GMOペイメントゲートウェイの転職研究 2025年9月期決算に見るキャリア機会

GMOペイメントゲートウェイの転職研究 2025年9月期決算に見るキャリア機会

GMOペイメントゲートウェイの2025年9月期決算は、営業利益が前年比24.4%増と大幅に伸長。BaaS支援や海外融資など付加価値領域での成長が加速しています。「なぜ今GMO-PGなのか?」「転職者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

当期利益目標を過達し次の成長点を目指す

2025年9月期の連結業績は、売上収益が前年比11.8%増、営業利益が24.4%増となり、営業利益目標を4.4%上回る成果を収めました。2030-31年に営業利益1,000億円を目指す長期目標を「通過点」と位置づけ、決済領域のシェア拡大と付加価値領域の収益化を加速させています。

GMOエンペイの連結化でBtoE領域を強化する

2025年1月に保育・教育分野のDXを推進する株式会社エンペイを子会社化し、2月よりGMOエンペイ株式会社へ商号変更しました。早期に単月黒字化を達成するなどPMI(買収後の統合プロセス)が順調に進んでおり、既存の決済インフラと教育現場のDXニーズを掛け合わせた新たなキャリア機会が拡大しています。

対面分野の戦略を端末販売から利用拡大へ転換する

対面決済事業では、従来の端末販売(イニシャル売上)主導から、継続的な決済手数料(リカーリング型売上)重視へと構造転換を推進しています。端末レス決済へのシフトにより初期売上は減少したものの、リカーリング型売上は前年比31.6%増と大幅に伸長しており、収益の安定性が一段と向上しています。

1 連結業績ハイライト

主力事業の堅調な拡大と付加価値サービスの収益貢献により、営業利益率38.0%を達成する高収益構造を維持しています。
2025年9月期 連結業績サマリ

出典:2025年9月期 決算説明会資料 P.5

売上収益

82,499百万円

+11.8%

営業利益

31,340百万円

+24.4%

親会社所有者帰属利益

21,829百万円

+16.7%

2025年9月期の通期実績は、期初計画に対して売上収益は98.9%となりましたが、営業利益は103.7%と計画を過達しました。オンライン決済における代表加盟店契約の拡大や、海外レンディング・送金サービスなどの金融関連事業が高い伸びを示しています。2Qに計上したシステム関連の一時費用を、決済案件の増加や原価率の低下によって十分に吸収しており、高い収益性を改めて証明しました。

来期(2026年9月期)の通期予想に対する進捗評価は、現時点で通期計画が発表されており、売上収益13.0%増、営業利益20.1%増という強気な成長を見込んでいます。市場環境がキャッシュレス化やDX推進により追い風であることから、今後も堅調な進捗が期待されます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

決済インフラを基盤に、金融(MSB)やBaaS、医療DXなど、多様な専門性が求められる領域へと事業ポートフォリオを拡大しています。
セグメント別連結業績の推移

出典:2025年9月期 決算説明会資料 P.41

決済代行事業

【事業内容】

オンライン・対面の両面で決済インフラを提供。GMOペイメントゲートウェイ、GMOイプシロン、GMOフィナンシャルゲートが中核を担います。

【業績推移】

売上収益 61,677百万円(前年比10.3%増)、セグメント利益 29,779百万円(18.1%増)。安定成長を継続しています。

【注目ポイント】

大手加盟店の「ラージシフト」や、自治体・インフラといった生活密着分野のオンライン化が加速しています。また、銀行や事業会社に対し決済基盤を提供するBaaS(Banking as a Service)支援が前年比24.7%増と好調。単なる決済機能の提供にとどまらず、顧客のDXを上流から支援するコンサルティング営業やシステム企画の専門人材が求められています。

注目職種: DXコンサルタント、大手企業向けソリューション営業、BaaSプラットフォーム企画

金融関連事業(MSB)

【事業内容】

決済データに基づいた融資(レンディング)や送金、後払い決済(BNPL)などを提供。海外レンディングも展開しています。

【業績推移】

売上収益 19,188百万円(前年比16.6%増)、セグメント利益 5,407百万円(31.7%増)。高成長・高利益を実現中です。

【注目ポイント】

インドや米国を中心とした海外レンディングの残高が前年比56%増と急拡大しています。AIを活用した与信プラットフォームの構築や、未回収率の低位安定を実現するためのリスク管理体制が競争力の源泉です。グローバルな金融規制への対応や、高度なデータサイエンスを駆使したサービス開発に挑戦できる、金融×ITの融合フィールドが広がっています。

注目職種: データサイエンティスト、国際金融リスク管理、FinTechエンジニア

決済活性化事業

【事業内容】

医療特化型予約システム「メディカル革命 byGMO」の提供やセキュリティ強化サービスなど、加盟店の付加価値を高める事業です。

【業績推移】

売上収益 1,766百万円(前年比17.0%増)、セグメント利益 418百万円(11.9%増)。安定した伸びを示しています。

【注目ポイント】

GMOリザーブプラスが提供する医療DXサービスが、売上前年比36.1%増と好調です。スマホアプリ1つで予約・受付・決済を完結させるニーズは、動物病院や歯科など他領域へも拡大しています。特定業界の課題(バーティカル)に対して決済を武器に深く入り込むSaaS型ビジネスの経験を積むことができ、専門特化型の事業開発スキルを磨きたい方に最適な環境です。

注目職種: Vertical SaaS事業開発、カスタマーサクセス、セキュリティコンサルタント

3 今後の見通しと採用の注目点

2030-31年の営業利益1,000億円実現に向け、決済を軸とした「付加価値領域」での利益構成比アップが鍵となります。
2030-31年 営業利益1,000億円へのドライバー

出典:2025年9月期 決算説明会資料 P.12

GMO-PGは今後、決済領域のみならず「付加価値領域」の営業利益を150億円まで拡大させる計画です。これにはBaaS支援、グローバル展開、給与FinTech、そして新たに加わったGMOエンペイなどが含まれます。特に「stera」や「M's PayBridge」といった大手金融機関とのアライアンス案件の高度化が、今後の成長を牽引する重要なマイルストーンとなります。

サステナビリティ面では、SBTiより「ネットゼロ認定」を取得するなど、ESGへの取り組みも業界最高水準で推進されています。これはIR活動による投資家とのエンゲージメント向上にも寄与しており、透明性の高い経営環境でキャリアを築けることが期待されます。「AI活用による生産性向上」を経営方針に掲げており、社内の全職種において最新技術を取り入れた業務変革に意欲的な人材が歓迎される土壌があります。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

同社は決済代行会社(PSP)の枠を超え、「BaaS支援」や「BtoB決済」といった金融プラットフォーマーへの脱皮を鮮明にしています。「単なる手数料ビジネスではなく、決済データを用いて顧客の経営課題を解決したい」という視点は、同社の戦略と合致し、高く評価される可能性が高いです。また、海外レンディングや給与FinTechなど、新規領域への挑戦心を示すことも有効です。

Q&A 面接での逆質問例

「2030-31年の目標達成に向け、付加価値領域での収益化を加速させていますが、私の配属予定部署ではどのような新規サービス開発や課題解決が期待されていますか?」といった、成長戦略を具体的に問う質問が推奨されます。また、「AI活用による一人当たり営業利益の向上を目指されていますが、現場でのAI導入はどのようなプロセスで進んでいますか?」と聞くことで、社内の変革スピードを確認できます。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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急成長を遂げている会社

急成長を遂げている会社であり、勢いはあります。若手もやる気がある人はあるという感じです。

(20代後半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]
"

異動がほとんどないため自己実現がし辛い

他の部門にやりたいことがあったとしても、異動がほとんどないため、自己実現がし辛い職場環境にあります。

(30代後半・プロジェクトリーダー・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2025年9月期 決算説明会資料(2025年11月13日発表)
  • 2025年9月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2025年11月13日発表)

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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