【口コミ評判】海外たばこ事業に支えられるJT 「全く焦りなし」の会社に社員は不安

【口コミ評判】海外たばこ事業に支えられるJT 「全く焦りなし」の会社に社員は不安

日本人の喫煙者率は、男性で27.8%、女性で8.7%にまで下がりました。日本たばこ産業(JT)の業績もさぞかし低迷しているかと思いきや、実は世界第3位の規模となっているのです。会社の口コミ評判について、社員の声をまとめてみました。


海外市場で「売上収益の6割」

1999年にRJRインターナショナルを、2007年にはギャラハーを買収し、フィリップ・モリス・インターナショナルやブリティッシュ・アメリカン・タバコに次ぐ、世界第3位のシェアを獲得した日本たばこ産業(JT)

「ウィンストン」「キャメル」などの世界ブランドを擁し、国別のシェアでも、ロシアと台湾で1位、イタリア、イギリス、フランス、トルコで2位となっているのです。

国内需要の急減をよそに、海外たばこ事業は完全にJTの主軸となっています。売上収益は全体の59.2%を占める1兆3123億円。調整後営業利益でも、国内たばこ事業の1.8倍を超える3845億円を生み出しています。

出典:JTのコーポレートサイト

しかし社員は、この状況に不安を隠しきれません。企業口コミサイト「キャリコネ」には、現役社員・OBOGの書き込みが残されています。研究開発担当の20代男性は、会社の業績と将来性に問題を感じ、退職を考えていると明かしています。

容易に価格を改定することができるので、売上本数の減少を1本あたりの利益を上げることで、何とか売り上げを保っている状態。会社で身に付くスキルが独特でつぶしがきかないため、早めに転職をした方がよさそうと危機感を感じている(2019.9.6)

30代の女性社員は「斜陽産業にもかかわらず、海外の売り上げがあるからか全く焦りなし」というところに危機感を感じ、退職に踏み切りました。

50代は特に仕事がなく、給料が高いおじさんが多い。女性管理職を増やさないといけないため、なぜ彼女が、というような人まで出世しており、男性より優位な印象(2019.6.4)

ルートセールスは不満「キャリア築きづらい」

JTには、全国のたばこ販売店を訪問し、販促企画など売り場コンサルティングを行うルートセールスの仕事があります。しかし30代の男性社員は、この仕事へのモチベーションが上がらないと嘆いています。

コンビニへの訪問がほとんどを占める仕事。たばこに対する規制等もあり、できることが少なく、モチベーションの維持が難しい。外的要因が大きすぎ、ガツガツ営業をしたい人には不向きな企業(2016.10.27)

いくらプロモーションを頑張っても、喫煙者の減少トレンドには抗えないということでしょうか。別の20代男性は「誰でもできるような無駄な業務が多い」とこぼします。

長期的キャリアが築きづらい。取引先が求めているウェットな営業が全く理解できない、馴染めない。年功序列色が強い(2019.2.26)

たばこの配送自体は、別のグループ会社が担っているようです。売り場にある看板やポスター、のぼりのようなものは、ルートセールスが準備しているのでしょう。それによって何が変わるのか、手応えが感じられないのかもしれません。

商材の特性上、取引先に行かなくても一定の売り上げが担保できる。また、無駄な業務が多いようにも感じる。物流などの仕組みさえ整えれば、現場営業員に店舗を回らせなくても何とでもなる業務内容(2019.2.26)

待遇のよさが「危機感を持たせない理由」に?

課題の多い会社に見えますが、その一方で口コミに共通するのは、待遇や福利厚生のよさに対する高評価です。研究開発担当の20代男性社員は、充実した福利厚生制度の一部をこう紹介します。

住宅手当が家賃の70%支給される。また、WELBOXという(福利厚生アウトソーシング)サービスと提携しており、そのポイントで好きなサービスや商品を購入することができる。多くの人はそこで約20万円分の商品券を購入している(2019.9.6)

30代の女性社員も「家賃補助がとても手厚い」と喜んでいます。

どのマンションでも借り上げ社宅にしてくれ、12万6千円までの補助が出るため、50代でも家を購入していない社員が多い(2019.6.4)

仕事に不満があるルートセールスの20代男性社員も待遇には満足しており、「転職先として非常に優良な企業」と高く評価しています。もっとも、好待遇が維持されていることのデメリットもあるというから、難しいところです。

課題点については、社員に危機感がないことだろうか。国内市場が縮小する一方で海外市場が堅調なため給与が減ったりすることはない。これが社員に危機感を持たせない理由と言われれば、それまでであるが…(2019.2.26)

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