※本記事は、ナブテスコ株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。
1. 企業概要:どんな会社?
ナブテスコは、精密機械製品の設計、製造、販売、保守、修理を手がける企業です。同社グループは、コンポーネントソリューション、トランスポートソリューション、アクセシビリティソリューションの3つの主要事業を展開し、国内外で幅広い産業に貢献しています。
単体従業員数は2,186名、連結従業員数は8,472名です。同社グループの報告セグメントは、コンポーネントソリューション事業、トランスポートソリューション事業、アクセシビリティソリューション事業の3つです。
主な国内グループ会社は、ナブコドア(アクセシビリティ)、ナブテスコオートモーティブ(トランスポート)、PACRAFT(その他)、コムテスコ(コンポーネント)などです。
直近では、2025年7月31日に油圧機器事業の会社分割と、同事業を継承する子会社の株式譲渡に関する決議が行われ、同事業は非継続事業に分類されました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
ナブテスコは、精密なモーションコントロール技術を核に多岐にわたる事業を展開しており、その事業特性から安定した基盤を持つ企業グループです。従業員の働き方やキャリア形成においても、長期的な視点での育成と多様な働き方を支援する環境が整備されています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高い水準にあります。これは、長期にわたってキャリアを築きやすい環境が整っていることを示しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,153,000円 |
| 平均勤続年数 | 16.9年 |
| 平均年齢 | 42.6歳 |
| 単体従業員数 | 2,186人 |
| 連結従業員数 | 8,472人 |
| 単体のグループ内比率 | 25.8% |
退職給付制度の概要は以下の通りです。同社および連結子会社の一部は、従業員の退職後給付に充てるため、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両制度を採用しています。適用範囲は国内および海外のグループ会社の一部です。
退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、退職給付債務は484.2億円、年金資産は484.2億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、長期ビジョンである「イノベーションリーダー」の実現に向けて、人的資本の最適化を経営の目的としています。既存事業の深化と新規事業の探索を両立させる「両利きの経営」を推進するため、イノベーションを促進する基盤として人的資本を重視しています。
報酬制度については、役割基準の人事制度への移行により、年功的要素を縮小し、役割に応じたメリハリのある処遇へ転換しています。これにより、公正な機会提供と男女間賃金差異の是正に取り組んでいます。
人材育成においては、イノベーションを生み出す組織風土の醸成を目指し、経営層、管理職層、個人の三位一体による推進を骨格としています。女性管理職候補者研修やダイバーシティ研修を通じて女性管理職の育成・登用を推進し、男性育児休業取得を促進する環境整備も行っています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性労働者の割合は2025年12月31日現在の数値となっています。男性育児休業取得率は、前年に生まれた子供に対する育休取得等の影響で100%を超える場合があります。賃金制度における性別による処遇の差はありません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 3.8% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 91.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 80.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 80.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 80.3% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。管理職に占める女性労働者の割合は2025年12月31日現在の数値となっています。男性育児休業取得率は、前年に生まれた子供に対する育休取得等の影響で100%を超える場合があります。賃金制度における性別による処遇の差はありません。
▼ ㈱ナブテック
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性労働者の育児休業取得率 | 66.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 83.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 83.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 67.6% |
▼ ナブテスコサービス㈱
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 8.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 66.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 81.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 88.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 65.0% |
▼ ナブテスコオートモーティブ㈱
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 4.2% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 63.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 70.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 66.9% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ナブテスコグループは、精密機器や制御技術を核に、幅広い産業分野で事業を展開しています。多岐にわたるソリューションを提供し、社会のインフラや産業の発展に貢献しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
ナブテスコグループは、コンポーネントソリューション事業、トランスポートソリューション事業、アクセシビリティソリューション事業、およびその他の事業セグメントの4つの区分で事業を展開しています。各事業はそれぞれの専門分野で製品やサービスを提供し、収益を上げています。油圧機器事業は当連結会計年度より非継続事業に分類されています。
同社グループの事業は、国内外の幅広い顧客層に製品やサービスを提供しており、地域別売上高を見ると、日本が最も大きく、次いでヨーロッパ、中国、北米と続いています。特定の顧客への収益集中は見られません。
アクセシビリティソリューション事業
建物や一般産業用の自動扉装置、プラットホーム安全設備などの設計、製造、販売、据付、保守、修理を行っています。
収益は、これらの製品やサービスの提供から得ています。自動ドア事業は、国内での建物用ドアやプラットホームドアの需要が堅調に推移し、前期比で売上高が増加しました。
トランスポートソリューション事業
鉄道車両用ブレーキ装置や自動扉装置、航空機用部品、自動車用ブレーキ装置、駆動制御装置、舶用制御装置などの設計、製造、販売、保守、修理を手掛けています。
収益は、国内外の交通インフラや輸送機器メーカーへの製品供給から得ています。鉄道車両用機器、航空機器、舶用機器の需要が好調に推移し、売上高は前期比で増加しました。
コンポーネントソリューション事業
産業用ロボット部品およびこれらの部品の設計、製造、販売、保守、修理を行っています。
収益は、産業用ロボットメーカーなどへの部品供給から得ています。精密減速機は、産業用ロボットの在庫が適正水準となり、需要が堅調に推移したことで、売上高は前期比で増加しました。
その他の事業セグメント
包装機械や立体モデル作成装置などの設計、製造、販売、保守、修理を行っています。
収益は、これらの機械や装置の提供から得ています。包装機は国内での設備更新需要が堅調に推移しました。
| セグメント | 売上高(2024年12月期) | 売上高(2025年12月期) | セグメント利益(2024年12月期) | セグメント利益(2025年12月期) | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| アクセシビリティソリューション事業 | 1,068億円 | 1,107億円 | 90.0億円 | 90.8億円 | 8.2% |
| トランスポートソリューション事業 | 887億円 | 1,005億円 | 125億円 | 136億円 | 13.5% |
| コンポーネントソリューション事業 | 676億円 | 793億円 | 26.7億円 | 54.2億円 | 6.8% |
| その他の事業セグメント | 173億円 | 174億円 | 10.4億円 | 21.9億円 | 12.6% |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、直近5年間で変動が見られますが、当連結会計年度においては増加に転じています。親会社の所有者に帰属する当期利益も同様に変動がありましたが、当連結会計年度は前期から大きく増加しました。これは、コンポーネントソリューション事業、トランスポートソリューション事業、アクセシビリティソリューション事業での需要増加が主な要因となっています。
また、当連結会計年度の営業利益は、増収効果と収益性改善活動の効果があったものの、鉄道車両用機器に係る関係会社整理損失やのれんの減損損失も計上されています。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,998億円 | 3,087億円 | 3,336億円 | 2,805億円 | 3,079億円 |
| 税引前利益 | 1,020億円 | 158億円 | 256億円 | 138億円 | 217億円 |
| 税引前利益率 | 34.0% | 5.1% | 7.7% | 4.9% | 7.0% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 648億円 | 94.6億円 | 146億円 | 101億円 | 157億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 534.67 | 78.87 | 121.25 | 84.25 | 131.56 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、当連結会計年度において堅調な水準を示しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も、当連結会計年度で増加傾向にあります。これらの指標は、同社グループが従業員一人ひとりの生産性を高めながら事業活動を進めていることを示唆しています。
| 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | - | 36.3百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | - | 2.4百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
ナブテスコグループは、安定した財務基盤を維持しています。本業で着実に資金を稼ぎ出し、将来に向けた投資も行いながら、手元資金も確保している状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
ナブテスコグループは、自己資本比率がプライム市場の製造業平均を上回る水準を維持しており、強固な財務体質を示しています。ROE(自己資本利益率)は前期から改善し、収益性の向上が見られます。手元資金も十分に確保されており、事業運営の安定性がうかがえます。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本 | 2,701億円 | 2,719億円 |
| 自己資本比率 | 60.6% | 58.6% |
| ROE(自己資本利益率) | 3.8% | 5.8% |
| 現金及び現金同等物 | 745億円 | 733億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
ナブテスコグループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、当期利益や減価償却費及び償却費の増加を主な要因として、資金の増加となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が主な減少要因となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入れによる収入があった一方で、自己株式の取得による支出や配当金の支払いが主な減少要因となりました。
その結果、フリーキャッシュ・フローは前期のマイナスから当期はプラスに転じています。本業で生み出した資金で投資を賄い、さらに余剰資金を確保できている状況は、事業の安定性と成長への余力があることを示しています。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 267億円 | 328億円 |
| 投資CF | △287億円 | △157億円 |
| 財務CF | △41.4億円 | △136億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △20.8億円 | 171億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの事業は、国内外の自動車、鉄道、建築、産業機械等の各産業分野に直接的又は間接的に関わっています。これらの産業の景気変動及び設備投資動向、為替相場の変動等により、同社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、新製品開発の遅れ又は他社が画期的な新製品を開発する等により、各種製品の市場占有率が低下した場合、同社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、製造・開発・販売、その他専門分野に携わる優秀な人財を幅広く採用・育成することで、グローバルな事業活動の推進と競争力の維持向上を図っています。人財の獲得競争の激化や社員の退職等によって十分な人財の確保及び育成ができなかった場合、競争力の低下につながり、同社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ナブテスコは、独創的なモーションコントロール技術を核に、社会に安全・安心・快適な移動・生活空間を提供することを目指しています。長期的な視点でイノベーションを創出し、持続的な成長を追求する企業です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
ナブテスコグループは、「独創的なモーションコントロール技術で、移動・生活空間に安全・安心・快適を提供」することを企業理念としています。この理念の実現に向け、2030年のありたい姿として長期ビジョン「未来の“欲しい”に挑戦し続けるイノベーションリーダー」を設定しています。同社グループは、「技術」「グローバル化」「社会貢献」に注力し、市場に新たな価値を創造することで、顧客の一歩先を行くイノベーションリーダーとなることを目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
ナブテスコグループは、企業理念を体現する姿勢やマインドを「ナブテスコ ウェイ」として掲げています。2023年に改定された「ナブテスコ ウェイ」では、「企業理念」に加え、「ナブテスコの約束」と「行動指針」が「私たちが大切にすること」として6項目に集約されています。具体的には、“人と地球の視点”でニーズと課題を捉え、“オープン・フェア・オネスト”の精神で、“好奇心と探求心”を大切に“挑戦を楽しみ”ながら、“多様性を共創力”とし、自律的な“個の成長”を促進することを目指しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
ナブテスコグループは、長期目標実現に向けた重要な経営課題として「経営マテリアリティ」を位置づけ、社会とグループ双方の持続的成長を目指しています。これは「財務パフォーマンス向上への取り組み」「経営基盤強化への取り組み」「長期目標実現への固有の取り組み」の3つの柱で構成されています。特に、中期経営計画では「モーションコントロール」を「スマートモーションコントロール」へ発展させ、社会ニーズに新たな価値を提供することを目指しています。また、レジリエントな企業基盤の構築も重点テーマの一つです。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ナブテスコは執行役員制とカンパニー制に基づき業務執行を行い、取締役会が経営の意思決定と監督を担う体制です。独立社外取締役を多く含む取締役会が、経営監視機能を果たしています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
ナブテスコの株主構成は、信託銀行が上位を占める機関投資家中心の構成となっています。特定の事業会社も上位株主として名を連ねており、幅広い層からの支持を受けていることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 16.88% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 9.53% |
| 東海旅客鉄道 | 4.40% |
| ファナック | 3.20% |
| BBH (LUX) FOR FIDELITY FUNDS-GLOBAL TECHNOLOGY POOL | 3.02% |
なお、野村證券、ノムラ セキュリテーズ インターナショナル、野村アセットマネジメントの3社連名による6,554千株、およびイーストスプリング・インベストメンツによる4,682千株の変更報告書が提出されていますが、期末時点の実質所有株式数が確認できないため、上記大株主の状況には含められていません。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
ナブテスコの役員は14名(男性12名・女性2名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役最高経営責任者(CEO)は木村和正氏が務めています。社外取締役比率は55.6%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 木村 和正 | 代表取締役最高経営責任者(CEO) | 2011年6月同社精機カンパニー津工場製造部長、2017年3月同社執行役員パワーコントロールカンパニー社長、2019年3月同社取締役、2022年3月同社代表取締役社長最高経営責任者(CEO)より現職。 |
| 高橋 誠司 | 代表取締役 総務、人事、法務・コンプライアンス管掌 | 2010年6月同社人事部長、2018年3月同社執行役員、2023年3月同社取締役、2025年3月同社代表取締役より現職。 |
| 安藤 清 | 取締役コムテスコ㈱ 代表取締役CEO | 2008年4月同社精機カンパニー開発部長、2015年6月同社執行役員、2024年3月同社取締役、2025年8月コムテスコ㈱代表取締役CEOより現職。 |
| 碓井 浩 | 取締役 企画、経理、情報システム、コーポレート・コミュニケーション管掌 | 2009年12月同社航空宇宙カンパニー技術部長、2020年1月同社執行役員、2025年3月同社取締役より現職。 |
社外取締役は、飯塚まり氏(同志社大学大学院ビジネス研究科教授・指名委員会委員長・報酬委員会委員)、水越尚子氏(レフトライト国際法律事務所パートナー・報酬委員会委員長・指名委員会委員)、日髙直輝氏(元住友商事代表取締役兼副社長執行役員・指名委員会委員)、髙畑俊哉氏(元セイコーエプソン取締役・報酬委員会委員)、白幡清一郎氏(元日本ペイントホールディングス取締役常務執行役)です。
同社は監査役会設置会社であり、取締役会による業務執行の監督と、監査役会による監査を通じて、経営監視機能を強化しています。独立社外取締役が取締役会の過半数を占める構成となっています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
ナブテスコの役員報酬は、固定報酬である基本報酬と、短期業績に連動する月次報酬、そして中期経営計画の達成度と株式価値を反映する株式給付信託(BBT)で構成されています。社外取締役および監査役の報酬は、業務執行から独立した立場を考慮し、固定報酬のみとしています。業績連動報酬の指標にはROICと当期利益(親会社の所有者に帰属)が用いられ、中長期的な企業価値向上へのインセンティブ設計がなされています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 6名 | 1.6億円 | 26.0百万円 |
| 監査役(社外除く) | 2名 | 54百万円 | 27.0百万円 |
| 社外役員 | 8名 | 81百万円 | 10.1百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。役員ごとの報酬等の総額については、1億円以上支給している役員がいないため、個別の開示は省略されています。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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