「Best Global Brands 100」に17年連続選出されたデータベース管理ソフト世界首位企業オラクル。その日本法人にあたるのが今回取り上げる日本オラクル株式会社です。
日本オラクルの平均年収は1073.7万円
それでは、はじめに日本オラクルの平均年収について見ていきます。日本オラクルの平均年収は、日本オラクルの有価証券報告書によると、1073.7万円です。キャリコネに寄せられた給与明細から算出した日本オラクル年代別年収レンジは、20歳代で550〜600万円、30歳代で840〜890万円、40歳代で1080〜1130万円となっています。正規雇用者の平均年収は495.7万円(国税庁・令和2年分民間給与実態統計調査結果)で、比較して約2.17倍の額です。
■日本オラクルの平均年収推移
決算月 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
---|---|---|---|---|
2021年5月期 | 1073.7万円 | 43.6歳 | 9.6年 | 2407人 |
2020年5月期 | 1069.3万円 | 43.2歳 | 9.2年 | 2504人 |
2019年5月期 | 1046.6万円 | 43.1歳 | 9年 | 2622人 |
2019年5月期 | 1031.6万円 | 43.1歳 | 9.3年 | 2497人 |
2018年5月期 | 1027.1万円 | 41.7歳 | 8.3年 | 2422人 |
出典:日本オラクル・有価証券報告書
過去5年間の平均年収の推移をグラフと表組みで示しています。
日本オラクルの平均年収は前年を上回り1073.7万円でした。
過去5年間では最高額になりました。
日本オラクルの年代別平均年収と中央値
■日本オラクルの年収中央値は30代で857.5万円
続いて年収実態により近い年収中央値を見てみます。20代から50代までの平均年収・平均月収・平均ボーナス・年収中央値を表にまとめました。
年代 | 平均年収 | 平均月収 | 平均ボーナス | 年収中央値 |
---|---|---|---|---|
20代 | 568.9万円 | 37万円 | 100.2万円 | 512.01万円 |
30代 | 857.5万円 | 55.2万円 | 151.2万円 | 771.75万円 |
40代 | 1101.8万円 | 70.6万円 | 194.3万円 | 991.62万円 |
50代 | 1199.2万円 | 76.7万円 | 211.5万円 | 1079.28万円 |
※キャリコネの口コミ、有価証券報告書、厚労省・経産省・国税庁発表の調査資料を元に、編集部で独自に算出
日本オラクルの職種別年収
■年収額の差はインセンティブにあり
まず、職種ごとの年収について見ていきましょう。コンサルタント職と営業職を取り上げます。
キャリコネに寄せられた給与明細から同世代、年度が近いものをピックアップしました。
30代前半男性コンサルタント職 822万円
30代前半男性営業職 1000万円
20代後半男性コンサルタント職 492万円
20代後半男性営業職 864万円
全社的な傾向として、営業職の年収の方がコンサルタント職の年収を上回っています。その理由は「インセンティブ」にありました。給与明細は以下のようなインセンティブ額が示されていました。
30代前半男性コンサルタント職 インセンティブ280万円
30代前半男性営業職 インセンティブ400万円
20代後半男性コンサルタント職 インセンティブ0円
20代後半男性営業職 インセンティブ300万円
実際の給与明細を見比べると、目安では見えてこなかった驚きの現実が!
日本オラクル社員の給与明細(キャリコネ)
同年代でも職種によりこれだけの差がある
20代営業職(非管理職)の 給与明細
20代技術職(非管理職)の 給与明細
年齢別による年収の違いを見ていくと
20代営業職(非管理職)の 給与明細
30代営業職(非管理職)の 給与明細
日本オラクルの年収の特徴
■ベース年俸は安定しているがなかなか増えない
日本オラクルは年俸制を採用していますが、それは基本給のみで、OTE(Overall Target Earning:トータル給与のこと)が決まるわけではありません。職種間での給与の違いはインセンティブにありましたが、その分を加えて年収になります。ですので、個人の成績が振るわなかった場合や営業職からコンサルタント職に異動した場合などでトータル給与額は大きく変わります。
ただ、会社の業績が大きく悪化したとしてもベース年俸部分は減らされることがありません。逆に業績が好調でも昇給はほとんどありません。年俸は12分割され毎月支払われます。この中には月40時間分のみなし残業代が含まれています。
口コミには年収の実態を如実に表す証言がありました。
日本オラクル社員の口コミ(キャリコネ)
報酬は自らのやる気次第でアップ
「運の要素はあるにせよ、自分の力で大きな仕事ができるのは魅力。 やりがいに関していえば、成果次第で報酬が増えるので… 」
評価は部門によって変わってくる
「報酬は良い。全社共通の査定制度があり、基本はその仕組みに沿うが、部門別で評価項目が異なる。細分化されていたり、上司との面談で…」
日本オラクルと競合他社の平均年収を比較
日本オラクルの競合や同業界である野村総合研究所、オービック、日本ユニシスの4社で平均年収を比較します。
各社の最新有価証券報告書に記載されている額は、日本オラクルが1073.7万円、野村総合研究所が1232万円、オービックが959.6万円、日本ユニシスが810万円です。
この4社の中で最高額は野村総合研究所の1232万円で、最低額が日本ユニシスの810万円。その差はおよそ422万円で、かなりの差があります。
この比較企業の中では日本オラクルは2番目に位置します。
社名 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数(単体) | 売上高 |
---|---|---|---|---|---|
野村総合研究所 | 1232万円 | 40.6歳 | 14.8年 | 6488人 | 4391.63億円 |
日本オラクル | 1073.7万円 | 43.6歳 | 9.6年 | 2407人 | 2085.23億円 |
オービック | 959.6万円 | 36.2歳 | 13.2年 | 1857人 | 826.16億円 |
日本ユニシス | 810万円 | 46.1歳 | 21年 | 4451人 | 1869.1億円 |
日本オラクルの競合企業の年収についてはこちらの記事をご覧ください
日本オラクルの面接対策はこちらの記事をご覧ください
出典・参考
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」「2019年国民生活基礎調査」
経済産業省「2021年企業活動基本調査速報-2020年度実績-」
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」
マイナビ「2022年版 業種別 モデル年収平均ランキング」