【平均年収537万円】コーナン商事 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収537万円】コーナン商事 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

コーナン商事は、ホームセンター事業を核に、住まいと暮らしに関連する幅広い商品とサービスをグループ各社とともに展開しています。連結従業員数は5,244名で、直近期は増収減益となりました。


目次

※本記事は、コーナン商事株式会社 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


コーナン商事グループは、主に小売および建築資材等の販売事業を展開しています。ホームセンター事業を核に、住まいと暮らしに関連する幅広い商品とサービスを提供しています。

単体従業員数は3,567名、連結従業員数は5,244名です。同社グループは単一セグメントで事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、コーナン商事、I'nTホールディングスなどです。

直近では、2025年10月にホームセンターみつわ、同年12月にはインテリア・家具のEC事業を統括するI'nTホールディングスを連結子会社化し、事業領域を拡大しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


コーナン商事は、ホームセンター事業を主軸に展開しており、安定した事業基盤を持つ企業です。従業員の平均勤続年数や平均年齢から、長期的なキャリア形成が可能な環境であると推察されます。働き方においては、多様な人材の活躍を支援する取り組みが見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員が長く働き続けられる環境を提供していることがうかがえます。平均勤続年数や平均年齢から、比較的安定した人材構成である傾向が見られます。

項目 数値
平均年間給与 5,369,561円
平均勤続年数 15.6年
平均年齢 41.6歳
単体従業員数 3,567人
連結従業員数 5,244人
単体のグループ内比率 68.0%


同社グループは、従業員の退職給付制度として、確定拠出制度を採用しています。また、一部の連結子会社では、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付制度と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出制度の両方を採用しています。

退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、確定給付制度における退職給付債務は11.8億円、年金資産は9.8億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


コーナン商事グループは、社員の成長を支援し、企業の成長と連動した人材育成を重視しています。特に「チャレンジ精神」と「自律性」を持つ人材の育成に力を入れています。

また、社員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮し、安心して働き続けられる社内環境の整備にも注力しています。具体的には、心身の健康増進を目指す健康経営、多様な人材の活躍を推進するダイバーシティ、そして仕事と私生活の両立を支援する育児・介護制度に積極的に取り組む方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 5.4%
男性労働者の育児休業取得率 58.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 54.2%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 77.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 116.1%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ (株)建デポ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 2.3%
男性労働者の育児休業取得率 50.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 46.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 75.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 61.5%


▼ (株)ホームインプルーブメントひろせ

(注)女性管理職比率は、女性活躍推進法の規定による公表項目として選択していないため、記載を省略しています。

指標 数値
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 51.9%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 78.7%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 82.5%

人的資本の価値最大化


提出会社単体の人的資本に関する任意開示データです。

指標 実績(当事業年度) 目標(2027年2月期)
社内外研修 実施時間 25,127時間 30,665時間
通信教育 受講者数 248人 400人
公的資格 取得者数 7,246人 7,500人
年間有給取得日数 12.1日 12.5日
中途採用数 76人 70人
新卒女性採用比率 32.41% 32.10%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


コーナン商事は、主に小売と建築資材等の販売事業を展開している企業です。住まいと暮らしに関する幅広い商品とサービスを提供し、地域社会に貢献しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


コーナン商事グループは、小売、建築資材等の販売及びこれらに付随する事業を単一セグメントとして展開しています。ホームセンター事業を基盤とし、商品の販売を通じて収益を得るビジネスモデルです。

当連結会計年度においては、株式会社ホームセンターみつわと株式会社I'nTホールディングスを新たに連結子会社化し、事業領域を拡大しました。ホームセンターみつわは福井県でホームセンターを展開しており、I'nTホールディングスはインテリア・家具を中心としたEC専業事業を統括する持株会社です。

店舗拡充も積極的に進めており、当連結会計年度にはグループ全体で32店舗の出店と3店舗の閉店を実施しました。これにホームセンターみつわの4店舗が加わり、グループ全体の店舗数は669店舗となりました。収益は主に顧客との契約から生じるものであり、不動産賃貸収入などのその他の収益も存在します。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、営業収益は一貫して増加傾向にあります。直近の当期においても、前期からさらに営業収益を伸ばしました。

一方で、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、前期は増加しましたが、当期は減少に転じています。営業利益も同様に、当期は前期から減少する結果となりました。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
営業収益 4,412億円 4,390億円 4,727億円 5,014億円 5,198億円
経常利益 242億円 207億円 226億円 233億円 208億円
経常利益率 5.5% 4.7% 4.8% 4.6% 4.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 156億円 132億円 141億円 142億円 123億円
1株当たり当期純利益(円) 489.30 431.11 473.90 492.53 432.27

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり営業収益(連結)は、前期と比較して当期は減少しました。同様に、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から当期にかけて減少しています。

これらの指標の減少は、営業収益の増加を上回る販売費及び一般管理費の増加や、新規連結子会社化に伴う従業員数の増加などが影響している可能性があります。組織全体の効率性や個々の従業員の生産性について、今後の動向が注目される状況と言えます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり営業収益(連結) 102.4百万円 99.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 5.1百万円 4.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは安定した財務基盤を築き、事業活動で得た資金を投資に回しつつ、余剰資金も確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は、プライム市場の非製造業平均を上回る水準にあります。ROEはプライム市場平均を下回る水準となっています。手元資金は前期から増加傾向にあり、一定の耐性があることを示しています。安定した財務基盤は、事業継続性や将来の成長投資の余力を示し、結果として雇用や給与の安定性にもつながる傾向があります。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 1,658億円 1,738億円
自己資本比率 34.6% 34.4%
ROE(自己資本利益率) 8.8% 7.2%
現金及び預金 108億円 155億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローがプラスとなり、前期から増加しています。これは主に税金等調整前当期純利益と減価償却費がプラス要因となった一方で、棚卸資産の増加額や法人税等の支払額がマイナス要因となったことによるものです。
投資活動によるキャッシュフローはマイナスで、主に有形固定資産の取得や新規連結子会社の取得に資金を投じています。これは将来に向けた積極的な投資が行われていることを示しています。
その結果、営業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローはプラスとなり、前期から増加しました。本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を生み出している状況です。
財務活動によるキャッシュフローはプラスに転じており、主に短期借入れによる収入が短期借入金の返済を上回ったことなどによるものです。これらの資金の流れは、同社グループが安定した事業基盤を持ち、成長投資を継続しながらも資金を確保している状況を示しており、雇用や給与の安定性にもつながる傾向があります。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 224億円 230億円
投資CF △217億円 △207億円
財務CF △14.3億円 14.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 7.2億円 23.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは海外商品の輸入取引及び為替取引を直接行っており、為替相場の動向によっては仕入価格が変動する他、為替差損益が発生し、経営成績に影響を与える可能性があります。また、市場競合状況が厳しくなり、店舗の収益性が悪化する場合、若しくは店舗閉鎖に伴い多額の損失が発生する場合には、経営成績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループでは企業の社会的責任を重視し、コンプライアンス意識の向上に努めています。しかし、役職員が法令その他諸規則等を遵守できなかった場合や不正行為が行われた場合には、経営成績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


コーナン商事グループは、住まいと暮らしの総合企業として、お客様視点での経営を追求しています。誰からも愛される存在を目指し、持続的な成長と企業価値向上に取り組む企業風土があります。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


コーナン商事グループは、2025年4月に公表した「第4次中期経営計画」において、「誰からも愛される存在」となること、そして「日本を代表する住まいと暮らしの総合企業」を目指すことを基本方針としています。この目標実現のため、全ての経営活動をお客様視点へ転換させ、法令遵守と内部管理体制の強化を図っています。これにより、小売業の競争激化に対応できる経営基盤を確立し、安定した高収益体質企業となることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


コーナン商事グループは、全ての経営活動を「お客様視点」へ転換することを重視しています。また、「チャレンジ精神」と「自律性」を持った人材の育成を方針とし、中長期的な社員の成長を支援しています。社員が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、健康経営やダイバーシティ、育児・介護制度を通じて安心・安全な社内環境整備にも積極的に取り組む企業風土です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


コーナン商事グループは、人口減少による市場規模の縮小や競争激化を経営課題と認識しています。これに対し、「第4次中期経営計画」に基づき、全ての経営活動を「お客様視点」へ転換し、七つの重点戦略と「ESG経営」「財務経営」に取り組んでいます。具体的には、PRO業態を中心とした出店強化、PB商品開発、ECと店舗の連携、ファン化戦略を推進しています。また、物流・オペレーションの効率化、人材育成と社内環境整備、サステナビリティ推進や地域貢献を通じた企業価値向上も重要なテーマです。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


コーナン商事では、取締役会と監査役会を設置し、業務執行の効率化とスピードアップを図るために執行役員制度を導入しています。取締役会は経営上の最高意思決定機関として、経営方針や戦略の決定、業務執行の監督を行っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)です。上位には港南や疋田耕造氏、疋田直太郎氏といった創業家や関連会社が複数名を占めています。これらの株主グループが同社の経営に一定の影響力を持つ可能性があります。

株主名 持株比率
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.19%
港南 7.01%
疋田 耕造 6.21%
疋田 直太郎 6.18%
コーナン商事取引先持株会 4.36%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は18名(男性16名・女性2名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は疋田直太郎氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
疋田 直太郎 取締役社長 (代表取締役) 1979年4月 同社入社、1987年4月 取締役店舗運営部長、1993年3月 取締役副社長開発本部長、2013年12月 代表取締役社長より現職。
加藤 高明 常務取締役 上席執行役員 情報戦略室長・経営企画部・情報戦略室担当 1984年4月 株式会社住友銀行(現 株式会社三井住友銀行)入行、2014年5月 同社常務取締役・上席執行役員社長室長、2023年5月 常務取締役・上席執行役員情報戦略室長・経営企画部・情報戦略室担当より現職。
成田 幸夫 常務取締役 上席執行役員 人事部・人財開発部・システム企画部・経理部担当 1978年4月 株式会社紀陽銀行入行、2017年5月 同社取締役・上席執行役員お客様サービス部・品質保証部・店舗企画部・開発部・総務部担当、2026年5月 常務取締役・上席執行役員人事部・人財開発部・システム企画部・経理部担当より現職。
窪山 満 取締役 上席執行役員 法人営業部・リフォーム営業部・開発部・物流部担当 1998年2月 同社入社、2017年5月 執行役員第二開発部長、2020年5月 取締役・上席執行役員第二開発部長・法人営業部担当、2024年5月 取締役・上席執行役員法人営業部・リフォーム営業部・開発部・物流部担当より現職。
小松 和城 取締役 上席執行役員 営業企画推進部・HC営業部・EC営業部・PRO営業部担当 2000年9月 同社入社、2016年5月 執行役員商品部商品三部長、2021年5月 取締役・上席執行役員商品流通部本部長、2026年5月 取締役・上席執行役員営業企画推進部・HC営業部・EC営業部・PRO営業部担当より現職。
浦田 俊一 取締役 上席執行役員 お客様サポート部・品質保証部・財務部・IR広報室担当 1998年4月 同社入社、2016年5月 執行役員財務部長、2022年5月 取締役・上席執行役員財務部長、2026年5月 取締役・上席執行役員お客様サポート部・品質保証部・財務部・IR広報室担当より現職。
江川 勝之 取締役 上席執行役員 商品統括部長・商品統括部・商品供給部担当 1995年3月 同社入社、2012年5月 執行役員商品第二部長、2021年5月 上席執行役員経営企画部長、2026年5月 取締役・上席執行役員商品統括部長・商品統括部・商品供給部担当より現職。
疋田 修造 取締役 上席執行役員 販売促進部・デジタル戦略室・食品商品部担当 2012年4月 アイリスオーヤマ株式会社入社、2024年5月 同社入社 上席執行役員、2026年5月 取締役・上席執行役員販売促進部・デジタル戦略室・食品商品部担当より現職。


社外取締役は、田端晃氏(弁護士法人田端綜合法律事務所代表)、片山博臣氏(元紀陽銀行代表取締役頭取)、山中千佳氏(ピーコック魔法瓶工業代表取締役社長)、山中諄氏(南海電気鉄道名誉顧問)、岡田賢二氏(元伊藤忠エネクス取締役会長)、松川奈央氏(北浜中央法律事務所弁護士)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会、会計監査人を設置しています。社外取締役は、専門的知見や企業経営等の経験に基づき、客観的・中立的な立場から業務執行の監督機能を果たしています。また、役員の指名・報酬については、独立性、客観性及び説明責任の強化の観点から、議長及び過半数を社外取締役とする任意の指名・報酬委員会を設置しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、業務執行取締役に対しては固定報酬としての基本報酬、業績連動型金銭報酬等、および業績連動型株式報酬等(非金銭報酬等)で構成されています。一方、監督機能を担う社外取締役には、その職務に鑑み基本報酬のみが支払われる仕組みとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 8名 3.8億円 47.0百万円
監査役(社外除く) 2名 16百万円 8.0百万円
社外役員 9名 53百万円 5.9百万円


なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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