【平均年収1010万円】三菱総合研究所の給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【平均年収1010万円】三菱総合研究所の給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【年収研究シリーズ】三菱総合研究所の年収・給与・ボーナス・報酬について、ただ額面に注目するだけではなく、高い理由や、デメリット、同業他社や、年代、職種間での比較を通じて実態に迫ります。転職先決定の判断材料にご活用ください。


国内のシンクタンク大手三菱総合研究所は、2018年2月19日より全国の自治体と協力し、育児やゴミ出しといった住民からのさまざまな問い合わせに対し、AI(人工知能)が応答するサービスの実証実験を開始しました。

このサービスは、24時間体制でパソコンやスマートフォンからの問い合わせに自動で回答するというものです。職員が約50時間かけて行うものを、AIはわずか数秒で人間とほとんど変わらない精度で提供できるため、人材不足に悩む自治体の効率化が期待されており、本格的な導入を見据えた検討が進められています。

この他にも三菱総合研究所はAI分野に積極的に力を入れており、2016年10月から企業の大学生に対する採用活動を支援するAIを提供してきました。人間に変わって学生のエントリーシートを評価するというもので、一万件ものエントリーシートをわずか50分ほどで処理ができ、人事担当者の負担軽減に役立っています。
このようにAI分野に関しては他社に比べて頭一つ抜きん出て進んでおり、実績も豊富です。

また三菱総合研究所は年収が高いことでも知られています。東洋経済オンラインの「平均年収ランキング」ではトップ100社以内のランキングに入っています。

それでは、三菱総合研究所の年収はいったいどれくらい高いのか、またなぜそんなに高いのか、そして就職・転職先として適しているのかを探っていきましょう。

三菱総合研究所の年収はどれくらい高いのか

それでは、はじめに三菱総合研究所の平均年収について見ていきます。

三菱総合研究所の平均年収は、2020年9月期の有価証券報告書によると、1010万円です。

キャリコネに寄せられた給与明細から算出した三菱総合研究所年代別年収レンジは、20歳代で520〜570万円、30歳代で790〜840万円、40歳代で1020〜1070万円となっています。男女あわせた民間の正規雇用者の平均年収は503.5万円(国税庁・令和元年分民間給与実態統計調査結果)ですから、それと比較しておよそ2.01倍の額です。

三菱総合研究所の平均年収の推移

続いて、過去5年間における年収の推移を見てみましょう。

下は平均年収と平均年齢の推移を表したグラフです。

三菱総合研究所過去5期の平均年収/平均年齢の推移

決算月平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数(単体)売上高(連結)純利益(連結)
2016年9月期1031.6万円43.1歳16.5年896人869億円34.3億円
2017年9月期975.7万円43.2歳15.5年911人894.7億円38.3億円
2018年9月期941.7万円42.7歳15.5年891人902.5億円34億円
2019年9月期993.4万円42.7歳15.3年930人900.3億円36億円
2020年9月期1010万円42.0歳14.4年977人920.2億円71億円

出典:三菱総合研究所・有価証券報告書

過去5期の平均年収の推移をグラフと表組みで示しています。
三菱総合研究所の平均年収はこの5期で約-21.6万円下落していますが、前期からは16.6万円と増額しています。 過去5期では2番目に高い額になりました。

三菱総合研究所と競合他社の平均年収を比較

社名平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数(単体)従業員数(連結)売上高(連結)
フロンティア・マネジメント1239.9万円38.9歳3.2年177人177人47.71億円
シグマクシス1152.8万円37.1歳4.6年517人524人160.03億円
ベイカレント・コンサルティング1031万円32.6歳3.9年1839人389人329.78億円
三菱総合研究所1010万円42.0歳14.4年977人4133人920.2億円
タナベ経営715.5万円38.0歳9.2年368人389人93.94億円

三菱総合研究所の同業界であるコンサルティング業界からビジネスコンサルタントのベイカレント・コンサルティング、シグマクシス、経営コンサルタントのタナベ経営、フロンティア・マネジメントの計5社で平均年収を比較します。
各社の最新有価証券報告書に記載されている額は、ベイカレント・コンサルティングが1031万円、タナベ経営が715.5万円、フロンティア・マネジメントが1239.9万円、シグマクシスが1152.8万円です。
この5社の中で最高額はフロンティア・マネジメントの1239.9万円で、最低額がタナベ経営の715.5万円。その差はおよそ525万円で、かなりの差があります。
この比較企業の中では三菱総合研究所は4番目に位置します。

平均年収では見えてこない、支給額の実態はキャリコネでチェックできます。同じ職種での違いに注目です。

SIer業界の給与明細(キャリコネ)

一流企業社員が受け取る給与明細のリアル

三菱総合研究所・30代・経営コンサルタント(非管理職)の 給与明細

野村総合研究所・30代・経営コンサル(非管理職)の 給与明細

シグマクシス・30代・経営コンサルタント(非管理職)の 給与明細

電通国際情報サービス・30代・経営コンサルタント(非管理職)の 給与明細

三菱総合研究所の年収が高い理由

旧財閥系で年功序列 平均年齢高め

三菱総合研究所の年収が高いのは、単に旧財閥系に属する企業だからという理由だけではありません。
実は、大手のシンクタンク系SIerは一見平均年収が高いように見えますが、若い世代に絞るとそうでもありません。大手SIerの賃金体制は年功序列が基本にあるため、若い世代の人の賃金はベンチャー企業と大差ないともいわれています。
しかし大手SIerは、ITバブルの崩壊やリーマンショックなどで雇用を絞ってきた期間があるため、現在は若い世代が少なく、社員の平均年齢は40歳台とやや高めであるのが現状です。

若手の年収はそれほど高くないといっても、三菱総合研究所の場合は年齢が上がるにつれ年収は高くなっていきます。その額は前述のとおり、企業の平均年収ランキングの上位100社にランクインするほどですから十分に期待できます。もともと大手SIerは潤沢な資金を持っているので、社員に対して高い賃金を支払い続けることができるのです。

実際の給与明細を見比べると、目安では見えてこなかった驚きの現実が!


三菱総合研究所社員の給与明細(キャリコネ)

同じ職種でも20代と30代では大きな差がでる!

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三菱総合研究所に就職・転職する際に留意点や課題はないのか

まず最初に、三菱総合研究所の2017年12月期の連結決算を見てみましょう。
売上高 894億6600万円
営業利益 57億3100万円
経常利益 62億5800万円(売上高経常利益率 6.99%)

経済産業省「平成28年企業活動基本調査確報-平成27年度実績」によると、情報処理・提供サービス業の売上高経常利益率7.4%であるため、三菱総合研究所の売上高経常利益率はやや低い結果となっています。

低い原因として考えられることは2つあります。
まず一つ目に、前述のとおり平均年齢が40歳台で若手が少なく、組織が硬直化している可能性があることです。二つ目は、平均年齢が高くなるにつれ人件費が増加し、利益に影響を与えていることです。

とくに人件費のコスト増加については、1人月単価が下がってきているという課題は早急な解決を要します。原価が上がることによって利益率が落ちるため、若手の雇用や年功序列制度の見直しなど、いくつかの社内改革が求められているという見方ができます。

結局三菱総合研究所は就職・転職先として選んでもいいのか

三菱総合研究所をはじめ、大手SIerは全体的に若手不足の傾向にあります。しかし若手が少ないからこそ貴重な存在であり、活躍を期待されることでしょう。

また三菱総合研究所は巨大なシステムを構築したり、社会インフラの開発を手がけるなど大きなプロジェクトがあり、中小企業では決して経験できない社会的意義のある経験を積むことができます。

一案件に何十億、何百億もかかるような巨大プロジェクトに携わることができるのは、大手だからこそです。キャリアを考えても、大手企業での経験は箔がつきます。将来的に自分の経歴を語る上で非常に役立つ経験となるはずです。

出典・参考
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」「2019年国民生活基礎調査」
経済産業省「2019年企業活動基本調査速報-2018年度実績-」
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査」
マイナビ「2020年版 業種別 モデル年収平均ランキング」

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