※本記事は、株式会社ハウスフリーダム の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ハウスフリーダムは、不動産仲介事業を中核に、新築戸建分譲事業、建設請負事業、損害保険代理事業、不動産賃貸事業を展開しています。同社グループは、地域密着型営業を特色とし、幅広い不動産関連サービスを提供しています。
単体従業員数は149名、連結従業員数は243名です。セグメントは不動産仲介事業、新築戸建分譲事業、建設請負事業、損害保険代理事業、不動産賃貸事業の5つです。
主な国内グループ会社は、(連結子会社)リフォスタ(新築戸建分譲事業・建設請負事業)、(連結子会社)シティーホーム、(連結子会社)アイデムホーム(不動産仲介事業・建設請負事業)などです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
ハウスフリーダムは、不動産仲介事業を中心に展開する企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、一定の経験を積んだ人材が安定して活躍している傾向が見られます。同社グループは、持続的な企業成長と社会貢献を目指し、人的資本の充実を重要な課題と位置付けています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、平均勤続年数と平均年齢から、従業員が比較的長く在籍し、経験を重ねている様子がうかがえます。単体従業員数は連結従業員数の約6割を占めており、グループ全体の中核を担う存在であることが示されています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,411,000円 |
| 平均勤続年数 | 7.5年 |
| 平均年齢 | 40.9歳 |
| 単体従業員数 | 149人 |
| 連結従業員数 | 243人 |
| 単体のグループ内比率 | 61.3% |
なお、退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、「住宅産業を通じて価値創造し、人々に夢と希望の創出を永続することが社会貢献であり、企業としての宿命である」という経営理念を掲げています。この理念に基づき、持続的な企業成長と持続可能な社会の実現を目指し、人的資本の充実を重要な課題として認識しています。
人材の育成と社内環境整備に関する方針として、具体的な取り組みを検討しています。各種研修制度の整備を通じて、適切な研修実施や認定資格取得の支援、技術・データ・ノウハウ等の無形資産を活用する体制づくりを進めています。
また、多様な人材の活用を推進しており、女性管理職の積極登用や、高度なスキル・実戦経験を持つキャリア人材の積極的な採用を目指しています。働きやすい風土の醸成にも注力し、教育・介護・仕事との両立を支援する勤務体系の導入、有給休暇取得の推奨、全社ミーティングを通じた経営理念の共有と一体感の醸成に取り組んでいます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
管理職に占める女性労働者の割合は連結会社のデータです。提出会社における男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。
| 指標 | 数値 |
|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 8.1%
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ハウスフリーダムグループは、不動産仲介から新築戸建分譲、建設請負、損害保険代理、不動産賃貸まで、不動産に関する幅広いサービスを地域密着型で展開しています。多角的な事業を通じて、顧客の多様なニーズに応えながら収益を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、不動産関連の5つの事業セグメントを展開しています。地域密着型の営業戦略を基盤とし、各事業間のシナジー効果を追求することで、収益力の向上と事業ポートフォリオの拡大を図っています。特に新築戸建分譲事業と不動産賃貸事業が収益の大きな部分を占めており、前期に比べて販売件数や販売が増加しています。
新築戸建分譲事業
戸建分譲住宅の販売や中古物件の企画開発、建築、販売を行っています。住宅購入者の第一次取得層をメインターゲットとし、中小規模のプロジェクトを中心に展開しています。
収益は、分譲住宅の販売から得ています。運営は、ハウスフリーダム、リフォスタ、シティーホームが行っています。
不動産賃貸事業
住居用マンションやオフィスビルなどの賃貸不動産の仕入れ、開発、賃貸、販売を行っています。関西圏や東海圏を中心に事業を展開しています。
収益は、賃貸不動産の仕入れ、開発、賃貸、販売から得ています。運営は、ハウスフリーダム、シティーホームが行っています。
不動産仲介事業
不動産の売買仲介及び販売代理を行っており、グループの中核事業として位置付けられています。店舗から半径約2.5kmの商圏に限定した地域密着型営業が特色です。
収益は、不動産売買の仲介手数料から得ています。運営は、ハウスフリーダム、シティーホーム、アイデムホームが行っています。
建設請負事業
注文住宅や規格型住宅、リフォームの請負業務を行っています。不動産仲介事業や新築戸建分譲事業との連携により、幅広い顧客ニーズに対応しています。
収益は、注文住宅やリフォームの請負から得ています。運営は、ハウスフリーダム、リフォスタ、アイデムホームが行っています。
損害保険代理事業
グループの不動産関連サービスから派生する火災保険や地震保険などの代理店業務を展開しています。
収益は、保険代理店業務による手数料から得ています。運営は、ハウスフリーダム、シティーホーム、アイデムホームが行っています。
| セグメント | 売上高(2024年12月期) | 売上高(2025年12月期) |
|---|---|---|
| 新築戸建分譲事業 | 80.4億円 | 92.2億円 |
| 不動産賃貸事業 | 29.8億円 | 40.5億円 |
| 不動産仲介事業 | 21.4億円 | 22.9億円 |
| 建設請負事業 | 12.8億円 | 13.2億円 |
| 損害保険代理事業 | 43百万円 | 47百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの過去5期間の業績は、売上高と各段階利益ともに概ね増加傾向を示しています。特に直近の連結会計年度では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期から大きく増加しました。これは、中核事業である不動産仲介事業の堅調な推移に加え、新築戸建分譲事業と不動産賃貸事業の販売好調が主な要因となっています。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 118億円 | 130億円 | 118億円 | 145億円 | 169億円 |
| 経常利益 | 4.2億円 | 5.5億円 | 5.8億円 | 7.7億円 | 9.7億円 |
| 経常利益率 | 3.6% | 4.3% | 5.0% | 5.3% | 5.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.8億円 | 4.2億円 | 3.4億円 | 4.8億円 | 6.6億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 69.81 | 104.19 | 85.15 | 122.40 | 171.87 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から当期にかけて増加しており、従業員一人ひとりの稼ぐ力が高まっている傾向が見られます。これらの指標の改善は、事業活動の効率化や収益性の向上が進んでいることを示しています。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 61.1百万円 | 69.7百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 3.7百万円 | 4.6百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループは、本業で安定した資金を生み出し、財務基盤を強化しながら事業を展開しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率は、前期から増加傾向にあります。プライム市場の非製造業平均と比較すると、やや低い水準にあります。
ROE(自己資本利益率)は前期から上昇し、プライム市場平均を上回る水準を示しています。手元資金である現金及び預金も増加しており、資金の厚みが増している状況です。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 33.7億円 | 38.6億円 |
| 自己資本比率 | 20.9% | 22.7% |
| ROE(自己資本利益率) | 14.7% | 18.2% |
| 現金及び預金 | 39.6億円 | 48.0億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益や利息の支払額、法人税等の支払額などにより、前期から減少したもののプラスを維持しています。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出が主な要因となり、引き続きマイナスとなっています。
財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入や短期借入金の純増額などにより、前期のマイナスからプラスに転じました。その結果、フリーキャッシュフローはプラスを維持しており、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を生み出している状況です。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 17.2億円 | 6.4億円 |
| 投資CF | △1.8億円 | △1.4億円 |
| 財務CF | △12.4億円 | 3.4億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 15.4億円 | 5.0億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、不動産業界における競合激化のリスクを認識しています。同業他社の資本力や営業力、ブランド力等に優れる企業との競争により、想定通りの事業拡大が困難になる可能性があります。
また、住宅市況や金利状況、経済情勢等の変動もリスクとして挙げています。顧客の住宅購入意欲が景気や金利、税制等の動向に左右され、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人口減少による人材獲得競争の激化や従業員の退職等により、十分な人材の確保及び育成ができないリスクを認識しています。これにより、競争力の低下につながり、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ハウスフリーダムは、住宅・不動産業界において、お客様の「住環境」を一生涯にわたりサポートすることを目指しています。過去の慣習にとらわれず、新しい経営スタイルを確立してきた企業です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、「我々は、住宅産業を通じて価値創造し、人々に夢と希望の創出を永続することが、社会貢献であり、企業としての宿命であると考える。」を経営理念として掲げています。お客様と共に栄える企業へ成長し、「お客様に選ばれる満足度No.1の住宅会社」を目指しています。
関西、九州、中部、沖縄エリアで25拠点を展開し、地域密着型の営業基盤を拡充しています。不動産仲介、新築戸建分譲、建設請負、損害保険代理、不動産賃貸の5つの事業を展開し、これらのシナジー効果を通じて、お客様に一生涯安心して生活できる「住環境」を提供することをビジョンとしています。中長期的には事業規模と事業領域の拡大を目標に、永続的な事業成長と企業価値の向上に努めています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、設立以来、住宅・不動産業界において過去の慣習にとらわれず、新しい経営スタイルを確立してきました。サステナビリティへの取り組みを強化し、SDGsへの取り組みを拡大することで、社会から支持される安定した経営を継続し、企業価値の向上に努めています。
人的資本の充実を重要課題と認識しており、人材の育成と社内環境整備に関する方針を掲げています。具体的には、各種研修制度の整備、女性管理職の積極登用や高度なスキルを持つキャリアの積極採用による多様な人材の活用を推進しています。
また、教育、介護、仕事との両立を支援する勤務体系、有給休暇取得の推奨、全社ミーティングによる経営理念共有と一体感の醸成を通じて、働きやすい風土づくりに取り組んでいます。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ハウスフリーダムは、監査等委員会設置会社として、取締役会の監査・監督機能の強化と迅速な意思決定による経営効率の向上を図っています。経営の公正性・効率性・透明性を高めるコーポレート・ガバナンス体制を確立しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
ハウスフリーダムの筆頭株主は株式会社オーエフコーポレーションであり、事業会社が上位株主として名を連ねています。また、VTホールディングス株式会社も主要な株主の一つです。その他、個人株主も上位に位置しており、多様な株主によって支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| オーエフコーポレーション | 22.91% |
| VTホールディングス | 14.51% |
| 山西 みき子 | 7.90% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
ハウスフリーダムの役員は6名(男性6名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は小島賢二氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 小島 賢二 | 代表取締役 社長 | 1988年松山商会入社後、丸三住宅、燕京ハウジングを経て、1995年に同社を設立し代表取締役社長に就任(現任)。2023年より株式会社リフォスタの代表取締役社長も務めています。 |
| 河辺 豊 | 取締役 | 2002年に個人事業飲食店を開業後、複数の企業を経て2010年に同社入社。人事総務部長、経営企画室長などを歴任し、2016年より取締役に就任。2025年1月より社長室長兼経理財務部長を務めています。 |
| 森光 哲也 | 取締役 | 1996年インターナショナルSOSジャパン入社後、ホンダベルノ東海を経て2000年に同社取締役に就任。経営企画室長、取締役副社長、管理本部長などを歴任し、2023年3月より取締役を務めています。 |
社外取締役は、伊藤誠英氏(AMGホールディングス取締役会長・監査等委員)、松岡宏治氏(税理士法人総合経営社員・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監査・監督機能の強化を図っています。社外取締役2名を含む監査等委員が取締役の職務執行を監査し、経営の公正性・効率性・透明性を高める体制です。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
ハウスフリーダムの役員報酬は、基本報酬である月額報酬と業績に連動する役員賞与で構成されています。取締役(監査等委員を除く)の報酬は、指名報酬諮問会議での審議を経て取締役会で決定され、連結業績や各取締役の貢献度を勘案しています。監査等委員である取締役の報酬は、株主総会で決議された範囲内で監査等委員間の協議により決定されます。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 3名 | 84百万円 | 28.0百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 14百万円 | 13.7百万円 |
| 社外取締役 | 2名 | 10百万円 | 4.8百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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