駅業務に関わる仕事をしたいなら「JR東日本ステーションサービス」がよさそうな理由

駅業務に関わる仕事をしたいなら「JR東日本ステーションサービス」がよさそうな理由

大きくなった鉄道の駅で働きたい――。子どものころ、そんな夢を抱いた人もいるでしょう。その夢を叶えるならば、競争率の高い鉄道会社に勤めるのが当然かと思いきや、実は専門の子会社に入った方が近道のようです。


社員数3000人。独自採用も実施中

JR東日本が「駅の業務委託」を進めています。

改札や出札、ホーム上の乗客対応など駅業務を受託するJR東日本ステーションサービス(JESS)を2013年に設立。今年3月には、秋葉原駅のオペレーションの全面委託を開始しています。

JR東日本ステーションサービスは、JR東日本の定年退職者を再雇用して受け入れる(エルダー社員)ほか、現在では自社でも独自に採用活動を行っており、いまや社員は3000人にのぼります。

企業口コミサイト「キャリコネ」には、JR東日本ステーションサービスへの転職を成功させた22歳男性からの書き込みが残されていました。転職後の年収は380万円。面接の留意点について、次のように答えています。

駅業務を経験した経歴があり、中途採用の募集要件を満たしていたため応募しました。面接では協調性や対応力、ストレス耐性を見られます。鉄道は圧迫面接が多いですが、面接官をお客様と思ってしっかりとした対応すれば大丈夫かと思います。(2017.8.30)

ちなみにこの男性は、配属先の希望について、お客様ひとりひとりに向き合って接客をしたいので「人が少ない、小さい駅がよい」と答えたそうです。

JR東日本の育成プロセスにも影響?

JR東日本ステーションサービスへの業務委託が増えるにつれて、JR東日本の社内にも変化が生まれているようです。契約社員として働く20代の男性社員は、JR東日本は「登用試験が非常に難しい。正社員になれる人は本当にわずか」と明かしています。

(JR東日本に)契約社員で入るのなら、正社員になれるという考えは捨てて、その間に転職活動をする前提で入社する方がいい。今は駅業務を担当する子会社があるため、ますます正社員登用試験は難しくなると思われる。(2016.8.31)

新卒採用の正社員の配属は、以前は駅業務からスタートしていたようです。しかしJR東日本ステーションサービスへの業務委託が増えると、育成プロセスも変わってくるのかもしれません。いまは営業を担当する20代の男性社員は、入社当時をこのように振り返っています。

文系大卒の基本的なキャリアステップは「駅員2年→乗務員(車掌)2年→その後様々な進路に分かれる」であるが、この最初の4年間は単純作業の繰り返しでスキルが全く身につかないと言っていい。ほとんど機械の代わりの業務内容。(2016.11.1)

JR東日本の中途採用サイトを見ると、社内には輸送関係だけでなく、営業・事業企画として「鉄道営業・観光」や「くらしづくり(まちづくり)」に関わる仕事もあります。

そういう仕事に、駅業務の経験がまったく活きないとは限りませんが、入社直後から専門性が身につく仕事を積み重ねたい、という気持ちは分かる気がします。

子会社でも「家賃補助月3万円」

日本国有鉄道を源流とするインフラ系大企業だけあって、JR東日本の福利厚生には、社員からも称賛の声があがっています。人事担当の20代男性社員は「日本でも有数の福利厚生の充実具合ではないだろうか」と満足げです。

子会社のスポーツジムが格安で利用できたり、スキー場の大幅割引、社員とその家族専用の切符を購入できる制度があったりする。すべてをフル活用すれば、年間で100万円以上の価値はあるように思う。(2017.4.7)

施工管理を担当する30代男性社員も「列車は基本無料、新幹線は破格の値段なので、旅行好きにはよい制度」と喜んでいます。このあたりは、やはりJR東日本の正社員ならではの特典です。

寮や社宅が充実している。基本給が低いが福利厚生がしっかりしているので、結構お金は貯まる。ただし、社宅に住める期間がだんだんと短くなってきている。最近までは無制限だったのに、現在は15年にまで短縮された。(2017.11.1)

以前は契約社員と正社員との待遇の違いは、小さくなかったようです。昨今の「同一賃金同一労働」の流れを受けて、駅業務を子会社に委託し本体から切り離すことで、待遇の違いが差別的にならないようにしているのかもしれません。

とはいえJR東日本ステーションサービスにも、JR東日本グループならではの福利厚生があります。例えば、社宅ではありませんが「家賃または住宅ローンの月額負担金額」が10万円超の場合、3万円が支給されるそうです。鉄道関係の仕事に関わりたいけれどJR東日本への就職は難しい、という人は挑戦してみてはいかがでしょうか。

この研究結果の記事作成

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