【平均年収787万円】旭化成の給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【平均年収787万円】旭化成の給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【年収のなぜシリーズ】平均年収はどれくらい?年棒それとも月給制?ボーナスは年何回?などの給与体系についての素朴な疑問を、取材データや口コミの内容を通じてお答えします。


今回取り上げるのはインナーウェアから人工腎臓、住宅まで多岐にわたる事業領域を展開する総合化学メーカーの旭化成です。

平均年収は700万円台後半で推移

2019年3月期の旭化成の平均年収は787.2万円です。
2016年3月期までは、同社の平均年収は900万円前半でしたが、2016年4月に、平均年収が700万円後半へと減少しました。

これは旭化成ケミカルズ、旭化成せんい、旭化成イーマテリアルズを吸収合併して純粋持株会社から事業持株会社制へ移行し、社員構成が変わったためです。

経営判断を専門的にする人材が中心で社員数も少なかったところに、現場で働く社員が大量加わったため、平均年収が均されより現実に近くなったと言っていいでしょう。といっても平均年収700万円台後半は高いと判断して間違い無いでしょう。

2015年3月期 902.2万円 (平均年齢 43.3歳)
2016年3月期 921.8万円 (平均年齢 43.5歳)
2017年3月期 770.3万円 (平均年齢 43.1歳)
2018年3月期 764.5万円 (平均年齢 42.7歳)
2019年3月期 787.2万円 (平均年齢 42.3歳)
(出典:有価証券報告書)

年功序列で安定して昇給 課長職で1000万円

給与体系としては、年功序列色が強く安定して昇給している様子がうかがわれます。

一般社員で年収500万円まで、係長、課長代理で500万円~850万円に加え、課長代理までは残業手当が100万~200万円程度プラスされているようです。
課長職では年収1000~1200万円、部長職では1300~1400万円となっています。

また、職階とは別に、群(実務作業群、技術事務群、専門群)があり、会社指定の公的資格試験に合格すると定期昇給の昇給度が上がるため、社員のモチベーションに貢献しています。

旭化成社員の給与明細(キャリコネ)

年齢が上がると年収は大幅増

30代技術職(非管理職)の 給与明細

20代技術職(非管理職)の 給与明細

同年齢でも職種によってこれだけ違う

20代広告宣伝職(非管理職)の 給与明細

20代管理部門(非管理職)の 給与明細

ボーナスは2回合わせて6ヵ月分

基本給のほかに、年2回の賞与(2018年実績6.13か月)が支給されています。(賞与は基本給×会社業績に拠る月数+個人評価で算出)

また、諸手当として、通勤手当、休日出勤手当、家族手当、家賃補助などがあります。家族手当は、配偶者に19,000円、子供1人につき9,000円(3人まで)となっており、配偶者が扶養に入っていなくても配偶者の方が年収が下回っていれば支給されます。

住宅については、賃貸の場合は会社が借り上げた後、会社と賃貸契約をすることになり7割まで会社が負担(上限あり)、東京・既婚者であれば約8万円程度の補助を受けられます。

有給休暇取得にも積極的で、家族看護休暇、育児休暇、育児短時間勤務制度などさまざまな施策により社員の満足度が高い企業といえるでしょう。

旭化成社員の口コミ(キャリコネ)

ストレス度の低さがポイント

「大卒では係長が800万~、課長クラスで1200万、部長で1400万が目安。 出世は職階と年齢で異なる。高専卒も基本的に同じですが、それぞれの…

不公平感のない給与制度

「この会社は残業がほとんどない。また、給与制度はシステム化されている。能力給に関しては個人の実績が大きく反映され、この部分で頑張りが…

給与の差は業績の差

今回は同業種企業から、総合化学メーカーとして同社の売上高の上をいく三菱ケミカルホールディングス、住友化学と、旭化成の社員がライバル企業としてこぞってその名をあげる東レをピックアップして比較します。

三菱ケミカルホールディングス:1738万円(2018年12月期)
住友化学:903万円(2018年3月期)
東レ:719万円(2019年3月期)

三菱ケミカルホールディングスの年収が群を抜いて高いのは、その名のごとく同社が純粋持株会社のためで、2016年以前の旭化成と同じ理由です。

次いで住友化学は、旭化成より116万円高いという結果となっています。売上高はそれほど大きく水をあけられているわけではないですが、経常利益は旭化成の106,679百万円に対し、住友化学は258,073百万円と倍以上の差をつけられています。労働分配率はほぼ変わらないので業績が反映されていると言えるでしょう。

旭化成の一番のライバル企業である東レとの比較では、平均年収として旭化成が50万円上回っています。東レの方が平均年齢が若いことが影響していると考えられます。

競合他社の給与明細(キャリコネ)

同じ30代でも大きな差が

三菱ケミカルHD・30代・営業(非管理職)の 給与明細

住友化学・30代・営業(非管理職)の 給与明細

東レ・30代・営業(非管理職)の 給与明細

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