【決算】ソニーグループ誕生へ仕上げの1年 「エレキのソニー」から真のグローバル複合企業に

【決算】ソニーグループ誕生へ仕上げの1年 「エレキのソニー」から真のグローバル複合企業に

20年3月期は減収減益も株価が右肩上がりのソニー。2021年4月より「ソニーグループ」に商号変更、エレクトロニクス関連機能を外しグループ本社機能に特化します。あわせて金融持株会社のソニーフィナンシャルホールディングスを完全子会社化し、グローバル複合企業の体制を整えます。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):減収減益だが営業利益率は10%台を維持

ソニーグループの2020年3月期の決算は、売上高及び営業収入は前期比4.7%減の8兆2599億円、営業利益は同5.5%減の8455億円と減収減益でした。

売上の内訳は、金融ビジネス収入は前期比1.97%増の1兆2998億円。金融事業以外の純売上高が同6.16%減の6兆8561億円、営業収入は同22.7%増の1039億円でした。

売上原価は前期比4.6%減の5兆9118億円と抑えましたが、売上総利益は同5.0%減の2兆3481億円に減少。粗利率は同0.1pt減の28.4%とわずかに悪化しています。

販売費及び一般管理費も前期比4.7%減の1兆5026億円に抑制し、持ち分法による投資利益が1264億円ありましたが、営業利益率は同0.1pt減の10.2%と微減。10%台を維持しています。

このほか、前期計上したSpotify社の売却益及び評価益1178億円の反動などで、その他の収益・費用で前期比1228億円減となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比36.5%減の5822億円と大幅に減少しています。

なお、ソニーグループは米国会計基準(SEC)を採用しており、営業外費用や特別損失などのうち事業に関するものは営業費用として計上されます。このため日本会計基準の営業利益よりも小さくなる傾向にあります。

2021年3月期の業績予想は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、現時点で合理的な算定が困難であるため、未定としています。今後、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示するとのことです。

 

セグメント分析:「ゲーム」と「イメージセンサー」で利益の過半占める

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