0 編集部が注目した重点ポイント
① 2026年3月の経営統合最終合意に向けた大詰め協議を推進する
現在、2026年3月の最終合意に向けて、代表取締役や商号、新フィナンシャルグループ(FG)の計数計画策定など大詰め協議を継続中です。統合に向けて「プレアクション180」を推進し、組織文化の融合とシナジー発揮を加速させています。転職者にとっては、統合によるキャリア機会の拡大が期待できる重要な局面です。
② 通期純利益計画に対し81.4%の進捗率を達成し業績が堅調に推移する
2026年3月期第3四半期の親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比+40.5%の447億円となりました。これは年間計画550億円に対し81.4%の進捗率であり、通期目標達成に向けて極めて順調な推移を見せています。資金利益の増加が利益を押し上げており、安定した経営基盤が確認できます。
③ 法人役務や預かり金融資産等の非金利業務利益を大幅に拡大させる
連結非金利業務利益は前年同期比32億円増加の214億円に達しました。特に法人役務収入において、シンジケートローンやSDGs関連、コンサルティング業務が伸びており、専門人材の活躍フィールドが広がっています。金融以外の付加価値提供による収益構造の多角化が着実に成果を結んでいます。
1 連結業績ハイライト
出典:株式会社群馬銀行 2026年3月期第3四半期 スモールミーティング P.2
当第3四半期の決算は、コア業務純益が前年同期比+120億円となるなど、銀行本来の稼ぐ力が強化されています。資金利益については、貸出金利回りが同+26bpの1.22%へと上昇したことに加え、貸出金残高も前年比+5.4%と順調に拡大しました。また、経費面では戦略的投資として人件費や物件費が増加しているものの、粗利益の増収によりOHR(経費率)は継続して低下しており、収益性の改善が鮮明となっています。
2026年3月期の通期連結業績予想に対し、親会社株主に帰属する当期純利益の進捗率は81.4%に達しており、期末に向けて極めて順調な状況にあります。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:株式会社群馬銀行 2026年3月期第3四半期 スモールミーティング P.6
銀行業(株式会社群馬銀行)
事業内容:預金、貸出金、有価証券投資、為替業務などを中心とした地域の金融インフラを担う中核事業です。
業績推移:セグメント利益は前年同期比190億円の大幅増となる608億円を記録し、グループ全体の収益を牽引しています。
注目ポイント:貸出金残高が7兆1,585億円に達し、特に大企業向け(同+10.9%)や本部貸出(クロスボーダー、ストラクチャードファイナンス)が高い伸び率を見せています。海外店も同+25.6%と急成長しており、国際業務の専門性を持つ人材の重要性が高まっています。
リース業(群銀リース株式会社)
事業内容:産業機械、工作機械、情報通信機器等のリース・レンタル、割賦販売を通じた設備投資支援を行います。
業績推移:経常収益は前年同期比33億円増の263億円、セグメント利益は同1.6億円増の12億円と堅調に推移しています。
注目ポイント:銀行顧客の設備投資ニーズを補完する機能として安定的な収益貢献を果たしています。地域企業のDX支援やグリーン投資に関連したリース案件の増加が期待されており、銀行と連携した営業力が求められます。
その他(証券、コンサルティング、保証等)
事業内容:ぐんぎん証券による証券業務、ぐんぎんコンサルティングによる経営支援、保証業務などを含みます。
業績推移:セグメント利益は前年同期比8億円増の30億円となり、非金利収益の積み上げに貢献しています。
注目ポイント:ぐんぎん証券の収入が前年同期比+7.2億円、コンサル収入も+1.8億円と成長が加速しています。金融商品の預かり資産合計は1兆4,513億円に達しており、高度な資産運用提案や事業承継コンサルティングの需要が急増しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:株式会社群馬銀行 2026年3月期第3四半期 スモールミーティング P.9
今後の最大の注目点は、2026年度に予定されている経営統合です。統合直後からノウハウの共有や共通商品の開発、チャネルの相互活用による「トップラインシナジー」の発揮を計画しています。特に生成AIの共同研究検討など、デジタルトランスフォーメーション(DX)領域での連携も強化されており、技術系人材や変革を牽引できるリーダー層の採用需要が継続すると見込まれます。
また、財務戦略においては、政策保有株式を2028年3月末までに純資産比率の10%未満へ縮減する目標を掲げています。縮減により創出された資本を、地域経済活性化や成長分野への投資、株主還元へと振り向ける方針であり、戦略的な資本マネジメントを担う人材にとっても、活躍の機会が豊富な環境と言えるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
経営統合を控えた変革期にあるため、「既存の枠組みにとらわれず、新しい組織文化の構築に貢献したい」という姿勢は高く評価されるでしょう。また、法人役務収入(コンサルティング等)が伸びている事実に基づき、「金融知識と専門スキルを掛け合わせ、地域企業の課題解決に深く関わりたい」といった動機も、同行の戦略方向性と合致しており強力なアピールとなります。
面接での逆質問例
「統合シナジーを最大限発揮するために、現場レベルで現在進められているプレアクション180の具体的な成果や課題は何でしょうか?」
「法人向けコンサルティングや証券業務の拡大に伴い、中途採用者に対してどのような専門性強化のサポートやキャリアパスを期待されていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
働いた分だけの対価が得られるのは大きな魅力
特に残業代はしっかりと支払われ、働いた分だけの対価が得られるのは大きな魅力です。最近の制度変更により、評価が翌年の給与に反映されるようになり、モチベーションが向上しました。
(20代後半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]与えられたプログラムに従う形が多い
与えられたプログラムに従う形が多く、自分自身の営業スキルを磨くには、個別の努力が必要と感じます。
(20代後半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料:
- 株式会社群馬銀行 2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社群馬銀行 2026年3月期第3四半期 スモールミーティング資料



2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。