日立建機の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
日立グループに属する日立建機は、世界第3位のシェアを持つ建機メーカーです。同社が取り扱う建機は大小さまざまですが、なかでも大型油圧ショベルは世界的リーダーの地位にあります。
そんな日立建機の口コミには、「日立グループの中でも独立色が強い」「全体的に穏やかな雰囲気」といったコメントが見られます。また、「年に一度、駅伝やソフトボール大会が全社的に開催され、皆自発的に参加している様子」「非常に体育会系で飲み会も多く深夜まで続くことがある」という口コミからは、仕事以外の時間を共有することに抵抗を感じない風通しの良い社風であることがうかがえます。
また、仕事に関しては、「若いうちから多くを任せてもらえる」「裁量がかなり大きい」などの声があがり、成長を実感している人が目立ちます。中途入社に関しても、「副社長が中途なので本人次第でもあると思います」という口コミがあり、本人のやる気とチャレンジ次第で道は拓ける環境だと言えそうです。
こうした風通しの良さやチャレンジする風土は、「Kenkijinスピリット」と呼ばれる同社グループ共通の価値基準・行動規範となっています。これを浸透させることで、社員一人ひとりが顧客の立場に立ち、価値ある技術や製品、サービス、ソリューションの創造にチャレンジできる企業風土の醸成につながっているのです。
さらに、ワークライフバランスに対する満足度も非常に高い印象です。「働き方改革にも力を入れているため、有給休暇取得率も向上しつつある」「プライベートと仕事のバランスは非常にとりやすい」といったコメントが目立ちます。
総じて、風通しが良く、チャレンジを歓迎する社風の日立建機。面接にあたっては、同社の「Kenkijinスピリット」に代表される資質や社風を理解し、これに合致した行動をとれる人材であることを伝える必要があるでしょう。
■選考は何次まで?
日立建機の中途採用は、基本的に2通りの応募方法があります。ひとつは、キャリア登録をおこなったうえで、希望するポジションや適したポジションがある場合に会社側からオファーが届く形式です。ただし、必ずしも選考の機会を得られるものではないため注意が必要です。
もうひとつの方法として、転職エージェントを通じた応募があります。現在も転職エージェントを通じて多数の職種で募集がおこなわれていますので、同社への入社を強く希望する場合には、転職エージェント経由の情報をこまめにチェックしたほうがよいかもしれません。
コーポレートサイトに選考フローに関する記載はありませんが、口コミ情報等によると、書類選考後に2回程度の面接があるようです。なお、内定までの所要期間は数週間から1ヶ月程度となっています。
■面接内容の傾向は?
志望動機やキャリアビジョンといった一般的な質問が中心となります。また、日立建機に対する理解度を問うような質問もあるようです。志望動機については、「なぜ日立建機なのか」「なぜその職種なのか」という点をしっかりおさえ、さまざまな角度から深堀りをしておくとよいでしょう。
また、部署や職種によっては語学力が問われます。該当する場合には、自分のスキルレベルを整理し、実務でどの程度活用できるのかを伝えられるようにしておきましょう。
面接の雰囲気は、和やかだと感じた人から、面接官とのコミュニケーションに困難さを感じた人までさまざまです。たとえ、圧迫的な面接であったとしても、ストレス耐性や対応力を見られていることが考えられますので、落ち着いて対応するように心がけましょう。自分のペースで対応するためにも、事前の準備には万全を期すことが大切です。
日立建機の面接攻略法(面接対策)
■日立建機の「CONNECT TOGETHER 2019」を理解したうえで自己分析をする
日立建機グループでは、2017年度から2019年度を対象とした中期経営計画「CONNECT TOGETHER 2019」を策定しています。
そのなかで、「部品サービスを軸にバリューチェーン全体で高収益体質に変革」「No.1の油圧ショベルはさらに強く、ホイールローダとマイニングダンプトラックの事業の拡大」「中古・レンタル事業の強化」「研究開発を強化し、ICT・IoTを活用したソリューション開発」「構造改革による固定費適正化の推進と原価低減」「ESG経営の推進」という6つのテーマに取り組んでいます。
また、グローバル競争力の強化に向けた開発・生産体制の整備と同時に、働き方改革とダイバーシティの推進に向けた国内主要工場の再編にも着手しました。これは、人手不足解消へのアプローチとして、性別にかかわらず50代・60代まで活躍できるような安全で働きやすい工場づくりを目的としたものです。この取り組みについては、まず国内で実績を重ね、次に中国やインドネシアといった海外生産拠点に展開していく考えです。
そして、この中期経営計画での取り組みを深化させていくことで、SDGsやESGといった社会課題の解決につなげていきたいとしています。
■「なぜ日立建機に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では「なぜ日立建機か」という質問に対する明確な回答が求められます。この質問によって、「これまでのキャリアがどう生かされるのか」といったことに加えて、日立建機に対する理解度や、カルチャーに対するフィット感を見極める目的があります。
したがって、日立建機について理解を深めることはもちろん、競合となりやすい企業と比較したうえで、「なぜ日立建機か」を論理的かつ情熱的に語れるとよいでしょう。少なくとも、以下のような企業については事前に調べておいてください。
- 株式会社小松製作所
- 日本キャタピラー合同会社
- 住友建機株式会社
- コベルコ建機株式会社
日立建機の採用面接で実際に聞かれた質問内容
日立建機が目指している方向性や、どういった人材が求められているのかが見えてきたのではないでしょうか。
日立建機では、グループ共通の価値基準・行動規範である「Kenkijinスピリット」をしっかり理解し、これに合致した行動をとれるかどうかが大切になります。3つのCと呼ばれる「Challenge(チャレンジ精神)」「Customer(個客志向)」「Communication(風通しの良さ)」が意味するところを自分なりにおさえておきましょう。
また、中期経営計画とその進捗状況を把握して、「どこに自分の価値を出せそうか」という視点を持って自己分析を進めてみることが大切です。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/販売促進] 【結果:二次面接を辞退】
[20代前半・男性/技術関連職] 【結果:入社】
[20代後半・男性/サポートエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/財務] 【結果:二次面接で不採用】
日立建機の採用面接に向けて
日立建機の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「Kenkijinスピリット」に代表される、「チャレンジ精神・個客志向・風通しの良さ」といった資質や社風を理解し、これに合致した行動をとれる人材であることをアピールする。
- 中期経営計画「CONNECT TOGETHER 2019」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日立建機か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。