法律事務所パートナー・監査委員会委員・リスク委員会委員)、前田東一氏(元荏原製作所代表執行役社長・指名委員会委員・リスク委員会委員)、鈴木康信氏(元三菱マテリアル執行役副社長・報酬委員会委員)です。
同社は指名委員会等設置会社であり、経営の監督機能と執行機能を明確に分離しています。取締役会は独立社外取締役が70.0%を占め、監督機能の強化と迅速な意思決定を目指しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社は、長期経営ビジョン及び中期経営計画の達成、企業価値向上へのモチベーションを高めることを目的として役員報酬制度を設計しています。取締役は固定報酬と非業績連動型株式報酬で構成され、執行役は固定報酬に加え、業績連動型賞与、非業績連動型株式報酬、業績連動型株式報酬を組み合わせた体系となっています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 2名 | 1.2億円 | 60.5百万円 |
| 社外取締役 | 7名 | 1.1億円 | 16.1百万円 |
| 執行役 | 6名 | 2.7億円 | 45.3百万円 |
上記取締役(社外取締役を除く)には執行役を兼務する取締役1名は含まれていません。報酬等の額には、当事業年度に役員賞与引当金として計上した役員賞与72百万円及び費用として計上した株式報酬100百万円が含まれています。
個人別報酬が開示されている役員は、河野誠氏(1.12億円)です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。