【平均年収887.8万円】きんでんの給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

2025年の国際博覧会（万博）の開催地を決める投票が11月23日に行われ、政府と大阪府、大阪市の招致活動が実を結び、大阪万博の開催が決定しました。

国内外問わずスポットライトを大いに浴びる万博は、1970年に初めて日本で開催されました。大阪の千里丘陵にて、77カ国が参加するという非常に盛大なものでした。この時、万博会場内の施設電気設備の7割に当たる施工を担当したのが、今回取り上げるきんでんなのです。

きんでんは、1944年の創業以来、75年余りに渡る長い社歴を持っています。設立当時の社名は「近畿電気工事株式会社」で、ここに現在の「きんでん」の名の由来があるのです。名前のとおり本店は大阪ですが、現在では東京に本社を構え、さらには京都に研究所も置いて成長と発展を続けています。

またきんでんは年収が高いことでも有名で、3000社を超える上場企業の中でも常に上位に位置しています。
では一体どれくらい高いのか、高い理由はなにか、年収の高さ以外のメリットやデメリットはあるのかなどに迫っていきましょう。

役職であれば課長以上で、早ければ30代後半以降には大台を超えると考えてよさそうです。十分に実力を発揮して業績を稼ぎ出せば、順調に年収を上げていくことができる環境です。賞与や給与は業績に連動するため、好業績時は期待ができるでしょう。

ただし配属される支店や部門により、たとえ同期であっても給与には大きな差が生まれるので注意が必要でしょう。高い業績を挙げている支社では、業務をこなすのは大変ですが、給与もその分高くなるというわけです。仮にそこそこの仕事量であれば、支払われる給与も相応の額ということになります。

年収の高さばかりに目を奪われがちですが、就職・転職を検討するにあたり気をつけなければならないことはないのでしょうか。

懸念点として挙げられるのは、次の2点です。
まず1つは、ここ数年の給与は上昇し続けていますが、業績連動型の給与と賞与であるため、東京五輪や大阪万博の後については先行きが不透明ということでしょう。会社そのものの業績ではなく、所属先の各支店・支社の業績によって給与が決定されるため、少々不安定で波が激しい面もあります。

2つめに、人手不足による残業時間の増加は避けられないでしょう。長時間労働や土日祝の休日出勤、有休休暇の取得が困難である状況は、人手不足がすぐに解消されるとは考えづらく、高い報酬と背中合わせの課題として残りそうです。

ここまできんでんの年収面を見てきました。ただ就職先、転職先として年収の高さだけで決めることはできません。その他にメリットは無いのでしょうか？

きんでんで取り組んでいる仕事の社会性は大変高く、都市全体のライフラインを支える点でも大いに社会に貢献している「なくてはならない仕事」に違いありません。先般の台風21号では、阪神・淡路大震災の260万戸に次ぐ、225万8000戸が停電しました。台風被害としては、平成最大規模に相当するものでした。これに対し、1万2000人態勢で解消にあたったのがきんでんです。

業界全体の課題である人手不足に対しても、きんでんは率先して動いています。
新入社員教育を主とし、配電設備を整えた教育施設「きんでん学園」や千葉にある広大な人材開発センター、そしてミャンマーに設立した電気工事の職業訓練施設などがその成果となっているのです。これから先の未来を見すえ、社会全体のためになる仕事をしようとする、それがきんでんの姿です。

転職系アフィリエイトサイト・転職エージェントサイトらによる剽窃・模倣を禁止します。 もし剽窃・模倣を発見された方は「お問い合わせ」よりお知らせください。