0 編集部が注目した重点ポイント
① 通期売上高と営業利益が過去最高を更新
2026年3月期の通期決算において、データセンター向け需要や車載ビジネスが成長を牽引し、売上高と営業利益がともに過去最高を更新しました。強固な事業基盤を背景に、安定した環境下でのキャリア形成が期待できます。
② 車載モーター事業を譲受し領域を拡充
2026年11月にパナソニックインダストリー社から車載モーター等の事業を譲受する予定です。これにより新たな顧客基盤の取り込みと製品群の強化が進み、統合後の新組織において技術者の活躍の場がさらに広がります。
③ 次期より事業セグメントの一部を再編
2027年3月期より、プレシジョンテクノロジーズ事業内の部門名を「航空宇宙」へ変更するなどセグメントの再編を実施します。注力分野へのリソース集中を明確化する動きであり、各領域での採用強化が予想されます(前年は区分変更のため単純比較不可)。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.4
売上高
1,664,387百万円
+9.3% (前期比)
営業利益
103,979百万円
+10.1% (前期比)
税引前利益
133,779百万円
+61.9% (前期比)
親会社所有者帰属当期利益
99,034百万円
+66.6% (前期比)
2026年3月期の通期決算において、売上高は1兆6,644億円(前期比+9.3%)、営業利益は1,040億円(同+10.1%)となり、事前の通期予想を上回って過去最高を更新しました。世界経済の不透明感が続く中でも、データセンター向けや航空機向け需要を確実に取り込み、安定した成長基盤を証明しています。
通期業績に対する進捗は非常に順調であり、各事業セグメントにおいて生産性の改善やコスト削減の成果が数字に表れています。継続的なM&Aや事業投資も寄与しており、転職者にとっても事業拡大に伴う多くのキャリアパスが期待できる環境が整っています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.32
プレシジョンテクノロジーズ事業
事業内容:ボールベアリング、ロッドエンドベアリング、各種メカニカルパーツの製造販売。
業績推移:売上高2,812億円(前期比+10.0%)、営業利益622億円(同+11.8%)。
注目ポイント:データセンター向けのサーバー需要と航空機向け需要が堅調に推移し、大幅な増収増益を達成しました。自動運転(LiDAR)等の新領域における信頼性の要求に応えるため、生産技術や品質保証体制の強化を推進する人材が必要とされています。
注目職種:機械設計エンジニア、生産技術エンジニア
モーター・ライティング&センシング事業
事業内容:電子デバイス、センシングデバイス、各種モーターの製造販売。
業績推移:売上高4,565億円(前期比+6.9%)、営業利益269億円(同+6.1%)。
注目ポイント:ファンモーターの需要増が牽引し業績を拡大しました。AIサーバーやヒューマノイドロボット向けに薄膜センサーなどの拡販が進んでおり、新たな事業機会を創出し続けるための先端開発エンジニアの存在が重要になっています。
注目職種:モーター設計エンジニア、センサー開発エンジニア
セミコンダクタ&エレクトロニクス事業
事業内容:半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品の製造販売。
業績推移:売上高5,903億円(前期比+16.1%)、営業利益267億円(同+36.0%)。
注目ポイント:車載や医療などのニッチ分野でIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等が成長を牽引し、大幅な増収増益を記録しました。滋賀工場の単月黒字化を目指して内製比率を高めており、半導体製造の専門技術を持つ人材の需要が高まっています。
注目職種:半導体プロセスエンジニア、回路設計エンジニア
アクセスソリューションズ事業
事業内容:自動車部品(キーセット等)、産業機器用部品の製造販売。
業績推移:売上高3,322億円(前期比+1.3%)、営業利益171億円(同+7.3%)。
注目ポイント:通信アンテナや産業機器部品の需要増が貢献しました。EVシフトや各国の規制変更を事業機会として捉え、高付加価値新製品の開発を急ピッチで進めているため、ソフトウェア制御や電装品開発の知見が求められます。
注目職種:車載電装品開発エンジニア、組み込みソフトウェアエンジニア
その他事業
事業内容:ソフトウェアの設計、開発および自社製機械。
業績推移:売上高42億円(前期比+19.2%)、営業損失27億円(赤字拡大)。
注目ポイント:売上高は伸長したものの、システム関連投資等の影響で営業損失を計上しています。全社的な生産性向上の基盤となるDX推進の重要性が増しており、社内ITシステムを改革するITエンジニアの存在が欠かせません。
注目職種:システムエンジニア、ソフトウェア開発エンジニア
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.41
2027年3月期の業績見通しとして、売上高・営業利益ともに4期連続の過去最高更新を見込んでいます。中期的なドライバーとして「成長の5分野+1」(AIサーバー、ヒューマノイドロボット、商用ドローン、完全自動運転、ニューモビリティ、航空機)へリソースを集中させ、持続的な高収益化を目指す方針です。
また、非中核事業の整理やパナソニックインダストリー社からの事業譲受といった事業ポートフォリオマネジメントを積極的に推進しており、組織の融合や新製品の市場投入を牽引できるリーダー人材への期待が高まっています。ハードウェアからソフトウェアに至るまで、幅広い技術領域でキャリアアップを図れる環境です。
4 求職者へのアドバイス
HINT 志望動機のヒント
ミネベアミツミは、超精密機械加工技術とエレクトロニクスを融合させた「相合(そうごう)」によるシナジー創出を戦略の核としています。志望動機では、自身のこれまでの専門知識を活かし、「AIサーバー」や「ヒューマノイドロボット」といった急成長分野の新製品開発や品質向上にどう貢献できるかを具体的にアピールすることが評価につながります。
Q&A 面接での逆質問例
- 「パナソニックインダストリー社からの事業譲受など積極的なM&Aを推進されていますが、統合後のチームにおいて中途採用者が期待される役割について教えてください。」
- 「『成長の5分野+1』へのリソース集中を進めておられますが、配属予定の部署において現在最も注力している技術的課題は何でしょうか。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
既存事業の成長には限界が見えており
既存事業の成長には限界が見えており、今後は買収したビジネスとのシナジーをどのように活かしていくかが鍵となります。
(40代後半・人事・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明会資料



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