0編集部が注目した重点ポイント
① 売上高1.27兆円を達成し過去最高を更新する
2026年3月期の連結売上高は前期比+8.1%の1兆2,731億円を記録し過去最高を更新しました。分譲マンションの完成工事高増加や不動産取扱量の拡大、完成工事総利益率の改善が寄与し、連結経常利益は941億円に達し、当初公表の予想値(900億円)を上回る着地となりました。
② ウッドフレンズを子会社化し木造技術を融合する
2025年6月に株式会社ウッドフレンズを株式公開買付けにより連結子会社化(同年7月に完全子会社化)しました。得意とする鉄筋コンクリート造マンションの建設ノウハウに国産材を活用した木造・木質化施工技術を組み合わせる「木質資源カスケード事業」を推進しており、建設関連事業における新たな強みを確立しています。
③ 自社株買い200億円と連続増配で還元を拡充する
資本効率(ROE)向上に向けた施策として当期に200億円の自己株式取得を完了し、年間配当金を期初予想から増額して95円(前期比+10円)としました。新中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」のもと、累進配当と総還元性向50%程度を掲げ、2027年3月期も年間100円配当を見込むなど積極的な株主還元姿勢を示しています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.3
売上高
1兆2,731億円
前期比:+8.1%
営業利益
987億円
前期比:+16.6%
経常利益
941億円
前期比:+12.8%
親会社株主に帰属する当期純利益
548億円
前期比:+59.2%
当連結会計年度の連結業績は、分譲マンションの完成工事高の伸びや不動産の取扱量増加が寄与し、売上高1兆2,731億円(前期比+8.1%)、営業利益987億円(前期比+16.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益548億円(前期比+59.2%)の増収増益となりました。
期初における通期予想(経常利益900億円)に対し、実績は941億円に達し達成率は104.6%となったことから、通期業績の進捗評価としては目標を上回る好調な推移となりました。自己資本当期純利益率(ROE)も10.0%(前期比+3.4ポイント)へと急改善しており、収益基盤の回復が数字に表れています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14
建設関連事業
事業内容:分譲マンションを中心とした企画・設計・施工のほか、戸建住宅の施工分譲や大規模修繕工事を担います。
業績推移:(注:当期よりウッドフレンズ等が新規連結)売上高は9,009億円(前期比+7.0%)、営業利益は685億円(前期比+21.6%)と二桁増益を達成しました。
注目ポイント:土地持ち込み提案や高い施工品質が事業主から評価され、受注時採算の改善により完成工事総利益率が14.1%(前期比+1.6ポイント)へ上昇しました。単体受注高は過去最高の7,267億円を記録しています。不二建設や長谷工リフォーム、細田工務店、新規傘下となったウッドフレンズ等と連携し、施工体制の効率化や木造ハイブリッド技術の開発を担う技術者の需要が高まっています。
不動産関連事業
事業内容:分譲マンションの開発・販売、収益不動産売却、販売受託、流通仲介、リノベーション事業を展開します。
業績推移:売上高は2,932億円(前期比+16.0%)、営業利益は356億円(前期比+9.2%)と拡大しました。
注目ポイント:新規分譲物件の引き渡し戸数増加や収益不動産の売却、不動産仲介の取扱件数増加が寄与しました。長谷工不動産や総合地所、長谷工アーベスト、長谷工リアルエステートが連携し、用地仕入れから販売受託、リノベーション再販まで不動産バリューチェーンを牽引する営業・企画職が活躍しています。
管理運営事業
事業内容:分譲マンションの建物管理、賃貸マンション運営管理、社宅管理代行、有料老人ホーム等のシニア事業を行います。
業績推移:売上高は1,654億円(前期比+8.8%)、営業利益は82億円(前期比+26.6%)と大幅増益を達成しました。
注目ポイント:長谷工コミュニティによる分譲マンション管理戸数が44万8,076戸へ拡大したほか、長谷工ライブネット等の賃貸管理・社宅代行戸数も19万6,878戸へ順調に増加しました。長谷工シニアウェルデザインが運営する高齢者住宅の入居率も高く、ストック型ビジネスの安定基盤を支える管理フロントやサービス企画職の採用が続いています。
海外事業
事業内容:米国ハワイ州オアフ島での不動産開発・商業施設運営、米国本土における賃貸集合住宅開発に出資・展開します。
業績推移:売上高は43億円(前期比+24.5%)、営業損失は61億円(前期は営業損失57億円)となりました。
注目ポイント:ハワイの大規模複合開発(エヴァ計画)でホテル用地売却に向けた棚卸資産評価損41億円を計上したため赤字となりましたが、米国本土の賃貸住宅出資案件の回収が始まっています。2026年4月には米国賃貸集合住宅の開発・建設事業会社の持分30%を取得するなど、ライトアセット型への移行と収益基盤確立を目指す国際投資人財が求められています。(主な事業会社:HASEKO America, Inc.等)
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.19
2027年3月期の通期連結業績予想において、長谷工コーポレーションは売上高1兆3,800億円(前期比+8.4%)、営業利益1,100億円(前期比+11.4%)、経常利益1,050億円(前期比+11.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益660億円(前期比+20.4%)を見込み、経常利益で過去最高を更新する計画です。年間配当金も前期から5円増配となる1株あたり100円(予定)を公表しています。
2026年3月期から2031年3月期までの6か年計画において、ネット投資額4,000億円(国内不動産1,200億円、建設・R&D1,000億円、新規事業・M&A1,000億円、DX400億円、海外不動産400億円)を投じる戦略を明確にしています。施工領域の拡大やデジタル技術を活用したマンション開発・管理手法の革新を進める中で、即戦力エンジニアや事業開発人材の採用機会が一段と拡大しています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント:
同社は国内分譲マンション施工シェアで圧倒的な実績を持ちながら、中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」において「建設・不動産・管理運営」の3事業軸の進化と「海外事業・新領域の挑戦」を掲げています。特に「ウッドフレンズ子会社化による木造・木質化施工の推進」や「6か年で4,000億円規模の成長投資」など、従来の枠組みを超えた挑戦が加速しています。志望動機では自身の専門性(施工管理、不動産開発、設計、DX等)を、どの事業領域の「進化」に還元できるかを具体的に示すことが評価につながります。
面接での逆質問例:
「中期経営計画で『建設関連・R&D』や『DX関連』に総額1,400億円規模の投資が掲げられていますが、設計施工情報のデジタル化やAIを活用した生産性向上プロジェクトにおいて、中途採用人材に期待される主な役割をお聞かせいただけますでしょうか。」
「ウッドフレンズの子会社化を通じて『木質資源カスケード事業』への注力が打ち出されていますが、RC造分譲マンションと木造住宅技術を融合した新規施工・商品開発におけるグループ内連携の進捗状況についてお話しいただけますか。」
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明資料



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