セールスフォース・ジャパンの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
セールスフォースには『5つの価値』というコアバリューがあり、「信頼」「カスタマーサクセス」「イノベーション」「平等」、そして「サステナビリティ」で構成されています。
同社は「平等」を特に重視しており、それを実現するものとして「Ohana」を掲げています。社員、外部スタッフに止まらず全ての関わりがある方を家族(Ohana・ハワイ語)のように大切にするという考え方です。その考え方のどういったところに共感でき、自分ならこういうこともできるということを伝えるといいでしょう。もちろん過去の経験談を織り交ぜると説得力が増します。
また、「カスタマーサクセス」は、同社の商品の特徴であり、面接で問われる可能性が高くなっています。「顧客のビジネスを成功に導く」という意味の「カスタマーサクセス」は、クラウドサービスを顧客に長く契約してもらうために重要なマインドとして、近年注目が高まっています。セールスフォースは、2000年代初頭から「カスタマーサクセス」を提唱し、商品を提供する上での根底をなす考え方となっています。創立者のスピーチ動画などをチェックして十分に理解を深めておきましょう。
『5つの価値』を実現するために、『V2MOM』という意思決定を統一させるための指標を使い、「ビジョン」「価値」「方法」「障害」「基準」の視点から物事を分析して、判断を下したり業務計画を立てます。『V2MOM』を用いて、「自分で考え、実行する力」が重視される社風です。「自分で調べてから質問する」という暗黙のルールがあり、考える力と当事者意識が必要とされていることが伺えます。そのため、採用面接でも逆質問の際には自分の推論も用意しておくなど、抜け目ない準備が必要となります。
ロジカルに思考することで効率的に業績をあげ、関わる全ての人たち(Ohana)に対して企業としての価値を提供する。そうした社風にフィットする人材かどうかを採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
中途採用は、書類選考と2~3回の面接で行なわれます。1~2次面接では現場のマネージャークラス、最終面接では役員クラスとの面接になります。内定が確定するのは応募から約1ヵ月後です。
営業職は最終面接にて、実際の商談を模したロールプレイングを実施するため、仮想の顧客での資料作りが必要になります。プリセールスの場合も提案用のデモと資料を作成し、ロールプレイングを実施します。どちらも準備に多大な時間がかかることを想定しておいたほうが良いでしょう。
米国にある本社とのやり取りが発生する職種の場合、面接官が日本人でも英語での面接となる可能性があるので注意が必要です。
■面接内容の傾向は?
採用面接では、「『V2MOM』を用いてロジカルに意思決定をする」という社風が大いに反映されています。『V2MOM』にそって物事を分析できる思考力が必要とされるため、「過去のクライアントでの成功体験と要因について説明してください」「現職で学んだ事を5つ上げてください」など、事前の自己分析を必要とする質問が多くみられます。
更に、即戦力として商品知識や営業力が必要とされます。これまでの経験をしっかり伝えることに加えて、最終面接のロールプレイングで実力を発揮することが重要です。また、変わった質問として「ホワイトボードに、貴方が考えるクラウドをマンガ(絵)で自由にお書き下さい」というものがありました。クラウド業界における同社の立ち位置や、業界全体の未来の展望、更に商品の仕組みにいたるまで、調べるだけでなく自分の意見を持つことが大切です。
セールスフォースの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
セールスフォース・ジャパンの面接攻略法(面接対策)
■セールスフォースの経営戦略を理解した上で自己分析をする
セールスフォース・ジャパンの面接で良い評価を受けるためには、経営戦略を理解しておくことが不可欠です。
近年、セールスフォースでは機械学習(AI)やデータ統合・分析の会社を数多く買収しており、次の戦略に向けた準備をしていることが伺えます。買収した会社の技術を活かし、「Customer 360」という新サービスの提供を開始しています。「Customer 360」は社内にある様々なアプリケーションの橋渡し役となり、顧客情報を最新に保ったり、情報を相互利用することで部門の壁を越えて顧客を最大限分析し、最適なアプローチができるようになります。
「Customer 360」の販売による、既存顧客の取引額拡大を主な戦略とし、2022年度の売上高目標を2019年度の約1.6倍に設定しています。2018年の段階では、セールスフォースのクラウドサービスを複数導入している会社は38%にとどまっていますが、「Customer 360」の販売により複数導入のメリットが高まります。これにより既に世界シェア1位であるCRM部門での、更なる顧客の囲い込みと大幅な取引額拡大が見込まれます。
上記の経営戦略を加味すると、求められる人間像が見えてきます。営業職では、顧客の話の中から現在のシステムの問題点を分析し、適した商品を販売した上で改善に向けて共に努力する、パートナーのような存在が必要とされます。顧客と協力して成果をあげたエピソードを用意しておくと良いでしょう。技術職では、業界の最先端をゆくにふさわしい技術力と新たなものを生み出す発想力が求められます。商品について深く理解し「この部分を改善したらもっと便利なのでは」など、自分なりの意見を持って面接に臨みましょう。
■「なぜセールスフォース・ジャパンに転職したいのか」の明確化には他社研究を
セールスフォース・ジャパンの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜセールスフォースか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、セールスフォースという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 日本マイクロソフト株式会社
- サイボウズ株式会社
- 日本オラクル株式会社
セールスフォース・ジャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、セールスフォース・ジャパンの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、ロジカルに考えて行動することで価値を提供したエピソードを紹介すると良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
30代・男性/カウンターセールス【結果:入社】
30代・女性/プリセールス【結果:最終面接で不採用】
40代・男性/代理店営業【結果:最終面接で不採用】
20代・男性/カウンターセールス【結果:結果待ち】
20代後半・男性/プリセールス【結果:入社】
30代前半・男性/プリセールス【結果:入社】
20代前半・男性/法人営業【結果:入社】
30代後半・男性/経営幹部【結果:入社】
セールスフォース・ジャパンの採用面接に向けて
セールスフォース・ジャパンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「ロジカルに思考することで効率的に業績をあげ、関わる全ての人達(Ohana)に対して企業としての価値を提供する。」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする
- 「4つの価値」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜセールスフォースか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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